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保存中の作品が多すぎる…くぅぅぅ
今年中に全部終わらないかも知れません…まあまあまあ、とりあえず連載書いていきます!!
⋈
「多々くん、」
1人スマホを見てる時、隣から馴染みのある声が聞こえて振り向いたら、同じクラスの闇川がいた。
『あ闇川、どうかした?』
そう聞いたら闇川は気まずそうに答えた
「……多々くんってさ、黒井くんと付き合ってる、よね。」
『え…え?』
驚いた。まさかバレてたなんて。なんで?いつから?そう思いながらもなるべく冷静にどうにか言い訳を探す
『え、いや…その、』
「……見ちゃったんだ、キス…してるところ」
『…あ…』
見られてたならもう逃れられない。
冷や汗がダラダラ流れてくる、引かれるだろうか、気持ち悪がられるだろうか、どの道いい思われ方はしないだろう。
この空気をどうにかしようとしてみるが、俺にはそんな能力はない。何が正解なのか?
「……多々くん、安心して、私は引いてもないし、否定なんてする気ないよ」
『…え、』
その言葉がお世辞だとしても、安心したことに変わりはない。闇川は俺の目をまっすぐ見てこう言った
「私、ずっと多々くんのことが好きだった。これだけは伝えたかった。 」
『…え、あ…え?』
「ごめん、驚いたよね。でも私は多々くんが黒井くんを選べれたことが嬉しい。私はなんとも思っていないから、自分を責めないで」
情報量が多くてなんて反応すればいいか分からないが、”選べれた”という意味が理解できず、俺の頭はずっと混乱した
「私は愛を伝えたかっただけだから。多々くん、黒井くんとお幸せにね。そしてこれからも、友達として仲良くしろよ…」
『…うん、ありがとう…。』
「…じゃ、また明日ね」
『あ…うん…。』
ポツンと1人取り残された教室はどこか寂しく、寒かった。
窓から入ってくる少し強い風に髪を揺らされながら、俺は窓の外を見る。
『…はぁ。』
黒井の部活が終わるのは残り2時間後。それまで暇を潰さないといけない。
『1人で帰ればいいのに…』
なんて愚痴を残しつつも、本当は一緒に帰れるのが嬉しいだなんてどこかで思っていた。
ピコン(通知)
『ん、?つい…Xか。』
《 りこてゃ : 今日、クラスのTくんに気持ち伝えちゃった。おいT、Kと幸せにならないと許さねえからな。 》
見覚えのあるアイコンと名前にドキッとしたが、文章を読み終えた俺はなんだか申し訳ない気持ちになりながらも、応援されることは嫌ではなく、少し微笑んだ。