かじさく / WB / 体調不良
🎧🌸未満です
🎧 💊 の口調ブレブレ
🌸が偏頭痛気味
口調、キャラ迷子 / 文才皆無
ちょっと切なめ
🌸「」
🌸以外『』
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雨がシトシトと降り注ぐ朝。 どうも頭痛が酷くていまいちなテンションが上がらない。
雨は止みつつあるというのに、頭痛は酷くなる一方だ。
いつもならなんともないクラスメイトたちの声も、今は頭に響いてしんどい。
『おい、見回り行くぞ桜』
扉の方から騒がしい教室でも充分に響く大きな声がした。
重い頭を上げながら扉の方に目をやると、先輩である梶の姿があった。
ヘッドホンはしっかり耳から外されており、音の大きさによる大声ではないことが見て取れた。
そういえば一緒に見回り行くって話をしたな、と頭の片隅で考えながら重い腰をあげる。
『無理しないようにね』
すれ違いざまにぼそっと言われる。 桜的には隠していたつもりだが、蘇枋にはバレバレだったようだ。
周りに聞こえないように言ったのはきっと彼なりの気遣いだろう。
「あぁ」
確かな声で返事をしたら、蘇枋はいつものように笑顔で見送ってくれた。
どんよりとした雲の下、二人肩を並べて歩く。
二人だからといって、なにか特別なことをするでもなく、ただ歩くだけ、会話すらもない。
梶はいつも通り耳にヘッドホン、口に飴を入れているため、声をかけても届かない。 まともに話すことも出来ない。
少し寂しさを感じるものの、桜自身、あまり会話が得意ではないため助かっているところもある。 とうに今日は頭痛が酷いため余計にだ。
このまま何事もなく、見回りが終わって欲しい。 が、そんな願いも虚しく、近くの方から大きなもの音が聞こえる。
頭に響く、なんて考えてる暇もなく身体が勝手に音の鳴るほうへ駆け出す。
その様子に気付いた梶もヘッドホンを外し、口にくわえていた飴の棒をゴミ箱に向かって投げ捨て、桜の背中を追う。
案の定暴れ回っている輩がいたため、勢いよく飛び掛る。
いつものように動いているつもりだが、思いのほか身体が重くて自由が効かない。 そんな自分に心底腹が立つ。
喧嘩しか取り柄のないやつが、喧嘩もできないとなると何も残らない。 そうなればとうとう生きていることも出来なくなる。
桜は国崩大火での戦い経て、周りが見えるようになっていた。 昔の、ただがむしゃらに身体を動かしていた時とは違う。 周りを見て、協力をして。
独りの喧嘩を脱却したはずだった。
だが、今の桜には周りを見る余裕なんてない。 ただひたすらに負けないことだけに焦点を置いて身体が動くように動かす。 まるで昔に戻ったように、 いや、 昔より酷いのかもしれない。 そんな喧嘩をしていた。
目に付いたヤツから蹴りを入れ、拳を叩き込む。
確かに威力はあるし、実際何人もの輩がそれで吹っ飛んで行った。
だが、冷静さを欠いたものに勝機はない。
簡単に背後を取られる。
『、桜!後ろっ!!』
「!?」
梶の声にすぐさま反応したつもりだったが、振り向いた時には相手の拳が目の先、鼻の先にあった。
避けることも、受け身を取ることもできず、こめかみに拳が入る。
身体がグラりと傾き、バランスが崩れそうになる。何とか踏ん張り体制を整える。
いつもならすぐ反撃できるところだが、あいにく今日は朝から頭痛が酷い。 それに当たり所も悪かったみたいだ。
頭がぐわんぐわんして視界がぼやける。 頭では反撃しないといけないことも分かっていたが身体が言うことを聞かない。
ぼやける視界にうっすらと映る追撃の拳。
受けるしかないと思って、静かに閉じられた瞳。
だが、いつまで経っても痛みは来ない。
ゆっくり瞳を開けるとそこには見慣れたホワイト系の髪色。
「か、じ … ?」
『おい! ぼさっとしてんじゃねぇ!!』
『やる気がねぇならさがってろ!!』
やる気がない。 確かに今の桜は動きもおぼつかず、普段なら喰らわないもの、反撃できるものができていない。 傍から見ればやる気がないと思われても仕方がないのかもしれない。
反論したいところだが、反論したところで無駄なのは桜自身がよく知っている。
