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放課後の僕にはとても欠かせない時間…っだったはずなのに…!!
一旦冷静に、整理をしよう。
まず、僕がなぜ、こんなことをしているのか…
数分前……
あ、くる
っていうことがあったんだ…僕は、忘れていた、あいつがとてつもなくメンタルが弱々なことを…
中学生の時…
あの時も丁度体育祭の準備期間だった…
僕はこの空気がものすごく気持ちがいい!
みんなが一生懸命に準備して、協力して、ひとつの事を成し遂げる…!この空気感!!
「ねぇねぇ、ねぇってば!」
ん?誰だ?
「おい、聞いてんのか?」「まさか…聞こえてないのか…?」
あぁ、涼太か…こんなときまで、何を?
「…………」
やっと黙ったか?
「うっ、うっ、うぅぅぅ!」
は?何だ?
はぁ!?何何何?なんなんだよ!?
『もう!!バカ!バカバカバカ!バカぁー!』
ガラガラ、ピシャン!!!
ざわざわ…
「何?」「誰?」「誰や?」「泣かした?」
みんなが困惑している…それもそのはずだぁぁぁ!!
「おい、行ってやれよ”純”」
そうだよ、誰かいけって!!……は?
「ぼ、僕?」
「当たり前だろ。」「お前が泣かせたんだから。」
「俺!?」「なんでだよ…俺、泣かしてない!!」
「混乱して一人称変わってんぞ。」「どうした?僕キャラは?」
「え?」
「ダメだコイツ、混乱して自分のキャラ分かんなくなってやがる。」
「ともかく!行ってやれ」
「えぇ〜分かったよ……」
くっそ、あいつ……どこ行ったんだ、体育祭の準備ほっぽらかして…!
なんだよ、バカって!!お前よりバカじゃねぇし…メンタル鬼弱じゃん…
マジどこ行った?ヒロインじゃねぇんだから!ぁぁぁ!!ムカつく…!
あ、いた……!って
『うぅ、う、ううぅ……』
アイツ、泣いてんのか?マジで?
面倒臭い…
「おい!おい」「大丈夫か?」
「心配して来てくれたのか?」「うっ、うぅ!」
「お前、いつも調子にのってうるさいくせに、メンタル激弱だったんだな。」「気づかなかったわ…」
「俺だって、無敵な訳じゃないからな!」
誰も無敵とは言ってないが……
「そうだよな、なんかごめん」
なんで俺が謝る必要があるんだ…
「戻ろ?」「うん。」
的なことがあった…
すっかり忘れてた…んで、なぜ彼氏扱いされてるのかは分からないけど……
とりあえず、探そ……
屋上は行けないし……いや、待て、あいつならやりかねん…!!
行くだけ行ってみるか……
ガチャン…
ザーザー……
まぁ、当前のことながら、降っている…が
あれは?
っ…!アイツじゃねぇか!!マジで風邪ひくぞ…!
「おい!涼太!風邪ひくって!」
「純…うっ、俺、無敵じゃない…」「無敵じゃない……」
「知ってるよ。」
昔っから変わらない、俺の中では、こいつは
「無敵」なんだ。本人には言わないけど。
ガラガラ
「おっ、やっと来た。」「どうした?やっと見つけたか」「お前も大変だな」
口々に言われる…これももう馴れた。
今では自分で言っているくらいだ。
涼太になんかあったら、絶対に俺を通せって。
これも本人には言ってない…w言ったら絶対調子にのるからな…
気をつけよ。