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#ウマ娘
#オリジナルウマ娘
あの頃から早3年経った頃、学園に入った時だった。彼女が少し棘のある話し方になっていた。
トレーナー「今日は少し休まない?流石に少し…ストイック過ぎる」
そう。彼女は毎回デビュー前からずっとひとりで苦手を克服しようとしている。日に日にタイムも落ちていて流石に危ない。
イフトライ「うるさいです…苦手も克服しないと…じゃないと家庭に戻れない…っ!認めてもらえない…」
彼女は私の言ったことが別の意味として受け取ってしまったみたいだった。あの日の事をトラウマに思っているようだった。そりゃあそうだろう。
あんな幼い子が突然こうして知らない人に連れて行かれた。そう思われても仕方がない。
トレーナー「別に認めてもらえなくていいのよ?明日は模擬レース。脚を怪我したら危ないと思う…」
少々控えめに俯いて話した。少しでも彼女の気持ちは聞きたかったが、無理して聞いてメンタルを不安定にさせたくもない。
イフトライ「(それは…絶対に勝たないと行けないということ…?絶対一着じゃないと…ぼくの居場所は…)」
みるみる内に顔色を悪くして呼吸を浅くする。そんなイフの背中をすぐにさすった。背中の大きさはあの頃と変わってるな…そんな少しの切なさを感じながら。
トレーナー「ごめん、言葉少し選ばないとだったよね、落ち着いて、ゆっくり深呼吸して…」
イフトライ「トレーナーさんには…分からないのに…!!ぼくの何が分かる…!」
そうして泣き喚いていた。分かっていない?そんなはずないと思いこちらも言い返してしまった。
トレーナー「わかってない…そんな訳ない!貴方がどれくらい苦しいかもトラウマも全部分かってるのは私でいたいのに…!!」
つい言ってしまった。トレーナー失格かもしれない。頭が真っ白になる。彼女はびっくりして自分の手を払い除けた
イフトライ「もういい。もういいです。すみませんでした。こんな自分のせいで。負けたら貴方の恥になる。契約…やめません?」
そんな事を言い始めた。辞めたくない、貴方がいい。それなのにどうして分かってくれない?
トレーナー「やめない。せめて明日の模擬レースを見てから私に決めさせて。そんなのは嫌」
私自身少し頭が…いや、少しじゃない凄く頭が固かった。明日はロゴボンドと言うとても期待されている娘も模擬に来る。それなのに見てからなんて彼女にとってどれほどの期待の重圧になっただろう。
次の日。
模擬レースでは勿論ロゴボンドが一番に注目されていた。
悔しい。どうしてこんなにストイックに自分を削る娘を誰も見てくれないんだろうか。
そんな自分勝手な思考が勝手にぐるぐる回る。
ロゴボンド「ふふっ。イフトライさん、貴方名門育ちなんですね…競り合うのが楽しみ…」
どうして名門育ちと言うだけで等身大を見てくれないのだろう。イフトライは名門育ちと言うレッテルだけを貼られて生きると思うととても心苦しい。
イフトライ「………そうですね。期待しないほうがいいですよ、こんなぼくのことなんて。」
そんな事をポツリと溢した。あぁ。貴方はどうしてそうなるんだ、もう少しキラキラしてほしい…どうしてそれが出来ない!
ゲートに入った後。やっぱフォームも姿勢も治せていなかった。努力は報われない。一瞬そんな言葉が脳裏をよぎった。
コメント
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第2話、読ませていただきました……。イフトライの「認めてもらえない」っていう言葉と、トレーナーさんの「分かってるのは私でいたい」っていう想いが、すごく切なくて胸が締め付けられました。お互いがお互いを思ってるのに、言葉がすれ違ってもどかしい……。名門育ちっていうレッテルに縛られて、自分を追い詰めてしまうイフちゃんの姿が痛いほど伝わってきました。模擬レース、どうなるんだろう……続きが気になります。