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短編集(💛）

第5話 - A happy ordinary life　💙×💛

216

2025年10月15日

#🍏

#omr

#wki

#fjsw

#ご本人様とは関係ありません

#Mrs. GREEN APPLE

まろん

Side💙

リビングのテーブルには、まだ片付けていないビールの空き缶が並んでいる。

今日はリハの反省会と宅飲みデートを兼ねて、涼ちゃんの家でふたりでビールを飲んでいた。

酒に弱い俺はほとんど飲んでいないけど、涼ちゃんは珍しく顔を赤くして、ソファにぐったりしている。

「･･････んふふ。なんか、楽しいねぇ」

「涼ちゃん、飲みすぎ」

「んんー･･････」

苦笑しながら声をかけても、返事は曖昧。俺よりずっとお酒に強いはずなのに。

今夜はやけにハイペースだったし、連日のリハで疲れてるせいもあるんだろう。

「･･････涼ちゃん、もう寝よう」

「･･････やだぁ」

こどもみたいにイヤイヤと首を振ってソファに沈み込む彼を見て、俺はため息をついた。

「こんなとこで寝たら風邪ひくよ。ベッド行こう」

「ひとりで寝るの、やだ･･････」

差し出した俺の手に頬をすり寄せ、甘えるように俺の袖をぎゅっと掴んでくる。

･･････かわいい。

涼ちゃんのこんな無防備な顔や仕草、俺しか知らないんだと思うと、どうしようもなく愛しくなるし、このままずっと閉じ込めてしまいたくなる。

「しょうがないなぁ」

俺は袖を掴まれたまま、そっと涼ちゃんの身体を抱き上げた。

腕の中の涼ちゃんは、俺とほぼ同じ体格なのに予想以上に軽くて、小さな体温がシャツ越しに伝わってくる。そのぬくもりをそっと噛みしめるように、慎重に寝室へと向かった。

寝室に運んでベッドに寝かせて、リビングに戻ろうとしたけど、涼ちゃんは袖をぎゅっと掴んだまま離さない。

今日はギターの練習のために帰るつもりだったけど、涼ちゃんがひとりで寝たくないって言うなら、このまま朝まで一緒にいてもいいかな。かわいい恋人のわがままは、叶えてあげたいしね。

ぐっすり眠っている涼ちゃんを起こさないように、できるだけ音を立てないよう隣に潜り込む。

いつもより幼く見える涼ちゃんの寝顔を眺めていると、今日元貴からダメ出しくらったとか、小さな不安とか、全部どうでもよくなる。ただ、涼ちゃんの隣にいるだけで満たされる。これは俺だけの特権だ。

