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あとがき
このMAFMAの物語は一般社会で事情を抱えて東京フリーク区にやってきた人たちの結成物語です。
ただの物語にするだけでなく、一般社会と東京フリーク区の違いや登場人物の葛藤、前作小説のエピソード・オブ・Tで描けなかったTの深掘りを意識して心がけました。
MAFMAの登場人物に漢字を追加した理由は、ベトナムを含めた漢字文化圏出身であることを反映させるために、アイデンティティを守るために書きました。
ただ、モンゴルは漢字文化圏ではないのでバト・サイハンザヤはカタカナ表記のままにしています。なぜかは作中で明かしてありますのでそちらの方をご覧下さい。
※MAFMAの物語で一番欠かせなかったのは、物語の本質として、文化盗用と偏見、人種差別
(ルワジが繊細に感じていること)とどう向き合うか考えることでした。
なぜなら私作者自身は海外未経験であることと、絵を描くのが苦手であるが故にどう調べて文章として投影していくか、どうリスペクトしていくか考える必要があったからです。
大好きな歴史や文化(知らない歴史と文化も含めて)に敬意を払い、私の物語の血肉にしました。
作者の分身について。
マー・ユーニンは私作者の分身の性別反転させた中国人(漢民族)女性バージョンで歴史オタクな一面を投影。
Tは私作者の臆病な一面の投影。(※Tは純日本人だけど、中国人と日本人のハーフだと勘違いされた背景は、私作者の実体験の当時の悩みを投影させていただきました。)
天野ムラクモは私作者の理想である冷静沈着で浮世離れした雰囲気を投影。
白鳳ミンリは私作者の分身の性別反転させた日本人女性バージョンであざといぶりっ子な一面を投影。
サスキア・レニ・ティリーは私作者の分身の性別反転させたドイチュラント系アメリカ人女性バージョンで僕っ娘で少しセクシーな一面を投影。
ルワジ・オマリは私作者の分身のナイジェリア系アメリカ人男性バージョンで、ツーブロックヘアで短髪かつボストンメガネをかけた理想の数学オタクな一面を投影。
イェ・ウェイは私作者の分身の在日ミャンマー人(ルーツは多数派のバマー族)男性バージョンで、豪快なお調子者な一面を投影。
トリプル・Tキラー・ゴールド(トリ金)は私作者の分身のアンドロイドで、完璧主義な一面を投影。
このように私作者の本当の中身と理想の中身を曼荼羅のように別々のキャラのように分けてみました。
環(めぐり)とベリンダのJSL(日本手話)とASL(アメリカ手話)の描写について
私作者自身は手話は全くできないですが、専門学校で教わった手話だけでなく、インターネットで調べた動作をJSL、ASLを含めて調べる必要がありました。
作中での手話表現は実際私作者が手話の動作をしながらも、細かく描写しました。
手話文化がどう言う物なのかを文章で体現できてくれたら最高に嬉しいです。
それからベリンダが中途難聴者と言う背景も反映させるために、少しだけ言葉を発するシーンも出しました。
それから手話だけがベリンダのような
耳にハンディキャップを抱いている人に対するコミュニケーションではなく読唇術、筆談、ジェスチャーと身振り・手振りも出すことによって皆さんの見方が変わるのではないかと思いました。
※手話は世界共通の言語ではなく、手話言語と言う独自の言語とも言え、手だけでなく空間や顔の表情も文法の一つだと言われています。それからその国々や地域、時代によってもその動きが異なることがあるそうです。
作中で浩の回想シーンに出てきた同窓会描写について
私作者が生まれる前の1991年の同窓会を表現するにあたって、バブル崩壊初期であることを知った上で描写しました。
それから輩たちが発言している不適切な言葉は当時は今の時代より同調圧力が強く、保守的かつ閉鎖的なイメージを反映させるために書きました。SNSをしたことすらない私Z世代作者が脳内でイメージした妄想を投影したとも言えますから。
あと私作者自身は成人式や同窓会に行った経験はございません。
小中学校の同窓会に行きたくない想いも相まって、この回想シーンを書きました。
なぜなら小中学校の同窓会は当時の地元特有のノリやカースト雰囲気の空気や閉鎖的で歪なイメージであるからです。それもあってマウント大会や相手の過去の黒歴史発言が頻繁に行われることで、承認欲求を満たしていく場があると悟って行くのを断念しました。
それだけではありません。私作者が当時20歳の時成人式や小中学校の同窓会はの口コミを見た時に感じたことがあります。 世界史で言う異端審問、日本史で言う踏絵みたいな閉鎖的な空気感なのでは思ったことも行かない動機です。
しかも当時の私は今の自分に自信がなく、惨めな想いをすると感じたこともあり、それも私にとっては行かなかった要因だと思っています。
私は自分自身のことを「はみ出し者や除け者」だとそう自覚しつつ、周りに排除されると言う危機感を抱いたことも行かなかった要因の一つです。
ただ、高校と専門、短大、大学の同窓会はより多様性に満ち溢れており、同じ目標を持った同志たちが集まる会になるので、小説でこの同窓会を描写する時は嬉しい気持ちで書きたいです。
武器について
ユーニンが使っていたレプリカである
典韋(ディエン・ウェイ)の無骨な一双戟についても、Tが使っていた尉遅恭(ユインチー・ゴン)のレプリカである槊も歴史的な史実に則って書こうと思いました。
それから各国の武器については先入観を持たないように、歴史的経緯ある武器設定にしつつも、誇りが持てるように、リスペクトを込めました。
最後に
長編小説MAFMAを通して何か皆さんが大きな発見ができたら最高に嬉しいです。
(THE END)
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#人間ドラマ
コメント
9件
おお…あとがき、じっくり読ませてもらいました。 登場人物ひとりひとりに、ちゃんと黒屋さん自身の魂や理想が投影されてて、すごく重みがあるなって思いました。 特にルワジの視点から触れた「文化盗用や偏見」への向き合い方、海外未経験でありながらリスペクトを忘れずに書き切ろうとした姿勢が、読者として本当に伝わってきます。 MAFMAという物語の根っこにある想い、ありがとうございます。大切に読みたいです。