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2 - ペンダントと思い出

♥

210

2025年04月19日

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※地雷様、純粋様は速やかにお戻りください!

そしてこちらはnmmnです!意味が分からない方なども速やかにお戻りください。

解釈違い、口調などが変なところもあると思いますがご了承ください。

本編は名前伏せません。



『』  hbr



ずっと、思っていた。俺は、奏斗には相応しくない、恋人にはなってはいけない、と。だからそれを伝えた。恋人を傷付けた。


『ごめん、奏斗、』


“俺じゃ奏斗を幸せにできない”



奏斗に別れを告げてから、ものすごいスピードで家を出る。今にも泣きそうなんだ。泣きたいのは振られた奏斗の方なのに、俺が泣いたら直ぐに慰めてくれる優しい恋人の姿はもうない。だって俺から別れを告げたんだから、


『ぁ、?』


ポタリと涙が落ち、自身の胸元がキラリと光る。これは、奏斗とお揃いだったペンダントだ。


『かなとッ、?うぁっ、おれ、さいていだ、』


目尻からじわりと暖かいものが頬を伝う。泣いて泣いて、嘔吐いて。もうダメなのに、いくら望んでも意味が無い。なのに


『ひぐ、っう”ぇッ、げほっ、か、とっ、ごめん、ごめんなぁ、ッ…….』



全部、全部全部俺が悪いんだ。奏斗を傷つけたのも、恋人には相応しくないと思い込んで別れたのも。なのに、自分が泣いて、居ない、来てくれない元恋人を求めてしまう。


『かなと、っ、かぁとぉッ、!!ひぐ、ぐすっ、、』



数日前まで抱きしめあっていた、あの奏斗の温もりはない。…….もういいんだ。全て、


忘れてしまおう。



ペンダントを握りしめ、地面に叩きつけようとする。その瞬間、蘇る沢山の思い出。


初めて付き合った日______


初めて、キスをした日____


初めて、奏斗と行為をした日__


おそろいのペンダントを買った日__






沢山思い出を作ってきたんだ。今ペンダントを落とせば、この記憶も、全て忘れられる。忘れられるのに、忘れたくない。楽しかった日々を壊したくないんだ。



膝がガクッと曲がり、俺はその場にへたりと座り込んだ。手にはまだ黄色のペンダントがある。なんでだ、?さっき座り込む前に落ちかけたじゃないか。拾うなよ、


『ひぐっ、ぐす、、』


『……..や、っぱり、、、』


『やり直したい、よ、』



『あぇ、、?』


耳を澄ますと泣き叫ぶような声がする。聴いた事のある声、まさか、、


『かな、とか、?』


やめろ、歩かなくていい、


『ッ、!』



言うことを聞け、なんで、走らなくていいんだ、


『かなっ、かなとッ、!』


真っ暗な路地裏を走って走って、水溜まりを踏み服が汚れる。でもそんな事眼中になかった。ペンダントを握りしめ、声のする方まで走り続ける。息が上がってきて、心臓もドクドク高鳴る。まだ諦めるな。もう少しだから____


見えてきた金髪の髪の毛。


もう少し




もう少し、






『奏斗っっ!!!!』


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