貴方と共に

今日はマットの包帯が外れたから、ますアルフレッドとアレンに会わせてみることになった。

アルフレッドは普通に少し驚いていたが、それ以上に驚いていたのはアレンの方だった。

「えっ…え？ほんとに兄弟かい？」　「そうに決まってるだろ」

この兄弟の会話はほぼ、僕たちと変わらない。でも何処か、可愛いと思える。

そう思っていた時、アレンがマットに抱きついた。よほど嬉しかったのか泣いていた。

マットがちょっと困ってたの、よく覚えてるよ。可愛かったな。

その時、どこから情報を得たんだっていうタイミングでアーサーさんとオリバーさんが来た。

あっちの兄弟達は結構嫌そうな顔してたな、すぐわかるくらい。

どうしよう。マットが他の人と話してると、何かすごく、言い難い気持ちがあるんだ。

こんな感情、全て消し去って欲しいのに。どうしても消えてくれない。

僕はマットのことが————…