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若井side
『ひとりにしないで』
一番はそれなんだろうな
元貴の言いたい事って。
今まで近くに居た人が
また消える
不安だったんだろうな
俺まで離れるかもって……
それが
その想いが
ねじ曲がっただけなんだ
きっと…………
───────
身体がいうことを聞いてくれない
でも、ここで俺が負けると元貴がもう戻って来れない気がする。
若井「ンッ、元貴マジこんなことやめよ」
大森「……」
若井「本当マジ止めよ……俺がまだ抵抗出来る間にさ」
大森「ほら若井……くち……あけて?」
若井「人の話聞けっ……ンンッ」
俺の隙を逃さず元貴の舌に侵入してくる。
若井「はっ、ッく……んっっ、っ」
奥に引っ込めたはずの俺の舌と元貴の舌が絡み合う。上顎を撫でられ、舌に吸い付かれる。
逃げる事に必死で息を飲む事も出来ず、口端から唾液が溢れ出す。
激しいのに優しい
そんな元貴のキスに頭がクラクラする。
抵抗の現れに俺の手は元貴の服を掴んだが上手く力が入らず押し返し事が出来ない。
しがみついてる様な状態だ。
元貴に手首を掴まれ、また押さえつけられるのかと思ったら握ってきた。
指と指を絡めてくる元貴の指が少し震えているのが分かって離すことが出来ない。
若井「…………っふ……はぁ、、、」
絡んだ舌を離され、ふたりの間に伸びた透明な糸がプツリと切れた。
頭がクラクラする。
大森「目がとろんってしてるね。それにこっちも」
元貴に腰を押し付けられ、グリっとした感覚に元貴と自分のモノが硬くなっている事に気が付いた。
若井「アッ、や、なん、で」
大森「なんでだろうね?薬かな?それとも若井自身気持ちよかったんじゃない?どっちにしてもこのままここでも良いけど……初めてだしベッド行こうか」
若井「ちょ、む、り、」
大森「何抵抗してんの?まだわかんないの?
ああ、そっか。じゃあわかるまで教えなきゃだね」
腰に手を回し俺を起こしたと思ったら俺の腕を元貴の首に回し「少しは捕まる努力してね」と言い、そのまま抱き抱え立ち上がった。
ヤラれる。そうわかっていても頭と身体、生理現象までもがバラバラで思考が全然追いつかない。
俺は複雑な気持ちのまま元貴に連れられる。
自分自身に今すぐ逃げろと警告は
しているハズなのに
…………………………。
「ねぇ、若井……俺の事好き?」
元貴のこの言葉が頭をよぎる
この言葉に俺は何て答えを出すのが正解だったのだろう
程遠くない過去の事を考える。
多分、どんな答えも正解じゃないし不正解でもない。