124、125、230、380みんな出ます
cp要素はなし。なはず。
380体調不良です。嘔吐表現等はありません。
みんなで同居してます。
なかよし!!!!
キャラ崩壊!!!
大丈夫な方はどうぞ
「おぉ!ナムスGood morning!」
「はよざいます…ナムギュです…。」
朝起きてリビングに向かうと、キッチンに立ち朝ごはんを作ってる兄貴と、それを手伝ってるミンスが居た。
いつも1番にいるはずのあいつが居ない。
「hey、ナムス、朝ごはんできるからセミを起こしてこい」
「はぁ?なんで俺なんすか」
「手空いてるのお前しかいないだろ?」
それを言われては何も反論できない。
仕方なく、本当に仕方なくあいつの部屋へ向かう。起きろよクソが。
部屋の前まで行き扉をドンドンと雑に叩く。
「おい、クソ女。いつまで寝てんだよ。起きろ」
沈黙。は??ガチで寝てんのか?準備してるとかじゃなくガチで?いつもあんな早起きしてんのに?
「おい!聞いてんのか!!」
声を大きくして言っても反応なし。部屋に居る気配はするが動いてる気配はない。はぁぁめんどくせぇ。ふざけんな。
「チッ、入るぞ」
返事をしないあいつが悪い。そう言い聞かせ扉を開け中に入る。叩き起こしてやろうとベッドを見ると、ベッドの横にもたれかかるようにして項垂れてる姿が目に入り固まってしまう。
「…は?」
いやいやいや意味わかんねぇだろ。部屋に入ったらベッドじゃなくベッドの横に座り込んでる光景目に入ってくるとか誰が予想した???
「おいクソ女、んなとこで寝てんなよ」
「……、るさい」
さすがに様子がおかしいことは分かる。近付いて肩を掴んでみると、服の上からでも分かるぐらい熱くなっていた。
「あっつ、は?お前熱あんの?」
「………」
「その感じ、体調悪いの昨日からだろ。体調不良は隠すなって決めてたよな?」
「…ほっといて」
「はぁ?!……はぁ、体温は」
「……」
無言で首を振る。
はぁーー。悪化する前に言っとけよクソが。
とりあえず兄貴に電話をかけるか。
『どうしたナムス!家に居るのになんで電話?』
『クソ女が倒れてたっす。』
『what?!?!』
『うるさっ…。あー体温計と氷枕と、冷えピタ持ってきてください』
『ok。薬は居るか?』
『ちょっと待ってください』
「おい、食欲は?」
「……む、り」
『食欲なさそうなんでとりあえず良いです。ゼリーとかあるかだけ見といて欲しいっす』
『ok、すぐ行く』
下からバタバタする音が聞こえる。兄貴たちが来る前にとりあえずベッドに横にさせようと大変不本意ではあるが横抱きにしてベッドに降ろす。抵抗する元気もないのかずっとグッタリしており少し心配になる。
「ナムス!持ってきたぞ!ゼリーはミンスが探してくれてる」
「あざす」
「senyori-ta、大丈夫か?」
「……ん、」
兄貴がセミに体温計を渡し、体温を計ってもらう。
数十秒後、計測された体温を見て思わず顔を顰めてしまう。
「お前…。」
「omg!39?!」
「…うるさい」
「sorry…」
朝でこの体温なら昼とかもっと上がるだろ。なんで放置してたんだこの女は。そこら辺の説教は兄貴やミンスに任せるとして、この熱ならさすがに薬を飲んでもらわないと困る。
「兄貴、やっぱ薬探してくるんでここいてください。こいつ体調不良隠してたっぽいんでその事も聞いといてください」
頷いたのを見て部屋を出る。
とりあえず解熱剤か?見た感じ咳は出てなさそうだし、解熱効果のある風邪薬探すか。
熱下がったらぜってぇなんか奢ってもらう
ナムスが薬を探しに行き、部屋には俺とセミだけになった。荒い呼吸が聞こえて来て心配になる。
ナムスは体調不良を隠してたからその事について聞いとけと言ってたが、聞ける状態…なのかこれは。
「senyori-ta…大丈夫か?」
「……そう見えるならそうなんじゃない?」
なんでセミはこういう物言いしか出来ないんだ…。それが良いとこでもあるが、こういう時ぐらい本音を話して欲しい。
「セミ、体調が悪かったのを隠してたのは本当か?」
