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次の日。
教室に入ると、教室が異様に騒がしいことに気がついた。
いつも騒がしいけど、今日は比べ物にならないぐらいだ。
バッグからノートを出していた桃田さんに、僕は声をかけた。
「何でこんなに騒がしいの…？」
「今日、うちのクラスに転校生が来るらしいよ。男の子だって」
「へぇ…」
転校生か…うちの学校に来るなんて珍しい。
みんなが騒いでいる理由が分かった。
その時、先生が教室に入ってきた。
「みんな、早く自分の席に座れ。もう朝休みは終わったぞ」
みんなが渋々自分の席に座る。
「もう知っていると思うが、今日は転校生が来る。今から入ってもらうから、騒ぎすぎないように」
どんな子だろうと、みんなが期待の目でドアを見る。
ガラッ。
ドアから茶髪の男の子が入ってきた。
「キャー！！！」
女子達が黄色い悲鳴をあげる。
その男の子の顔は整っていて、すごく優しそうな顔をしていた。
「雪村 蓮です。よろしくお願いします」
雪村くんが礼をすると、女子が再び黄色い悲鳴をあげた。
(桃田さんも、こういう人が好みなのかな…)
と思って桃田さんを見ると、とても強ばった顔をしていた。
「も、桃田さん…？大丈夫？」
僕が声をかけると、桃田さんは我に返ったかのように笑った。
「う、うん！」
「？」
桃田さん、どうしたんだろう。
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