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準備をした、と言っても大して解すなどはしていないのだろう。
良かった、と思った。
自分の下で善がる愛らしい彼が、始めて知る感覚に溶けていく様子を独り占めできる事を喜ばない奴などいないはずがない。
「まッ…て、そこやだぁ、ん”ぅう…ばかみん、」
「善さそうな声出して、何が嫌なんだよ」
「うる…さいっ、んぁ」
毒でも吐いていないと耐えられない、といった具合だろうか。
素直に良いと言うにはまだ羞恥心の残るネスに、思わず口角が緩むと変態と足蹴りが飛んでくる。
「はいはい、じゃあここが嫌ならこっちならどう?」
と言って中に挿れた中指をクイ、と曲げてコリコリとした所に当てるとビクンと身体が大きく跳ね、当の本人は何が起きたのか分からないとばかりに目を見開いてこちらに視線を送ってきた。
「っは、あッ…、ぇ、ぁ??なに、いまの」
「きもちかった?」
「え、うん?たぶん?」
「そ?なら良かったよ」
「っ!まって北見そこヤダもういいっ、あ”ッ」
軽くイったのかと思うほど、きゅぅと指に吸付いてくる。
顎をカクカクとさせて、必死に肩で息をしながら枕をぎゅっと掴んでいる。
「大丈夫か?ネス」
「まじで、しぬ。俺ずっとヤダって言ってんのに」
「っは、ほざけよ。じゃあ辞めるか?」
「まじで俺、今日できたみんの事、本気で嫌いになりそう。そういう意味じゃないって分かってんでしょ」
「まぁな。でも優しくして欲しいんなら素直に”イイ”って言えよ」
「んぐ、わ…かった。がんばる」
段々とほぐれてきて指を増やしつつ、執拗に気持ちが良いところをいじめてやると、頑張ると言ったのはどこへやら、ヤダヤダと涙ながらに届きもしない訴えを口にしている。
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