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⚠️緑黄/飲酒/桃水
ほんとに最後ちょっとだけ桃水要素があります︎けど赤水距離近いです
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水side
水「みこちゃーん」
黄「ん、。?」
返ってくる声は、夢の中に片足を突っ込んだみたいにぼんやりしていて、机にぺたんと頬をくっつけた金髪が照明に淡く透けて見えた。どうしたものかと揺さぶってみるがうぅんと嫌そうに唸りをあげるだけ。
赤「あーあ、飲ませすぎだよ」
振り向くと呆れた、というように苦笑しながら肩を竦めたなつくんがいて、その言葉にムカついて頬を膨らませる。
水「なつくんだって乗り気だったやん!」
赤「な、1番爆笑してたのはお前だろ」
そっちが、いやそっちだってと軽く言い争った後なんだかおかしくて今度は二人で顔を見合せて笑った。こさめもなつくんもみこちゃんほどじゃないけど酔っているのは同じだからいつもより少しテンションが高い。
水「ていうか、みこちゃんって酔ったら寝るタイプなんだね」
水「笑い上戸とか泣き上戸とかやったら面白かったのに」
赤「お前なあ…..つーかどうすんだよ」
水「なにが?」
頭にクエスチョンマークが浮かぶ。
赤「すちにみことをこんな状態にしたって知られたら….」
水「え!?やだやだやだこさめ悪くないから!!」
『ばか、声でかいよ』と、口の前に人差し指を立てたなつくんとほぼ同時にみこちゃんはゆっくりと顔を上げた
黄「ん゛、ぁ、こさめちゃん、?」
少し掠れた声が妙に色っぽい。いつもの行動の読めないふわふわとした雰囲気にじっとりとした熱っぽいオーラが足されている
にこにこしながら(だいたい彼は普段もそうだが)空になったビールの缶をぎゅっと握りしめて長い睫毛を揺らした。
赤「えーっと….みこと今日帰れるか?」
黄「う、ん?」
水「こさめはもうこのままなつくんち泊まってくけど、みこちゃんも泊まってく?」
目が合う。酔いのせいか普段より潤ったはちみつみたいな瞳でぱちぱちと何度か瞬いて曖昧に頷いた。
黄「ん、、でもすちくんにきかないと…..」
パッとなつくんと目が合った。いやいやいや、こさめは悪くないからね!?
赤「べ、別に言わなくてもいいんじゃないか?」
水「そ、そうそう!こさめらの仲だし!うん!大丈夫だよ!」
あ、これじゃなんか言い逃れようとしてるみたい
黄「、?そう、かな….」
黄「でもすちくん、おこるとこわい、し」
言い終わるかどうかのところで誰かのスマホが机の上で震え出す。すぐにそれはみこちゃんのだとわかった。
みこちゃんはまた眠くなってきたのか、瞳をとろんとさせながら欠伸をひとつ。うるさく鳴るスマホとは対照的に。
水「出なくていいの?」
流石に心配になって聞いてみるとみこちゃんはすぅすぅと呑気に寝息を立てて眠っていた。
水「……..寝た!?今!?このタイミングで!?」
赤「そろそろ出ないとやばくねえかこれ」
誰からかかってきた電話なのか2人とも薄々勘づいていた。
そおっと名前を見ると予想通り。
水「で、出る?」
赤「いや…俺は遠慮しとくわ….」
水「嫌だよ〜!いっつもこさめばっかり!」
そんなことも言ってられず誇張無しに震える手でスピーカーを押した。
緑「あ、やっと出た」
水「……もしもし、すちくん?」
緑「あれ、こさめちゃん?みこちゃんにかけた気がしたんだけど」
ええ。あっていますこれは彼の携帯です!