「……」
「無言は肯定と受け取るが?」
「…はぁ、そうだよ」
「いつから?」
「……たぶん、昨日から。熱出たのは今日から、だと思う」
「なぜ言わなかった?」
「………」
「…セミ。」
「…………迷惑、かけたくなかった。すぐ治ると思ってた。」
この子は…。迷惑だなんて思うわけが無いのに、なぜそれが分からないのか。セミの過去は知らないがもっと俺たちを頼って欲しいと思う。ナムスもあんな感じだがなんだかんだでセミの事を心配しているし、ミンスも体調不良だと聞いた時の慌てようはすごかったのに。
頭を撫でる。いつもなら嫌がるのにそんな元気もないのか大人しく撫でられている。
「セミ。もっと俺たちを頼れ。難しいなら少しずつでいい。頼られない方が悲しい気持ちになる。」
子供に言い聞かせるように優しく言ってやると、セミは目を少し見開いたあと、静かに頷いた。
これでどこまで変わるかは分からないが、今後頼ってくれる事が増えることを願おう。
「し、失礼します…!ゼリー見つけたので持ってきました、食べれそう、?」
トレイにゼリーとスプーンをのせてきたミンスが入ってきた。
ナムスは薬がなかったから買いに行ったらしい。
食べやすいようにセミの体を支え状態を起こしてやる。枕を差し込むといいらしいとなにかで見たことがある気がするから背中に枕を差し込んでみる。
「………」
「…やっぱむり、ですか?」
起き上がったはいいものの、セミは食べようとしない。支えてる俺の方に重心が偏ってるし、もしかしたら自分で食べる気力がないのかもしれない。
「ミンス、セミにゼリーを食べさせてやってくれないか?」
「えっ…あ、わかりました…!」
セミは何も言わずただボーッとゼリーを見つめるだけ。相当しんどそうだな。
ミンスがゼリーの蓋を開け、少なめに掬いセミに食べさせる。所謂あーんをしている。
半分食べ終わった頃、もう無理と言うように首を振ったからベッドに戻してやる。
少なくても胃の中に食べ物が入っただけマシだろう。
部屋にある簡易的な冷蔵庫に残ったゼリーを入れ、ナムスの帰りを待つ。
数分後に少々乱暴にドアが開き、袋を提げたナムスが入ってきた。
「こいつゼリー食べました?」
「食べましたよ、…半分だけだけど。」
「充分。薬買ってきたから飲むぞ。」
薬、と聞きセミは嫌そうな顔をしていたがとりあえず上体を起こしてやる。
ナムスが薬と水をセミに渡す。
「………」
嫌そうな顔のまま薬を見つめてる。
苦手なのか?確かに薬は美味しくなく苦いし苦手なのも分かるが…。セミが苦手なのは意外だな。
「…早く飲めよ。じゃないと無理矢理飲まさせるぞ。」
その無理矢理がどの手段なのかは聞かないでおこう。
セミは覚悟を決めたように薬を口に含み、水と一緒に流し込んだ。まるで生死が関わってるかのような勢いだった。
「ん。よく飲めたな。とりあえず安静にしとけ。なにかあればスマホで言え。」
サラリとセミの頭を撫で、セミが頷いたのを確認すると早々と部屋を出るナムス。なんだ今のかっけぇ。普段あんだけ言い合いをしててもこういう時はちゃんと心配するし、めんどうを見るんだな。
「senyori-ta、よく寝て元気になれよ!senyori-taの笑顔が見たいからな」
「セミ姉さん、早く良くなってね!あ、何かあったらすぐ駆けつけるから…!」
俺達も部屋を出る。
にしてもセミが体調を崩すなんて。どうなる事かと思ったが、意外とナムスが冷静だったから俺達も冷静になれたな。
はやく元気になるといいな。
その後昼に急に『さみしい』の4文字だけ送られて3人で急いで駆けつけたり、3人でナムスが調べてくれたレシピを見ながらおかゆを作ったり、お風呂に入れないから濡らしたタオルで拭けるところは拭いてやったり、色々とあったが翌日、俺達の看病が実を結びセミの熱は下がった。
その変わり、今度は俺が熱を出してしまったのは……。宿命だと思い受け入れよう。
コメント
2件
弱ってるセミ姉可愛すぎます😭😭
めっちゃいいお話でした!!!! ありがとうございます😭😭