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触手&嘔吐のチューイ🎤🎸🎹の3人が出てきます
「こっち来てー!」
元気な涼ちゃんの声がした。
すんごく楽しそうで嬉しそう…
寝っ転がっていたベッドから立ち上がって、スタスタとスリッパの足音を鳴らしながら部屋へと向かう。
ドアに近付くと水音?のようなのが聞こえるし、なんか強烈な匂いもする。
正直入りたくないけど、昨日にいいよと言ってしまったのは自分。
反省しながらも、ドアノブに手をかけて、ガチャッと開けた。
すると目の前には、ピンク色やら紫色の触手があった。
その後ろでは2人が会話をしている。
「…ねぇ、コイツなに??」
触手を指さし、2人に聞いてみた。
「んー、なにって触手だし、結構昔に1回やったくね?」
「そんときは気絶して記憶なくなってたから覚えてないんじゃない?」
「まぁ、この触手で色々するわけよ!」
気絶、記憶にない…か、確かにやられた覚えはない。
もしかして、あの世界線の時かな?
んー、分かんないや。
「ほら、座って座って!お茶でもいかが?」
いつもの椅子に座り、触手を見つめてみる。
「目瞑ってた方がいいんじゃないかな、結構ショッキング…な気がするし」
涼ちゃんはニコニコしながら、アイマスクをつけてくれた。
「じゃ、口あけててよー」
言われた通りに、あー…っと大きく口を開けた。
なんだか、歯医者に来てるみたいな感覚。
すると、口の中にヌメヌメしててニュルニュルしてる何かが入ってきた。
きっと触手だろう。というか絶対に触手でしょ。
気持ち悪くて、えずきそうになってしまう。
「ぅ”…、ぁ”…。」
すっごく、すんごく吐き気がする。気持ち悪い。
喉を通る感覚も、温かくなってきているのも、水っぽくてヌチャッとしてるのも。
全てが気持ち悪い。
「ぉ”ェ…っ」
「もうちょっとだけ!あと少し頑張ってもらって」
えずいちゃうし、でも触手で口が塞がっているから吐けない。
すぐそこまできているのに。
なんか、喉のさらに奥が温かいきがする。何かの液体を出されたような…。
もう鼻水もよだれも涙も止まらない。
アイマスクは濡れていて、つけているのも辛くなる。
「はい!終わり!」
若井の声で、触手が一気に出ていった。
そして、僕の吐き気も一気にきた。
「ぅ”ぷ、っ」
さっきより強くえずいたのを見て、若井がすぐにビニール袋を口の下に設置した。
涼ちゃんは僕の背中をさすってくれている。
「ぉ”え…、っ、」
「はぁっ、う、」
涙は止まらなくって、震えもたまらない。
「よかったよかった、今回は気絶しなかったね」
どちらにせよ良くねぇだろ…と心の中で思いながら、吐き終わって口をゴシゴシと拭く。
「じゃあ、効果が出るまで休んでて」
「…えっ?」
まさか、あの謎の液体のこと?