水「みこちゃんはね…..ちょっと酔っちゃって……今寝てて……っ」
緑「あ、そうなの?みこちゃんが潰れるまで飲むなんて珍しいね」
あれ意外と軽い反応。こさめたちがびびりすぎてただけかも。
水「….それで、もうみこちゃんも起きれる感じじゃないから2人でなつくんの家に泊まろうかな、って…..」
急な沈黙に部屋の空気が一気に冷えた気がした。
緑「いや、それは駄目でしょ」
こんなに怒ってるすちくん初めて見た。
緑「ひまちゃんの家だよね?今から行くから」
水「うん」
水「ねえすちくん…..怒ってる?」
緑「やだな、怒ってないよ」
笑ったすちくんを最後にブチッとで電話が切れた
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赤side
聞きなれたチャイムが鳴る。
こさめは肩を跳ねさせて、すぐに立ち上がった。足元はまだふらついている。
赤「俺が出るよ」
水「!ありがと」
ドアへ向かいながら深く息を吐く。
この季節では酒のおかげで上がった体温でもまだ肌寒い。
赤「……よ」
緑「ひまちゃん」
お邪魔しますと挨拶したあと靴を揃えて家に上がってくる。
赤「寒かったろ」
緑「いや、そんなに」
特にそれ以上何も話さないまますちの後ろをただ着いて言った。
緑「みこちゃん、起きて」
目線を合わせるためにしゃがんですちがみことに耳元で声をかけた。電話がかかってきてから1度も起きなかったみことがすちの声を聞いたらすぐに目を覚ます。
これが愛の力ってやつか。
黄「 んぇ、?ぁ、すちくんや、! 」
主人をみつけた子犬みたいに、にーっと嬉しそうに目を細める。
黄「 。、あれ?、でもなんでおるん?」
緑「迎えに来たの、ほら帰るよ」
優しくみことの手を取った。
緑「立てる?」
黄「んーん….だっこしてくれないといやや…..」
緑「赤ちゃんじゃないでしょ、ほら頑張って」
黄「う゛〜、」
嫌々首を振っていたけれど、すちの圧に負けてかおぼつかない足取りで立ち上がる。
緑「ひまちゃん今日はありがとね。あとこさめちゃんも」
赤「いーよ、楽しませてもらったし」
水「今度はすちくんも入れてまた遊ぼうね!」
すちは手を振って、それを見てかみことも手を振って家を出ていった。
車を出す音が聞こえる。
しばらくの静寂を破り、こさめが声を出した。
水「はあ〜….なんか疲れちゃったな」
嵐のような2人だったし、そう思うのも仕方ない。
こさめはスマホを見ながらいじいじとだれかに連絡を取っている。
赤「どうせ泊まりだし、今から飲み直すか」
水「天才!なつくんさいこー!」
水「今頃すちくんとみこちゃんはイチャイチャしまくってるだろうし!!」
赤「俺らもする?」
軽い冗談で言ったそれにこさめは死ぬほど苦い顔をした。
水「…..らんくんに刺されるからやめとく」
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黄side
玄関のドアが空くと暖かい空気が押し寄せてくる。
すちくんが暖房を付けたままにしておいたらしい。暖かさで余計まぶたが下がる。さっきから一言も喋らないすちくんをちらりと横目で見ると、急に思いっきり手を引かれた。転けそうになるが何とか保つ
黄「、すちくんどこいくん?」
ずっと黙っているすちくんが少し怖いと感じてしまう。
黄「、ゎ」
流されるまま寝室に連れてかれて急に視点がぐるんとまわったと思ったらベッドに投げ出されていた。
すちくんはコートを脱いでそこら辺に放り投げた。
緑「なんで今日こんなに飲んだの」
いつもより少し低い声
あ、すちくん、怒ってる
緑「ねえ黙ってちゃわかんないんだけど」
涙が出てきて目の前が霞む。やだ、すちくんなんで怒ってるの?
緑「あんな無防備な姿俺以外に晒してもし襲われてたらどうすんだよ」
緑「それとも襲われたかった?俺じゃもの足りない?」
すちくんが寂しそうに自嘲気味に笑った
黄「ゃ、ちが、う゛」
上手く声が出せなくて弁明すらできない。すちくんが好きなのに、すちくんじゃないとだめかのに
緑「あ゛ーもう、泣かないでよ」
黄「んっ….や、゛きらいになんないで….」
すちくんは俺の言葉に目を見開いた。
緑「嫌いになんないよ、」
緑「俺がみこちゃんのこと嫌いになるわけないじゃん。」「死にまで一緒でしょ?」
黄「ん゛、だって….っすちくん、さいきんかまってくれないし」
緑「え、だからこんなに飲んだの」
黄「う゛〜、そういうわけじゃないけど…..っ」
すちくんが小さく笑った。
俺は涙が止まらなくてシーツをどんどん濡らしていく。
緑「ばか、そんなに泣いたら目が溶けちゃうよ」
ちゅっと頬にキスをして袖で涙を拭かれた。
黄「すちくん、っごめん、ね」
緑「うん。俺も怒っちゃってごめんね?」
黄「ぉ、おれのことすき?」
緑「うん、大好きだよ」
いつものすちくんの顔になってほっとする。
黄「!おれもすき」
かわいい、と呟いて口にキスされた。いつもみたいに舌を入れられて淫乱な音がたつ。
黄「ふ、ぅ、あ、…ん、。」
緑「みこちゃんの中お酒の味するね」
緑「ぁは、ねむい?」
黄「ん…..」
緑「いいよ、おやすみ」
おでこにキスをされて、そこで意識が落ちた。
完
終わり方分かりません
コメントいいね死ぬほど嬉しいです😢