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何ヶ月かぶりに再会した二人。
夜は少し背伸びして、格式のある店へ。
向かい合って食事をとりながら、エドは胸がいっぱいで落ち着かない。
「あのさ……」
勇気を振り絞って声を出す。
でも視線を逸らし、ナイフとフォークを握る手が震えて。
「……やっぱ、なんでもねぇ」
小さな声でごまかす。
ロイはその様子を見て、ゆっくりグラスを置いた。
「じゃあ、私が先に言わせてもらおうか」
一呼吸おいて、真っ直ぐにエドを見つめる。
「鋼の、君の人生を私にくれないか」
かちん、と心の奥で何かが外れるような音。
顔を真っ赤にしたエドは、混乱したまま言葉を失う。
「……っは!? はああ!? な、なに言って……!」
でも口から出たのは勢い余った言葉で。
「お、俺だって……いいに決まってんだろ!」
「いいのか」
そう言って大佐は笑った。
食事を終えて夜道を歩く。
「……来るだろう? うち」
にやりと笑うロイ。
エドは赤面しながらそっぽを向く。
「俺はやるつもりねぇからな!」
家に着き、そう強がる声を残して風呂を済ませたエド。髪から滴る水滴をタオルで拭きながら出てきたところを、ロイが後ろから抱き寄せた。
「……っ、大佐!」
「鋼の……待てなかった」
熱い吐息と共に、唇が重なる。何度も、角度を変えて深く。
舌先が触れ合うたびに、くちゅりと湿った音が小さく部屋に響く。
「んっ……くそ……はなせ……」
言葉とは裏腹に、力は弱い。
ロイの指がシャツの裾を持ち上げ、ボタンを一つずつ外していく。
「はな……せって言っただろ」
「嫌だと言う割に、顔が真っ赤だ」
「うるせぇ、クソ大佐!」
「はは、クソ大佐か私は」
そう返すと同時に、首筋に唇を押し当てる。じゅ……っと軽く吸うと、エドの喉からかすかな声が漏れた。
服が落ち、裸の肌に空気が触れる。
「見んな……!」
「見せてるのは君だ」
「違っ……あっ……」
鎖骨から胸筋へ、さらに下腹部へと口づけが移っていく。
ちゅ、じゅ、ちゅ……。
くすぐったさと熱で、エドの背中が反り返る。
ロイの指が腰骨をなぞり、舌先が腹筋を伝う。
「ひっ……やめ……っ」
「やめるのか? それとも……続けろの意味かな」
「く……そっ……」
ベッドに押し倒され、シーツが軋む。
ロイの手が胸を撫で、唇は首筋に、耳たぶに、肩口に。
ちゅ……ちゅ……くちゅ……。
音と熱に、エドの呼吸は乱れていく。
「……本当に、嫌なら止める」
「っ……」
黄色い瞳が揺れて、唇がかすかに震える。
「……クソ大佐……」
「はは……それは“もっとしてくれ”に聞こえる」
そう囁かれ、再び深い口づけに飲み込まれていった。