逃げる日記

前回の続き

アア不味い、面倒な事になったわね。罠に引っ掛かったかしら、妹達はまだ寝てる。手を出させる訳には行かないわ。と結界を周りに貼るとヴァンパイアゾンビ達は面倒臭そうな顰め面で結界を見る。彼女は呆れた目線を彼らに、彼らは此方に向かってくると同時に攻撃をしてきた。軽々しく避けるがこれもいつ続くか分からない、三人同時攻撃だから段膜の数が多い。段膜が此方に当たろうとした瞬間に、目を閉じた が段膜は当たっていなかった。目を開け目の前を見ると筋肉ゾンビが攻撃を弾き返していて、目を疑ったが夢では無く現実だった。「ここは俺が止めておくから、妹達を守れェ！」なんて眩しい笑顔で言ってきた。言葉に甘えてここは一旦撤退しようと結界を縮ませ、手の中に入るくらいの小ささで。不安と疑問が混じる心は脳の片隅においてハリーポッターエリアの方へ逃げる。片手のお札を睨む。日本人形ゾンビに1回、このことを話したことが合ったわ、けれど相談しただけで場所は教えてないはず。