テラーノベル
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サクラとかいう我儘っ子と別れてから3年が経ち、俺はようやくアカデミーの入学と果たした。今日から俺も学生だ。
3代目が学校の入口まで案内するといったが、遠慮しておいた。今までもそうだが、じいちゃんと一緒のところを周りの人に見られると陰口をたたく量も多くなるからだ。これ以上の気苦労はさせたくない。俺は一人で門前にむかった。
もう街の構造はほぼ把握している。慣れた手足で表参道を、たまに裏道も進む。すると道中、待ち伏せをしている連中に出会った。彼らの額には木の葉の印のついた額当てが巻かれている。
「よぉ、あいかわらずふてくされた顔してんなぁ」
知ってる顔だ。3年前にボコボコにしてくれやがったやつらとその番長ってとこか。
「お前、アカデミーにこれから通うんだろ?いかせねぇよ」
「今日は平日のまだ朝の部だぞ。任務はどうした」
「んなもんとっくに終わらせた。お前をいじめられるって思えたらなぜか早めにな。」
「そのたくましい性根を、次の任務にでも活かしてみろよ。周りがもっと褒めてくれるぞ。特に三代目とかな。」
「そんなのお前をボコボコにしてからいくらでもやってやるよ。今の最優先事項はお前だからな。それに、三代目に関しちゃ、お前が一番迷惑かけてるだろ?お前を倒しゃ、ついでに三代目のお眼鏡にも適うってわけだしな」
「…」
こいつ、頭ぶっとんでんな。それとも、アカデミー期から脳が変わってないか…
「もういい、お前の身の上とかどうでもいい、さっさとどけ低脳」
「あ”?もういっぺんいってみろや」
「低脳だから繰り返さないと理解らないか」
「んだとゴラっ!!」
取り巻きを置いて番長が正面から突っ走る。取り巻きは一瞬で遅れたが、すぐに連携に入った。
任務の最中では、先生クラス1人を除いた三人一組のスリーマンセルが基本となるが、彼らがとった行動は八人一組、言うなればエイトマンセルか。これは相手が数十人戦で囲まれた際に周囲の八方向に対して最近取り入れられた近代戦術ということだが、彼らの場合は俺一人に対して容赦なく―――
いや、油断しっぱなしで苦無を片手に囲んでいる。こういう数的有利で勝った気になっているのもガキのままの感情故だ、と、ナルトは軽く一瞥した。
そして――――――――――――
番長らが目を覚ましたころには、目の前には三代目火影と側近の人たちがおり、場所は火影室、身体は高速されていた。
「…え?こ、ここは…」
「お前たち、事の発端はナルト本人から聞いた。」
「は?なんであいつが」
「口を閉じろ、小童が」
「…、…っ!」
言葉が出てこない。火影の目がこれから起こることを如実に物語っているのがなぜだか分かる。俺は……
「お前にとっては、いじめの延長という認識だったのだろうが、忍になった以上、老若男女問わず里の掟を破った者は永久追放となる。」
「で、でも!俺は何もやってない!やったのはこいつらだ!俺は冤罪です!三代目火影!」
振り返ると、取り巻きが目は下に身体は丸く、覇気のない、諦めに等しい顔を全員していた。
「後ろのやつらは既に全員吐いたぞ。あとはお前だけじゃ。」
「ど、どういうことですか!」
「彼らは自白しにここへ来た。気絶したお前を運びながらな。」
「は…?」
意味が分からない。俺がやられただけなのに?俺以外は無傷なのに?
「どうやら、かなり強力な幻術をかけられたようじゃな。尋問中もずっと従順じゃったぞ。まぁワシが育ててなんだが、あいつも容赦がないのう…」
三代目が…あいつを…?
「おかげで有益な情報を得た。貴様、他里に関わる任務内でことごとく盗みを働いておるようじゃな」
「…!?」
「貴様は木の葉の面汚しじゃ。アカデミーで一体何を学んどった!!」
「…ぁ。い。いゃ、当時の担任に脅されて」
「共犯だということも調べがついておる。というより、ナルトのやつがそいつの裏も取っていたんじゃがの」
「……!!??」 また、あいつが…!?ただのガキじゃ―――
「そういうことだ、お前を処理する。…あとは任せる―――」
「は!!」
「…………はぁ……」
「お疲れ様です、火影様」
「うむ」
「また今回も、ナルトの大手柄でしたね」
「むぅ、あやつ、いつの間にかワシに孝行するかのような振る舞いをしおって…」
「火影様も、あいつのことを孫のように見てるでしょう。俺たちも、あいつを育てた身ゆえに分かるのですが、あいつ、完全に九尾のコントロールを制しています。暴走のきっかけとなる感情の起伏すらないんです。技巧で言えば完璧なんですが、少し心配になります。」
「…暗部で活動するとはそういうことじゃ。それに、あやつはまだまだ若い。これからの人生において、転機は必ずやってくる。
ワシらにできることは、成長したナルトの行く末を見守ることじゃ。」
「…そうですか。彼ならば間もなく、暗部一の忍になり得る存在。里の機関にも最近最も貢献していますが、しかし、万が一の可能性もあります。
また、「監視」を続けていきます。」
「…そうか、苦労をかける」
「いえ、それでは」
―――
「全く…、世話を過ぎおってからに…」
三代目はそのまま本部廊下を歩く。時々ため息をつくが、声色は決して下がっていなかった。
コメント
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うわあ…ナルト、もうめっちゃ強くなってるんですね!3年前にボコボコにされた相手を今や幻術で逆に罠にかけるとか、成長というかもう別人みたい。でもあの「低脳」の言い合いとか、じいちゃんに心配かけまいと一人で門へ向かうところとか、根っこの不器用さは変わってなくて、そこがすごく好きです。それに最後の三代目の「見守る」って台詞が優しくて、じんわりきました。これからどうなるんだろう…続きが気になります!