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数時間後。生徒会室の扉の前に、一人の男が立っていた。糸師 凛だ。
彼は氷織が送った「偽のメッセージ」に違和感を抱き、ここまで辿り着いた。
凛:
「……おい。開けろ、氷織。そこに潔がいるのはわかってんだよ。ぶち殺すぞ。」
しかし、部屋の中から返ってきたのは、かつてないほど穏やかで、幸せそうな氷織の声だった。
氷織:
「……あ、凛くん? 潔くんなら今、僕の腕の中でぐっすり眠っとるよ。起こしたら悪いから、また今度にしてくれる? ……あ、そうそう。もう二度と、彼に近づかんといてね。『僕のデータ』から、君はもう削除されたんやから。」
扉越しに伝わる、圧倒的なまでの「所有権」の主張。
鎖の鳴る音と、深い静寂が、廊下に響いた。