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んわぁっ!!最高ですっ!!例えも素敵過ぎるし、それぞれの感情の表し方とかとても好きですっ!!同じような事を相互に思ってるけど、それぞれ心情のプラスかマイナスかが違ってる、みたいな、?感じ方の違いの表現が凄すぎて......切ないけど、こういうのも良いですよね......切ないけどっ
追記 🎩は夢主が自分のことを好きなことも自分自身が夢主を好きなことも分かってる。それでも明るい世界で生きる夢主と自分は釣り合わないと考えて、少しづつ距離を詰める夢主と区切りをつけるためにさようならをする。 一方夢主は🎩が自分を好きなことには気付いてなくて、自分の片思いだと思ってる。 続きます⬇️
文豪ストレイドッグス 🎩 様の夢小説
⚠自己満夢小説
⚠意味不かも
⚠雰囲気重視
⚠前半→🎩side 後半→夢主side
⚠悲しい
それでもいい方はお進み下さい𓂃🚬️🫧
「ねえ、一本ちょうだい?」
誰もいない夜の喫煙所で煙草を吸っていると、後ろからそんな声が聞こえた。
ただでさえ小柄な俺に比べても一回り小さい彼女が、隣に歩み寄ってくる。
「やらねぇよ」
「えー」
拗ねて頬を膨らます彼女に、ふーっと煙を吹きかけると、途端に噎せ始める。そんな甘える時の子供のような顔で強請られたって、渡す気にはなれない。
「手前にはまだ早ェ」
「ちぇっ」
小生意気で、邪気のない純粋無垢な此奴を汚すことはできない。とっくに血にまみれた両の手では、触れることも許されない。だからせめて手袋越しに彼女の頭をくしゃりと撫でた。
ポートマフィアの俺と、普通の生活を送る彼女。
穢れた俺と、無垢な彼女。
本来なら対等に話すことも出来ない筈なのに、其れを知らないから彼女は俺を追いかける。俺は上手くかわす。其の繰り返し。
「んな顔すんなよ」
悲しそうな顔をして俯く彼女に、胸がズキリと痛む。其の顔をさせているのは紛れもない俺。自分が云った言葉に心の中で苦笑した。
「だって中也さん、手を掴んでないと何処かへ行ってしまいそう。二度と会えなくなりそうなんだもの」
「……」
何も云えなかった。未だ十七、八の少女。子供は子供なりに何か察したらしい。鈍感なくせにこういう時だけ勘が働くから厄介だ。
彼女が俺の手を掴もうとして、咄嗟に避けてしまった。
「っ……」
「……悪い」
味が悪くなった未だ長い煙草を灰皿に擦り付ける。表情を隠すように帽子を深く被って背を向けた。バサリと黒い外套が舞う。
「中也さん、!」
彼女の高い声が響く。絞り出したような声。奥歯を噛み締めて、其れをも聞こえぬふりをした。
例えるなら…俺は煙草、彼女はシャボン玉。
きっと彼女と会う事はもうない。あってはいけない。でもこれから先俺が彼女を忘れる事もなくて、何度も何度も夢に出てきては会いたくなるのだろう。きっと其れは、彼女も同じ。
どうか俺の事は忘れて、俺と違って穢れのない男と家庭を築け。
「一本ちょうだい?」
「やらねぇよ」
甘えるような声を出して云う。けれど彼は何時もくれない。
時々会うお兄さん。出会いは駅の階段で落ちかけた私を助けてくれたこと。其れから街で会う事が増えて、私はたまらず声をかけた。きっと私は最初から惚れていた。あの赤髪に魅入られていた。
彼は神出鬼没で、煙草の煙のように突然現れては瞬きする間に消えてしまう。
何の仕事をしてるのかも、何歳なのかも判らない。唯一判るのは名前と、吸ってる煙草の銘柄くらい。
「んな顔すんなよ」
私の頭を雑に撫でる。黒く分厚い革手袋。其れが中也さんが私を拒んでいるように感じて、余計に悲しい気持ちになった。
「だって中也さん、手を掴んでないと何処かへ行ってしまいそう。二度と会えなくなりそうなんだもの」
「……」
私の言葉に彼は返事をしなかった。数秒沈黙が続いて、彼は煙草を灰皿に擦り付けた。其れが別れの合図だと悟って、思わず手を掴もうとしたけど、するりと避けられてしまって。
「中也さん、!」
くるりと踵を返す彼の大きな外套が舞う。ふわりと苦い煙草の匂いが鼻腔を燻る。
いかないで。其の五文字が出ない。追うなと云われたような気がした。
例えるなら…彼は煙草、私はシャボン玉。
大人っぽくて素敵な彼に、幼稚で未熟な私が追い付く事はない。きっと今後私と彼が会う事はない。でも私は彼を幾度となく思い出して、毎夜のように夢に見るんだろう。彼も同じだったらいいな。
どうか私を忘れないで、たまにでも良いから思い出してね。