今までもずっとそうであったように、これからもきっとそうなんだ。でも、それでも、悔しさはあるようで。 せめて行動で示さないと、 どうにかしないと、そう焦る心を他所に身体は言うことを聞かない。
先程まで止んでいたはずの雨が再度降り出し、体温をじわじわと奪っていく。 手足が冷たくなっていく感覚に少しゾッとした。
『ーーーー? ーーー!!』
誰かの声が聞こえる気がするが被さるように耳鳴りがして何を言っているか分からない。
その時、急に足元が崩れていく気がした。
あ、落ちる。 そう思った時には全てが遅かった。
ーーー暗転
ーーー ーーー
先程までペースを合わせて歩いていたはずの桜が急に前へ駆け出していく。
これは何かあったな、と察して愛用のヘッドホンと飴を退け、桜の背中を追う。
着いた先には暴れ回る輩がおり、勢いよく桜が飛びかかっていた。
そこまではいつも通りだ。 だが、そこからが違った。
桜の戦い方が初めて出会った時の戦い方に戻っていた。 周りを顧みず独りで特攻していく姿。
それは最初に出会った時のように、そしてKEELとやり合った時のようであった。
そんな姿にどこかムカムカした。 またこいつは何かに悩んでいるのか独りで突っ走っているのか、と。
屋上で恥ずかしい思いをしてまで話した話はどうなったのかと。
そのイライラのぶつけ所はやはり目の前にいる輩どもで、いつも以上に力が入る。
そうしてしばらく自分のことに夢中になっていたが、ふと頭の片隅で今桜がどうなっているかが気になった。
そうして目の前のやつを雑に片付けて桜の方を見るとやはり雑に戦っていた。
まあ大丈夫かと、目の前に視線を戻そうとした瞬間、桜の後ろで拳を振り上げるやつが見えた。
いつもの桜ならとっくに気づいているだろうが、今の桜はそれに気づいている様子がない。
『、桜!後ろっ!!』
「!?」
桜が反応した時には時すでに遅し。 桜のこめかみにそいつの拳が入った。
いつもならすぐに反撃するのに、今日はふらついたまま突っ立っているだけ。
その光景に思わず舌打ちが漏れた。 反撃できないほどに何かあったのに、誰にも話そうとしない。
そのどうしようもない怒りをどうにかしたくて、桜を殴ったヤツに殴りかかった。
殴った瞬間、相手は吹っ飛んで行った。
「か、じ … ?」
驚きのような、安堵のような、そんな声色で名前を呼ばれる。
それにどこか腹が立って、つい言わなくていいことを言ってしまう。
『おい! ぼさっとしてんじゃねぇ!!』
『やる気がねぇならさがってろ!!』
生憎、今は抑えるための飴がないため、口からこぼれてしまった。
今の言葉を聞いて、桜がどう思ったか。 気になりはするものの、顔を見る勇気も、声をかける勇気もない。
そんな自分にも腹が立ちながらまだ立っているやつを沈めていく。
弱い雑魚ばかりだったため、全員を沈めるのにさほど時間はかからなかった。
だが、先程まで止んでいた雨が再度降り出してきた。 このままではきっと風邪をひくだろう。
見回りはここで終わろう。 そう声をかけるために桜の方を向く。 そこには俯いた桜がポツンと立っていた。
いつもの覇気や元気はなく、本当にただそこにポツンといるだけ。
もしかしたらさっきの自分の言葉を気にしているのかもしれない。
『桜 … ?』
声をかけてみるが返事は無い。
怒っているのか、表情が見えないからいまいち分からない。が このまま放置する訳にもいかないため、屈んで顔色を伺ってみる。 があまりにも恐ろしく感じて思わず後退りしてしまった。
キラキラして綺麗な2色の瞳も、今日の空模様のように黒く濁っていた。
そして梶が後退りしたことを見計らったかのごとく桜が倒れた。
まるでマリオネットの糸が切れたような、綺麗な倒れ方。 なんて考えてる暇もない。
急いで駆け寄り、軽く身体を起こし、頬を触る。が ここでまたゾッとした。
本当に人の頬に触れているのか疑いたくなるほど冷たかった。 まるで生気が感じられない。
身体も冷えて固まっているのか、まるで死人に触れているような感覚。
心はどうにかしたいと思う一方で、頭は真っ白のままだ。
