※地雷様、純粋様は速やかにお戻りください!
そしてこちらはnmmnです!意味が分からない方なども速やかにお戻りください。
解釈違い、口調などが変なところもあると思いますがご了承ください。
本編は名前伏せません。
『』 hbr
ずっと、思っていた。俺は、奏斗には相応しくない、恋人にはなってはいけない、と。だからそれを伝えた。恋人を傷付けた。
『ごめん、奏斗、』
“俺じゃ奏斗を幸せにできない”
奏斗に別れを告げてから、ものすごいスピードで家を出る。今にも泣きそうなんだ。泣きたいのは振られた奏斗の方なのに、俺が泣いたら直ぐに慰めてくれる優しい恋人の姿はもうない。だって俺から別れを告げたんだから、
『ぁ、?』
ポタリと涙が落ち、自身の胸元がキラリと光る。これは、奏斗とお揃いだったペンダントだ。
『かなとッ、?うぁっ、おれ、さいていだ、』
目尻からじわりと暖かいものが頬を伝う。泣いて泣いて、嘔吐いて。もうダメなのに、いくら望んでも意味が無い。なのに
『ひぐ、っう”ぇッ、げほっ、か、とっ、ごめん、ごめんなぁ、ッ…….』
全部、全部全部俺が悪いんだ。奏斗を傷つけたのも、恋人には相応しくないと思い込んで別れたのも。なのに、自分が泣いて、居ない、来てくれない元恋人を求めてしまう。
『かなと、っ、かぁとぉッ、!!ひぐ、ぐすっ、、』
数日前まで抱きしめあっていた、あの奏斗の温もりはない。…….もういいんだ。全て、
忘れてしまおう。
ペンダントを握りしめ、地面に叩きつけようとする。その瞬間、蘇る沢山の思い出。
初めて付き合った日______
初めて、キスをした日____
初めて、奏斗と行為をした日__
おそろいのペンダントを買った日__
沢山思い出を作ってきたんだ。今ペンダントを落とせば、この記憶も、全て忘れられる。忘れられるのに、忘れたくない。楽しかった日々を壊したくないんだ。
膝がガクッと曲がり、俺はその場にへたりと座り込んだ。手にはまだ黄色のペンダントがある。なんでだ、?さっき座り込む前に落ちかけたじゃないか。拾うなよ、
『ひぐっ、ぐす、、』
『……..や、っぱり、、、』
『やり直したい、よ、』
『あぇ、、?』
耳を澄ますと泣き叫ぶような声がする。聴いた事のある声、まさか、、
『かな、とか、?』
やめろ、歩かなくていい、
『ッ、!』
言うことを聞け、なんで、走らなくていいんだ、
『かなっ、かなとッ、!』
真っ暗な路地裏を走って走って、水溜まりを踏み服が汚れる。でもそんな事眼中になかった。ペンダントを握りしめ、声のする方まで走り続ける。息が上がってきて、心臓もドクドク高鳴る。まだ諦めるな。もう少しだから____
見えてきた金髪の髪の毛。
もう少し
もう少し、
『奏斗っっ!!!!』