壊れかけの魔王城に光が差し、埃が光って見える。
ark「嘘だッ!俺は、俺達はまだ負けてない! 叶ッ もちさんッ ふわっちッ イブラヒムッ!」
「こっち来いよ、隠れてんだろぉ?なぁッッ!」
『…』
魔王の無惨な叫びを、1人の人間がそれを見て、聞いていた。
ark「何とか言えよ なぁ… 」
ark「…」
ただ俯いているように見えた勇者の顔は、今魔王を殺したとは思えないような 気味の悪い笑顔 を浮かべていた。
『何でだよ ボソッ』
『何で、こんなに興奮してるんだよ…?』
㊙︎ 魔王城戦にて、最強勇者 の 新たな扉 が開かれた__。
世界平和から5年後。 勇者は…
ns「そろそろ記念パレード出て下さいよー!」 (壁越し)
『嫌だァァァァッッッ!!!』
堕落していました。(
魔王を倒し、平和が訪れて5年が経った今、週1で平和記念に俺主役のパレードをする事になった。
だが元々目付きが悪いからって、せめてもの仮面を付けてパレードに参加していたのだが…。
あまりにも外に出なさすぎて、他のそっくりさんが俺の代わりをしているらしい。
そのそっくりさんもそろそろ限界なんだという。
『こんな生活やだ…城もやだ…』
『小屋!小屋に住みたいぞ俺はぁッ!!』
ns「無理ですよ、勇者様には健康でいてもらわないと王様が怒ります」
『意味わかんねぇよ…ッ』
いっその事、魔王が復活さえすれば…等と
不吉な事を考えたりも少々。
そんな時…
ns「…?それって…ッ」
ns「大変です勇者様!」
「魔物の大群が深海の森にっ_」
ガチャ
ns「?!」
『行ってくる』
仮面を付け、階段をスタスタと下っていく。
それを追って執事も走って追いついて来る。
ns「無茶ですよ!先ずは軍を整えてからッ」
『…』
焦った様子の執事を置いて、武装状態で 城を出る。
『こんなビッグチャンス 逃せるわけねぇだろッ!』
さっさと片付けてから死んだことにして逃亡すれば、俺の堕落生活は完成する。
『殺ったら適当に宿屋探して、適当に過ごそう』
うん、そうしよう。
しばらく歩いていると、ようやく深海の森に辿り着いた。
1歩足を踏み入れたその時
首に刃物を突き付けられた。
『…とっくの昔に倒したと思ってたんだがな』
『カナエ』
「…今は叶です」
突破記念です!
転生系…?です!
コメント
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リクエスト応えていただき感謝です!魔王達の方が転生するんですね!勇者も何が開花してしまってますし.....次も楽しみです!