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am3:00
寝苦しく、目が覚めた。久しぶりに夢を見た。あの時の夢。誰も信じてくれなかったあの時の。俺は時間を確認しようとスマホを開くと、メッセージが届いているのに気がついた。
「轟くん、今どこにいるの?みんな、君に戻ってきて欲しいんだ」
戻ってきて欲しい、か…
俺はスマホを布団の上に投げた。
「信じてくれなかったくせに、追い出したくせに」
気がつくと涙が流れていた。蒸し暑く薄暗い部屋に俺のすすり泣く声だけが響いていた。
am11:00
部屋に電話の音が鳴り響く。その音に俺は目が覚めた。着信を見てみると死柄木からだった。
「おい、やっと出たか。アジトに集合だ」
「わかった」といい、電話を切る。
フードを深く被り、外に出る。
3ヶ月前、俺はヒーロー志望の轟焦凍を辞めた。
俺はヴィラン連合のショートになった。
これはヒーローの卵からヴィランになった俺の物語だ。