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んおおおおおおおお文豪すぎるうううううらぶだあ!!!!!!!!
※380と124が義兄弟関係となります。
388『』124「」
『ナムギュ!』
その眩しい笑顔が、嫌いだ_
_
『ねぇナムギュ、今年の夏は何するの?』
「…別に。俺が何しようとお前には関係ないでしょ」
『ひどーい!まぁおばさんに聞けば教えてくれるからいーけどね』
ふん!と隣で文句をいうデカブツ男は幼馴染のカン・デホ。
隣のクラスの中心人物でザ、陽キャタイプの男。
プラス、見てわかる通りにゴールデンレトリバーを体現したのかというくらい騒がしい奴。
夏だっていうのに窓の外では野球部が部活に励んでいて。
全員笑顔が痛いくらいに眩しい。
「お前、ここに居るけど部活は?」
『んー?別にぃ、ナムギュと居たいからサボってる』
「はぁ?行けよ。外の野球部見習え」
ちょっとだけ、いや、今の言葉に少し動悸がしたのは内緒。
この男は剣道部のレギュラーメンバーである。
夏の大会も近い筈で顧問だって厳しいあの数学教師で怒られる筈なのに。
ここに居る理由が俺と居たいから、だなんて。
小学生か。
期待なんて、しちゃいけない
『ねぇナムギュ』
「何」
『髪の毛伸びたね、綺麗』
課題に目を向けたままの俺の髪にふわ、と大きな手が触れる
途端に止まらなくなる心臓から鳴っているであろう警報音。
あぁやめて、心臓よ、治まって、お願いだから。
『ほんと綺麗だなぁ、』
「や、やめ」
『セミ姉さんみたい』
その言葉を耳にした瞬間
ガタン、と手に持っているボールペンをつい落としてしまった。
あ、と言いながらデホが拾ってくれる。
…あの女みたいだなんて、やっぱり、デホは。
セミ姉さん、というのは自分の義理の姉だ。
再婚相手の連れ子がたまたまあの女で義姉さんと呼ぶには相応しくない程仲が悪い。
そんな兄弟仲を見てラブラブな両親は遅めの反抗期だと思っているらしい。
「お前、あいつの事好きなの」
『?好きだよ?綺麗だし美人じゃん』
「ふーん、あっそ。もう帰る。」
『っえ?!俺なんかしちゃった?!ナムギュ?!』
開いていた課題を乱雑に纏め、鞄に放り込むと眉を垂れさせて目に見える様に焦るこの男は俺がどう思っているかなんて知らない。
「さっさと部活いけよ」
『えっ、あぁ!また明日ね、ナムギュ』
目も見てやらず帰ってやろうだなんて思っていたのに最後に甘い声で名前を呼ばれてつい振り返ってしまった。
「……ん」
狡い、でも。
相変わらず、こいつの事が嫌いで好きだ。