とにかく少しでも温めるために自分の制服の上を被せてみるが、雨で濡れているためあまり効果はないだろう。
いよいよどうするか迷った時、1人の人が頭に思い浮かんだ。
あの人なら助けてくれる。 命をかけてでも言い切れる、尊敬できる先輩の姿。
〖もしもし、梶か?〗
『柊さん、! すみません、助けてください … 』
〖 … どうした? 確か今日桜と見回り行ってたよな 、 何があった? 〗
『桜が … 倒れてしまって … 俺だけじゃ、 どうにもできなくて 、! 』
言葉にすることで余計に悔しさがにじみでてきて、手が震える。
〖桜が!? 、 わかった、 今すぐ向かう 今どこだ?〗
『 場所は ____ 』
待ち時間は途方もなく長く感じた。 がそんな時間もこれで終わり。
遠くからばしゃばしゃと走る音が聞こえてくる。
『梶! 桜は!?』
『 … さっきから意識もなくて … 身体も冷たくて … 』
『俺が … もっと注意深く桜のことを見てたら … 迷惑かけてしまってすみません … 』
普段通りに発したつもりの声も、心做しか震えている気がした。 それに柊も気づいたのだろう。 険しい顔を精一杯優しい顔にした。
『どうせこいつの事だ、 一人で突っ走ったんだろ 』
『それより、梶がいた事でこいつは独り寂しい思いしないで済んでんだ』
『桜を独りにしないでくれて、ありがとうな』
そう言い、梶の頭を撫でる。 その目はまるで親が子を褒める時のように優しい目だった。
やっぱり敵わないなと思う。 あまりにも懐がデカすぎるのだ。 そして優しい。
焦りと自分への怒りが少し消えて、冷静さが戻ってきた気がする。
『さて、桜をどうするか … 本当なら病院に連れてってやるべきだが … 』
『桜は極度の病院嫌いです 』
『だよな … 』
そう、梶の頭が真っ白になったのもこれが原因である。これさえなければ即座に救急車でも呼べたのだ。
桜は極度の病院嫌いである。
前、大怪我をして救急車を呼ぼうとしたことがある。 すると桜は大怪我しているのにも関わらず全力でそれを阻止しようとした。
それを何とかなだめて、救急車に乗せ、病院に運び込んだが、終始桜の身体は震えていて、なにかに怯えたような目をしていた。
理由を聞いてみれば、昔病院に行った時、無駄金を使ったと親に怒鳴られたことが原因だった。
なんとも胸糞な話だ。 それを聞いた皆は顔も知らない桜の親に対する怒りで、今にも人をも殺しそうな目をしていた。
そんなことない。 桜の身体が大切。 と言っても昔から染み付いているものを今更どけるなんて簡単なことでは無い。
今 倒れて直ぐに暴れようものなら桜の身体にも悪い。
そのため、どうにか病院は避けたいところだ。
『とりあえず … 保健室に運ぶか 手伝ってくれるか? 』
『 うっす … 』
小さくも確かな声で頷く。
倒れている桜を背中に背負い、風鈴へと足を進める。
続かない
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ダメだ … 久しぶりすぎて上手く書けない …
まじ🎧と💊の口調わかんない …
もしこれが続くなら過去のことフラッシュバックしちゃって梶を昔の人と重ねちゃって半泣き状態の桜を梶が抱きしめる的なシチュが書きたい。 続くならね。
連載苦手だからムズい気がする。
それじゃあ ここまで見て下さりありがとうございました 🙇⤵︎
(2024/10/20 23:28:10)
5032字
コメント
5件
ちょっと待って今気づいたんですけど2個目のコメント失礼します!私主さんの桜の自己犠牲の作品とか 海に咲く桜の作品とか超好きなんですよなんか似てるなと思ったらおんなじ作者でしたわ!!いつも元気もらっちゃってありがとうございます
え?超最高じゃんわたし最高すぎておんなじ文字繰り返してニヤニヤしながら呼んでたから20分も呼んでたガチで神作品だと思う。自分好みの作品探すのに30分は掛かるから見つけた時ちょうこれ神作品かも知れないと思いつつ呼んだけどやはりそうでしたわ続き楽しみに待ってます!!!!!!
5000文字ぃ!?流石だな、、 物語中、暗転 ーーーの所でゾクッとしちゃった。ちゃんとキャラの特徴とか捉えててすごい…👍🏻