僕が失踪した、と言うニュースが流れたのは家を出てから1日後だった
次の日の収録に来なかった、行かなかった僕にきずいたスタッフが家までくると家の中は空になっていたから
何かおかしい、そう思ったスタッフは急いで警察へ連絡したそうだ。
ずっと鳴り止まない通知。
電話はずっと掛かってくる。
すでにLINEの未読数は+999を超えている
僕は1人、森の中を歩く。
ひたすら、行き先もなく。
空を見上げると今日は「ストロベリームーン」らしい
恋が叶う。そんな話をよく聴く。
ただそれは選ばれた人だけで、
この世には”負けヒロイン”もいる。
シンデレラでもそう。
王子を狙って、姉妹はどれだけ身に気を遣っても
結局は運命的な出会いをするのは半分で
誰かがそんな出会いをするためには、
誰かが我慢しなければいけない。
吹いた微風が髪をなびかせる
少し肌寒い
時刻を見るためにスマホを取り出す。
画面をタップしたとき、丁度電話がかかってきて、間違えて出てしまった。
2秒何が起きたのかわからなくて混乱していた。
名前は「わかい」
『もとき、ッ!どこにいるの、っ!』
走って僕を探しているのだろうか、息を切らしている若井の声がきこえる
『なんで急にいなくなるの、心配し、、、』
『わかい。あいしてたよ。』
『えちょ、ま、ッ』
若井が話を続ける前に愛を伝えて、話を聞かず電話を切った。
本当に愛してた。いや、愛してる、
だけど若井には彼女がいるわけで、
優先順位は彼女が1番だろう。
あぁ、本当に、なんで、、?
膝を抱えて地面に座り込む
報われない、この気持ちはいつまでも。
若井。本当に大好きでした。
来世では僕を選んでください。
僕は崖っぷちへ行き景色を眺める。
ここから落ちたらしねるのだろうか_
~ ~
あここから先って、おおもっりー救われるか、救われないかどっちがいですかね?
コメント
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どっちだろ、むずいな