テラーノベル
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注意事項
地雷さんや苦手な方はそっと閉じてください
この作品はご本人様と何一つ関係ありません
コメントをする際には批判ではなくアドバイスをしてください。
それでは楽しんでいってください!
叶さん視点。
ネクタイを結んでお弁当を詰める。今日は卵焼きが美味しく出来た。焦げ目が無くてふんわりしてる自信作だ。高校1年生の頃はよく葛葉にも作ってあげてた。でも1年生の秋くらいから自分で作って持ってくるようになった。少し焦げた卵焼きに急いで詰めたのかバラバラにおかずを見て大笑いしたのは最初だけで今は葛葉の方が料理上手になった。本当に努力家で器用だなとつい関心してしまう。
『でも寂しいなぁ…。』
葛葉の好きなメニューを研究したり美味しいと言って笑う顔が好きだったからちょっとだけ寂しいというか悲しいというか。
『あっ!時間やばい💦』
出発を知らせるアラームが鳴って我に帰る。
そして急いで靴をはいて玄関を出る。靴紐が解けてるけど良いや。後でいくらでも結べるしね。時間的にはまだ余裕があるけどそういう訳には行かないんだ。
「叶、遅い。10分も遅刻してるじゃん。」
そう、葛葉が居るから。僕らは約束して登下校は一緒にしている。楽しいし朝から好きな子に会えるのがなによりも嬉しい。
『ごめんね、お弁当作ってたら遅くなっちゃったんだよ。』
「別に良いけどさ。美味しく出来た?」
ムスッとした顔が笑顔に戻って問いかけられる。その顔が無邪気で可愛らしくてキュンと胸が高鳴った。ニヤニヤする口を噛んで必死に抑える。遅刻したのにニヤニヤしてたら反省してないみたいになっちゃう…。
『卵焼きが上手く出来たよ。ふわふわで焦げてない完璧な卵焼きがね!』
「んふふ、叶は卵焼き上手だもんな。」
『葛葉も上手だよ。』
「俺はまだめっちゃ焦がすよ。」
『でも美味しいじゃん。食べちゃえば一諸』
「それはそう笑。」
雑談するうちにあっという間に駅についたから定期券で電車に乗る。他の人と時間をずらしてるから混むことも無くていつも座れる。30分くらいだから立ってるのはキツイ。
『荷物かして?こっちに置いとこ。』
「ん、ありがと。」
葛葉さん視点。
叶の寝癖が気になる…。話したり相づちをうつたびにぴょこぴょこしてて集中出来ない。珍しく遅刻してきたから直す時間がなかったのかも知れないけどどうやって直そう。そもそも寝癖あるって言ったらショック受けるかも知れないよな。叶は完璧主義だし。うーん、どうしようかな。ゴミついてたよって言えば分かんないかな?
『あっ!葛葉、寝癖ついてるよー。 』
叶が指さした場所を触ると確かにちょっとただけ跳ねてる場所があった。待って、この流れで直せるんじゃない?
「叶もついてるよ。」
細くて柔らかい髪の毛に指を通して撫でる。癖っ毛だからすぐには戻らなかったけど何回かやったら戻って手を離す。
「はい、これで良いよ。綺麗になった!」
『わっ!わざわざありがと///』
「なんかほっぺ赤いけど大丈夫?熱ある?」
前髪を退けておでこを合わせようとしたら慌てて防がれた。本当にどうしたんだろう。具合悪いなら帰ったほうが良いのに。
「お前、本当に大丈夫?」
『大丈夫だって💦ごめんね。ありがと///』
「具合悪かったらいつでも言って良いよ?」
『うん。葛葉もなんかあったら言ってね。』
「うん、頼りにしてるわ。」
そう言ったらまたボンッと顔が赤くなった。なんで?今日は暑いのかな。叶はいつも厚着だしあり得るかも。でもいっか。暑かったら自分から言うだろ。
『もう着いたよ!!行こう。』
「わっ!叶ちょっと待って置いてくなー。」
鞄を引ったくって降りてく叶を走って追いかけた。本当に大丈夫なのかな…。
はい!
ここまで読んでくれてありがとうございます
学パロは良いですよね。ザ・青春です。
以上きい。でした(*‘ω‘ *)
コメント
2件
/ てぇてぇすぎて口角ふっとんだよ その絡みをみただけで倒れる人続出するよ まじ最高