この作品はいかがでしたか?
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あ、またこの夢だ。
僕は、最近夢を見る。ツノが生えた金髪の龍?のような男性と、…僕によく似た男性が愛し合っている夢。
「日曜だというのに、、何でこんな夢、みなくちゃ何ないんだい」
その日はもう、夕暮れ時。カラスが鳴いて、僕の心は闇に沈んだ。
なんでかって、?…金髪の人に、、何でか既視感を覚えるんだ。それが怖いからさ!
“夕立とカラスの群れを
影が飲み込んでいました“
…もし、あれが俗にいう前世、だとしたら、…本当にもし、あの人が僕と同じように人間に転生したとしたら、?それか、、、神様のようだったし、まだ神様を続けているとしたら?…あの人は、、
「覚えているのだろうか。」
“かみさまは覚えてますか“
「…僕の声が、聞こえるかい?…僕の、神様。」
“僕の声が聞こえますか〃
🐉
…ある日、僕は小さな神社を見かけた。
「…寄ってみようかな。」
なんて思ったから、寄ってみた。
そこは、龍の神様を信仰しているようだった。
「、?」
…不思議と、どこからか鳴き声がしてみてみると、龍?のような生物がいた。
「…龍、なのかい?」
僕がそう問いかけると、その生き物は
「きゅい!!きゅー!、」
と返事をした。
不思議とその生物に既視感を覚えて、
「もしかして、あの、、、神様?」
というと、
「きゅい!!!」
と、大きな声で鳴いた。
「…君は、、いつから、ここにいて、、誰の帰りを待ってたんだい?」
〃貴方はいつからここにいて
誰かの帰りを待っていた〃
『繝ォ繧、オレは、死にそうだ。…こっちに、来てくれないか?』
〃生きたいな強くならなくちゃ
まずは、狼煙をあげてくれ〃
それを聞いて、僕は思った。
「行かなくては、!!僕の神様の元へ、僕が愛した、神様の元へ!!」
〃行かなくちゃ、ぼくのかみさま
かみさまが大好きでした〃
そう思うと、睡魔に襲われ、寝てしまった。…目を開けると、見知らぬ、1000年前、?くらいの世界に居た。そこには、あの龍がいた。…夢の人と一緒に、
『繝ォ繧、縲∵擂縺ヲ縺上l縺溘°』
と龍人?が発した、が、僕には全くわからなかった。人が使う言葉ではないことは確かだ。
『…』
龍人は少し考えると、
『!』
と、閃いた顔をして、
『ルイ、これなら分かるか?』
と問いかけた。
「、!分かりますよ、」
と僕が返すと、
『そうかそうか!!』
と嬉しそうな顔をした。
『ルイ、端的に言うな。お前がこのセカイに毎日来ないと、』
オレは死ぬ。
と、龍人に告げられた。
「?!な、何で僕なんですか!」
と言うと、
『わかるだろう?…オレは、お前の前世と、番だった。なのに、お前が違くから、死にそうになったんだ。』
といい、
『だから、…きてくれ、ルイ』
と言われた。
「…仕方ない人ですね、〃龍神〃様。」
と、僕は言った。…不思議と、この呼び方になってしまったのだ。
…そんなこんなで、僕は、毎日この龍神と会うことになってしまった。
〃大人にはなれないぼくは
ぼくは、ぼくはまた貴方に会いに行く〃
⛩️
「来なくて、、いい?」
『嗚呼、!…オレの、身体が安定してきたんだ。前までは、類とオレが関わらなかったから、不安定だったんだが、類とオレが関わって数日経っただろ?…だから、安定してきて、一人でも生きていけるようになったんだ。』
「…そう、、、何ですね。」
『そんな顔をするな!!…ほら、これをやろう!!』
「…?イヤリングと、頭の飾り?」
『ああ!…前の、お前がつけてたんだ。』
「…ありがとう、ございます、!」
不思議と笑顔になった。
「大事に、しますね。」
僕がもらったのは、僕がつけてたらしい、イヤリングと、頭の飾り。…頭の飾りは、さすがに、普段使いできないけど、ピアスなら、、つけれるかも、
〃ありがとね、大事にするね〃
『しばらく、、寂しくなるな。』
〃しばらくは、寂しくなるね〃
「…僕がいなくて耐えられますか?…僕がいないと何にもできない人なんですから」
『な、!酷いな!?!』
「…ふふ、、…一旦、さよならです。」
『ああ!』
「ッ…龍神様、やっぱり、明日も_」
…最後に、龍神様をみたかったし、言いたいことも勿論あったが、…煙が出てきて、見えなくなってしまった。それに、煙の音で、何も聞こえていないようだった。
外は、まだ青かった。
〃見えないね、煙が染みて
夜が来る前にさよなら〃
🌟
…龍神様とは、離れたくない。…でも、、迷惑だろうし言えないな…。こんな弱い僕なんて…。
〃言わなくちゃ、ほら言葉にして ぼくはそんな強くなくて 〃
「貴方のことは忘れないから、…僕のことをちゃんと見ていてくださいね?…龍神様」
〃見ていてね、忘れないからね だから、狼煙をあげてくれ〃
