テラーノベル
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Eunoiaちゃんが中心のお話です。
Eunoiaちゃんの話を書いてくれ!というリクエストを頂いていたので、Eunoiaッテダレェ?状態で検索かけまくって調べたら、まさかのMafiosのボスであらびっくり。ボスのボスなんですね。
しかもアンドロイドらしいです。はぇ〜人間じゃないんだ…EunoiaちゃんとMafiosどういう過去があってボスとボスやってんの…と頭を抱えていますが、Eunoiaちゃんが可愛いのでなんでも良いです。
アンドロイドでAIって聞いたので、そんな表情とか感情表現豊かじゃないと思うんです。二次創作のEunoiaちゃんは悶絶するぐらい可愛かったけど、私は原作リスペクトします
今までチャットノベルで書いてたのですが、私はやっぱりノベルが好きです。ので、これからの投稿はノベルが多くなるかもです。
それでは、楽しんでいただけたら幸いです。
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オーブンの中で、生地がふくらんでいく。
Eunoiaは温度計をのぞき込み、タイマーの数字をひとつずつ確認した。
「残り、二分三十二秒。」
背後で皿が置かれる音がした。
「そんな細かく確認しなくて良いだろ。」
低い声が返ってくる。
「正確であることがたいせつ。」
Eunoiaは視線を動かさず答える。
作業台の端には、計量された小麦粉と砂糖。
「…砂糖、五グラム増やしたが…」
「許容範囲内。」
淡々と返しながらも、Eunoiaは一瞬だけ手を止め、生地の色を見比べた。
「…やりすぎ」
「……ケーキ作りなんて、した事ないんだ」
Eunoiaは、Mafiosをチラリと見た。
居心地が悪そうな顔だ。いつもはしない。Eunoiaは一瞬だけ目を細めた。
タイマーが鳴り、オーブンの扉が開く。
甘い匂いが部屋を満たす。
ケーキを取り出し、少しだけ傾けて光の具合を確かめ、Mafiosに差し出す。
「土台完成。」
「試食は?」
「…まだやることがある。」
Mafiosは受け取り、かすかに笑った。
その笑みの理由を、Eunoiaは尋ねなかった。
EunoiaはMafiosからケーキを奪い、机の上にケーキを置く。
いつのまにか机の上に配置してあった絞り袋を手に取り、ケーキを飾っていく。
「その行為に意味はあるのか?」
「…あの子達は、これの方が喜ぶ。」
Eunoiaの言うあの子達とは、Mafiosの直属の部下達の事だ。偶にボスとしての自覚はあるのかと疑問に思うことはあるが、部下思いなのは間違い無いだろう。
「甘い物は好きじゃないんじゃないか」
そう言うと、Eunoiaの手が止まる。
何か失言をしただろうかとMafiosが焦っていると、再びEunoiaの手が動き出す。
「アルコールばかり摂っていると、いけない。」
それはまこと正しく事実であったからして、いつものように「ふーん」とほうけた声を出そうとした。
が、Eunoiaの表情がどこかムッとしていることに気付き、目を見開く。
「…まぁ、なんだ。あいつらも、甘いものは、嫌いじゃないだろう」
そう言うと、あからさまにEunoiaが上機嫌になる。表情さえ変わらないが、鼻歌を歌い出した。
嗚呼、こちらの調子が狂ってしまう。我らのボスは非常に聡明で単純だ。今夜はアイツらに甘いものを買って行って耐性をつけなければならない。
己に課せられた必須科目を前にして頭が痛くなっていると、Eunoiaがとてとてと近づいてくる。
「今度こそ完成。」
シンプルに彩られたケーキを差し出してくるEunioaを見て、表情が緩む。
「よく出来ているんじゃないか?」
「当たり前。」
窓から差し込む光は、二人を照らし、二人の影を映し出す。
普段使われない調理場も、このボスが偶に思いついたように何かを作るせいで、物が増えた。
ふっと笑いが溢れる。
Eunoiaは不思議そうに首を傾げる。
Mafiosは差し出されたケーキを受け取り、それを見つめながら言う。
「もう日が暮れるから、これを食べるのは明日にしよう」
Eunoiaは残念そうにしたが、こくりと頷いて調理器具を片付け始める。
Mafiosはケーキを大きな冷蔵庫に入れ、明日の部下達の反応を期待するのだった。
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屈強なMadiosと、アンドロイドなEunoiaが一緒にケーキ作りするって、夢すぎませんか?
叶えました。
今回、Eunioaちゃんにはうっすら人間味あるけどアンドロイドっぽさを残しました。
今度Eunoiaちゃんを描く時はもっと人間らしくしようと思います。
コメント
2件
二次創作になりますがマフィが彼女の ケーキを落とさせたり店を燃やしたり(新しい方)その後部下諸共死にます☆