「･･････おやすみ、涼ちゃん」

俺は涼ちゃんの隣で横になり、彼の穏やかな寝息を聞きながら静かに目を閉じた。

Side💛

秋の陽射しが差し込む、いつもの朝。

カーテンの隙間から差し込む光が、やわらかく頬をくすぐる。

「･･････ん。んん？」

目を開けると、腕の中にあるのはいつも抱いて寝ている犬のぬいぐるみじゃなかった。

ふわふわの毛じゃなくて、温かくてしっかりとした腕。肩。

「わか、い･･････？」

「おはよ」

耳元で響く低い声に、一気に目が覚める。

慌てて布団の中で身じろぎした。

「え？うそ、あれ？え？昨日･･････」

「涼ちゃんが「ひとりやだ〜」って言って離してくれなかったから、そのまま一緒に寝たんだよ」

「･･････うわ、最悪」

僕、そんなこと言ったの？他に変なこと言ってたらどうしよう。

「最幸、な？」

にやりと笑う顔が近すぎて、自分で耳まで真っ赤になったのがわかった。

思わず布団に潜り込むと、その背中に若井の腕が回された。

「おはよ、涼ちゃん」

「･･･うん、おはよ」

胸がドキドキして、この心臓の音が若井に聞こえてしまいそう。

でも、嫌じゃない。むしろ、ずっとこのままでもいいと思ってしまう。

「なあ、涼ちゃん」

「･･････なに」

「寝癖、すごい」

「え、うそっ！」

慌てて飛び起きようとした瞬間、後ろから逃さないとでも言うようにぎゅっと抱きしめられる。

「逃げないで。もうちょっとこのまま」

その声は甘えてるようでいて、どことなく独占欲が滲んでいて、一気に心拍数が上がる。僕の背中に当たる胸板の感触が、なぜかすごく安心する。

「･･････っ、バカ」

小さな声でそう言いながらも、結局その腕の中におさまってしまった。

窓の外では小鳥がさえずり、秋の朝は静かに流れていく。

「なあ、涼ちゃん」

「･･････なに」

さっきと同じ会話。今度は何を言われるんだろう。

「今日もかわいい」

「･･････っ･･････知らない！」

幸せすぎてふにゃふにゃになった顔を若井に見せてくなくて布団に潜り込む。

何で朝からそんなことナチュラルに言えちゃうの。

かっこよすぎるでしょ。

そんな僕を見てふふ、と低く笑う若井の声が聞こえた。

布団の中で顔を隠したまま、僕はしばらく動けなかった。

若井の笑い声が耳に残って、胸の奥がじんじんする。

「･･････もう起きる」

鼓動が少し収まったころで、そう言って布団から抜け出すと、足元に見慣れた犬のぬいぐるみが転がっていた。

若井が少し前に数日間イギリスに行っている間、さみしさに耐えきれず買った柴犬のぬいぐるみだ。

「･･････あ」

拾い上げた瞬間、背後から若井の声。

「それ、俺がイギリス行ってた間に買ったやつだろ。もしかしていつも抱いて寝てる？昨日は俺をギュッと抱きしめてたけど。俺、そんな抱き心地よかった？」

「っ･･････！」

一気に顔が熱くなる。

覚えているのは、酔って何か言ったことだけ。

でも、若井に甘えたなんて･･････思い出せないもん。

「･･････知らない。覚えてない」

「ふーん。じゃあ、俺のこと抱きしめてたのも夢かもな」

「～～っ！若井のいじわる･･････」

返す言葉がなくて、ぬいぐるみをぎゅっと抱きしめる。

若井はそんな僕を見て、また楽しそうに笑った。

Side💙

たまらず真っ赤になって立ち尽くしている涼ちゃんの唇に、優しく、でも逃さないようにちゅっとキスを落とした。朝からこんなにかわいい顔を見せられたら、離したくなくなる。

でも今日も仕事だから、ちゃんと朝は食べなきゃならない。

「俺が朝食作るから、顔洗っておいで」

「ん･･････」

俺の言葉に素直に頷く涼ちゃんにもう一度キスを落とし、キッチンに向かう。

冷蔵庫を開けて中を確認する。トーストとベーコンエッグならいけるかな。さっと作ってしまおうと、卵とベーコンを取り出すと、背後から小さな声が聞こえた。

「･･････僕も手伝う」

振り返ると、まだ寝癖の残る涼ちゃんが立っていた。

なぜか犬のぬいぐるみを小脇に抱えたまま。

「手伝うって、その格好で？」

「い、いいでしょ別に！」

パジャマ姿のまま、すねてそっぽを向く姿が可愛くて、思わず笑ってしまう。

「じゃあ、卵割ってくれる？」

「･･････うんっ」

すねた顔が一気に俺の大好きなひまわりのような笑顔に変わる。

ぬいぐるみを丁寧にソファに寝かせた涼ちゃんが、不器用に卵を割るのを横目で見ながら俺はフライパンを温める。

こうして一緒に朝を迎えるのが何より幸せで。

この瞬間を守るためなら、なんだってできる。この幸せを形作るすべての瞬間を、俺は永遠に大切にしようと誓った。

明日の生配信ドキドキしますね･･････どんなことでも受け入れる覚悟はできてますが、できれば良いお知らせであることを願っています。

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コメント失礼します!💙💛の素敵なお話、ありがとうございます❣️癒されました💕 わかります、私も良いお知らせと信じ、平常心保っています😂

まろん

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