🎈
…やはり、龍神様と会えないなんて、耐えられない。…龍神様には、ショーを見てもらっていたし、僕の、大切な友達だし、行かなくちゃ。迷惑だと思われてもいいから。大好きな神様の元へ行かなくちゃ。
〃行かなくちゃ、ぼくのかみさま かみさまが大好きでした 〃
僕は、僕はもっともっと、話がしたい。龍神様と、お話がしたい。あなたに…
「会いに行くんだ…!!」
〃ぼくはもっと話がしたい、だから だから、また貴方に会いに行く〃
💧
『ぐ…流石に…もう、だめ、か。』
口から赤黒い液体を吐き出すと、オレはそう呟いた。
『もうすぐ、身体を保てなくなる…』
…オレは、不老不死ではない。いや、〃ほぼ〃不老不死ではない、と言った方が正しいな。
もうすぐ、神の選別が行われる。神は人数が多く、信仰されている度合いが少ないものから、順々に消されていく。オレは類しか侵攻してくれる人がいなかったので、もう、神として体が保てなくなってきていた。この体は人間を精巧にコピーしており、痛み等も勿論反映されている。全知全能の神、みんなに慕われる神ほどではないとこのくらいなのだ。
『やはり…不便だな』
もうすぐ消えることを察したオレは、類には本当のことを話さないまま遺ってしまいたかった。アイツは優しいから、心配してしまう、…アイツに迷惑はかけたくないからな。
『もう、類は来ない、、よな。』
安心すると同時に、寂しさも覚える。…百年も待っていたのに、オレの方が先に消えてしまうとは…
神は、一度消えたら信仰心が戻るまで待つか、天使・悪魔として働くのか二択を迫られる。天使・悪魔として働くのが大多数だ。戻るという確証もないのに何もない空間で待ち続けられないという神が多いからな。
オレは勿論待つのを選ぶ。何年も一人でやってきたのだからいけるはずだ。
『最期に、類に会いたかったな。』
…体が徐々に崩壊していく。自慢の角から、どんどんと侵食されていく。
「龍神様、!」
『??…るぃ…か、、、?』
「ッ!?龍神様!?体がっ、!!崩壊していますけど、、!」
『いいんだ…、これで、』
「よくないです!!」
『…お前は、、優しいな』
『…知りたいか、、?オレの事、を』
「はい、、!!!教えてください!!」
『なら、、オレに、思い切り、願ってくれ、龍神様、助けてください、と、』
「勿論ですッ!!!」
「…龍神様…、、!どうか…どうか…お助け下さいッ」
涙目になりながらも、願う姿はとても美しかった。瞳から流れ出る涙はまるで宝石だ。
『…ありがとな、類。もう、いいぞ』
「…!」
『時間がないから、端的に話すな。』
『神は信仰心がなくなると消えていく。オレは信者が類しかいなかったからもう消されるんだ。』
「そんな、!!」
『はは、…ごめんな、類。それで、神は消されると二択を迫られるんだ。信者が増えると生き返れる…か、天界で働くという二択だ。オレは、前者を選ぶ。』
「…それは、僕ッ…が、龍神様の、ことを有名にすれば…はやく、復活できる、という事ですか、…??」
『まぁ、、そうだな。』
「、!なら、…なら、ぼくは…あなたの為に、この人生という名のショーをします。あなたに、人生を捧げます。」
『…!こうなってしまうから、言わないでいたのにな…だが…言われたら、言われたでとても嬉しい。…なんだか、結婚のようだな、』
「…そんな事、言ってる暇じゃないでしょう、!」
『はは、照れてるのか?』
「…龍神様!!」
『…すまん。』
「…なら、、一旦、さよなら…です。…ぼくは、あなたがとてもとても大好きでした、」
〃さよならだ、ぼくのかみさま かみさまが大好きでした 〃
『嬉しいな…』
「もっともっとショーを見せたかったですッ、…」
『すまんな…、』
ずび、と鼻を啜る音が聞こえる。また涙が溢れてきていた。
〃貴方にはもっと見せたかったけど 〃
「ほんと、仕方がない人ですね、!龍神様、!!」
〃仕方がないね〃
🩸
『じゃあ、また、…何年後かに!!』
「はい、、、!…ッまた、、…いつかッ!!」
赤く腫れた目に愛する神様の姿を焼き付ける。…さぁ、、行かなくては。…帰りは、また、一人…か。
〃行かなくちゃ、ぼくのかみさま わかってる、帰りは一人 〃
「…これからは、貴方を、ずっと紡いでいくために、貴方のことを歌にします。それに、毎日貴方との日々をショーにしましょう、それに_」
〃これからは貴方の歌を歌う 〃
「毎日、毎日、貴方が飽きても、ずーーーーっと、あの神社に通って、貴方に祈りを捧げます。貴方が帰ってくるまで、このショーが閉幕するまで、貴方のことを忘れません」
「僕はまた貴方に会いに行きます、龍神様!」
〃僕はまた会いにいく〃
fin_
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