飯森ー車を出して。
男ーもうやめないか?
飯森ーあなたは、黙って運転すればいいの。
男ーその人も練習するのか?
飯森ーバカね、この人の血が欲しいのよ。
男ーじゃあ、これで最後だな。
飯森ーいいから早く車を出して。
阿部を乗せた車は、警察が向かっているとも知らず、山間の洋館に向かっている。
注射器は、ずっと阿部の首に当てられている。
阿部ー僕の血に浸っても、頭は良くならないし、綺麗になりません。
飯森ーなるわ、伯爵夫人も綺麗になったから、大量の女性の血を浴槽に溜めたのよ。
阿部ー気分悪い。
飯森ーあなたは血を提供してくれるだけでいいのよ。
阿部ーお断りします。
飯森ー言っても無駄よ。
洋館に着いた。
警察があちこちに隠れて見張っている。
洋館の中は異様な匂いがして、阿部は気分が悪くなってきた。
今まで抜いて溜めた血の匂いだ。
運転していた男は、飯森の旦那さんで、だんだんおかしくなっていく妻をどうにかしたかった。
阿部を助けよう。
後ろから付いて行きながら、そう考えていた。
ムッと血の匂いが濃い部屋に入る。
この部屋の浴槽に血が溜まっているのだろう。
阿部は、椅子に座らされロープで身体と椅子を固定された。
飯森ーやっとだわ。
阿部ー・・。
飯森ー準備するわね。
阿部ーあなた、狂ってる。
飯森ー黙りなさい、何を言ってもいただくわ。
その時、旦那さんが飯森に体当たりして注射器は床に落ち割れた。
飯森ー何するの!
男ーもう、やめないか。
飯森ー黙ってなさい、あなたは私の言う通りしてればそれでいいの。
男ーこの人の血を浴びても何も変わらない。
飯森ー煩い!
新しい注射器を手にしたところに、警察が入って来た。
飯森は、毒の入った注射器を阿部に向ける。
旦那さんが阿部に覆い被さり注射器は旦那さんの腕に。
警察が飯森を取り押さえる。
阿部は、ロープを解かれ旦那さんに手をかける。
もう亡くなっていた。
阿部ーあっ菅野さん。
菅野ー阿部さん、間に合って良かったです。
阿部ーありがとうございます。
警察ーお話お伺いできますか?
阿部ーはい。
テレビ局から連れ去られたこと。
旦那さんは反対していたこと。
前の2人は血を抜く練習してたこと。
警察ー帰りましょうか?
阿部ーはい。
コメント
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怖い😱