妊娠報告を受けて、興奮MAXの侑。落ち着こうとしても、落ち着けるわけがない。
「……ちょ、電話、電話……治に言わな……!!」
だが、テンションがバグっている。
ピッ。
治「もしもし」
侑「治!!!!!!大事件!!!!!!」
治「うるさい。音量でまず迷惑かけるな」
侑「俺、ついにやったで!!!」
治「いや知らん。まず内容を言えや」
侑、深呼吸。
……したつもりが、逆にテンション上がる。
侑「俺……レジェンドになるかもしれん!!!!」
治「は?」
侑「俺!次のステージ行く!!!!」
治「バレーの話か?」
侑「いやちゃう!もっとすごい!」
治「……嫌な予感しかしやん」
侑「治ぃ!!俺、
進化した!!!!!!」
治「意味がわからん!!何になったんやお前は!!」
侑「俺、パパ!!!
🌸が妊娠したんやて!!!」
治「………………」
数秒の沈黙。
治「……なんで“パパになった”を“進化した”って言えるん?」
侑「だって進化やろ!?第二形態や!!」
治「黙れややこしいわ」
侑「はぁーーーー!!嬉しいぃ!!!」
治「ツムはテンションばか高いな。今どこ?」
侑「リビングで意味わからん動きしてる!!」
治「それは知ってる」
そして侑は、嬉しさで脳みそバグり続け、
さらに変なことを言い始める。
侑「なぁ治!俺らの血、次の世代いくんで!!」
治「兄弟の“家系図実況”やめろや」
侑「ちび侑爆誕やで!!」
治「呼び名がすでに可哀想や」
侑「治!俺、パパって呼ばれるねんで!!」
治「そらそうやろ。なんの報告や」
侑「……なぁ治。
俺………ちゃんとできるかな」
治「おっ、急に真面目になったな」
侑「……責任感じて、手ぇ震えてきた」
治「それ普通や。うちのでもそうなるんやな」
ちょい静かな空気が流れる。
治「大丈夫やで。ちゃんとやるやろ、お前なら」
侑「……治」
治「ただし名前に“ちび侑”だけはやめろ」
侑「なんでバレたん!?」
治「お前やからや」
侑「……ありがとうな、治」
治「はいはい。早よ奥さん労わったれ」
そして電話を切った瞬間──
侑「治も喜んどったわ!!🌸!!」
🌸「なんて言ってたの?」
侑「“やかましい”って」
🌸「想像つく」
コメント
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喜んでる侑が可愛すぎるッ💘