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第六話 沈黙の深淵
暗号の座標は、廃墟となった港の地下水路に繋がっていた。エリックは濡れたコンクリートを滑るように進み、冷たい海水の匂いを感じた。
「ここが最後の舞台か…」
潜水装備を素早く身に着け、彼は水中に飛び込んだ。暗闇の中、わずかなライトだけが道を照らす。
だが、すぐに敵の潜水部隊が姿を現した。
「潜入者、発見!」
銃撃が水面下で炸裂し、泡が舞う。エリックは素早く息を調整しながら、銃を構えた敵を回避。狭い水路での格闘戦が始まる。
蹴り、パンチ、水中の無重力を利用した回転攻撃。激しい戦いの中、エリックは敵の一人から重要なキーアイテムを奪い取った。
「これで出口のロックを解除できる!」
息を切らしながらも、彼は水中トンネルの奥へと進む。出口の前で再び待ち構える敵を一撃で倒し、空気のある通気口へ飛び込んだ。
空を見上げると、かすかな月明かりが差し込む。
「終わりじゃない。ここからが本当の戦いだ。」
そう呟き、エリックは水面から顔を出した。