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ブーッ、ブーッ、ブーッ、ブーッ、
鳴り止む気配のないスマホのバイブ音。
うるさいと思い布団の中に潜り込み音を聞かぬように二度寝をしようとしたその時、
ドンッ!
と勢いよく開くドア
「…き…さい!」
何か言っているが寝起きでよく聞こえなかった。
布団を無理に剥ぎ取られぼーっとしていたら
とうとうブチ切れた母が言う
「大体あんたはねえ!!!!いつもいつも!」
あぁ、また小言が始まる
勘弁してくれ、寝起きで怒鳴り声は耳に響くんだよ、
と思いながら私はベットから降り、
適当に相槌をしながら1階へ降りていった。
母がまだイラついているかのように
「ほら、朝ごはん。」
と言ってきた機嫌を損ねたらまずいので
「ありがとう」
とだけ言って白くてふっくらしている白米に食らいつく
はぁ、と心の中でため息を着く
学校なんて行きたくねー、なんで行かなきゃならねーんだと思いながら朝ごはんを食べる。
せめてあいつに会わなければ、
その時、パッと時計が視界に入った。7時半だった
「え?」
一瞬固まってしまった。
こうしちゃいられないと思い物凄い勢いで
ご飯を食べ、歯磨きをして
髪の毛を整えた
こういう時、アニメなどでは
「お母さん!なんで起こさなかったの!」
などと言うんだろうけどうちの母でそれを言うのは無理だ。
怖すぎる。怒りだしたら止まらない小言、圧、声のトーン、顔
などと全てが怖いのだからそんなアニメチックな事を言うのは1000年経っても無理だろう。
そうこう考えながら行動しているうちに準備が整った。
さあ、学校へ行こうと思い、玄関にあるホオズキ?というおかしな形をした花に水をやる。
そして玄関を開けるとそこには友達の 願花(ゆか)がいた
「え?あ!待ってたの?!」
と私が言うと
「うん、待ちくたびれちゃったよ」
と願花が言う
「それなら玄関のチャイム鳴らしてくれれば良かったのに」
と疑問に思った事を口に出す。
「え?押したよ7時20分に」
「え?」
思わず私は声を出した
「私その時起きて、あ、、、」
と言いそうになったが思い出した
「今日寝坊しました。」
そうだった、私今日寝坊したんだ、、怒られるかなと思っていたら
「えっwwwマジで?wwwwwww」
と願花がははっと笑った
私は安心した。願花は私が言うのもなんだが結構短気なのだ。
決して信用してないとかではないけど、
うん、すごい短気でしかも私も短気だから
昔はよく喧嘩をしていた。
と考えていると
願花が
「おい!!永遠!!おーい帰ってこーいww」
と笑いを含めながら私を呼び戻した。
「はっ、!」
と私は言う
昔からよく自分の世界に入る事が多かった私
そのせいでよく人の話を聞けてなかった。
その度に願花に呼び戻されていた。
簡単に言うと依存とかをしやすい体質なんだと思う。
とっさに
「ごめん!!いつもいつもありがとう!」
と言うと
「なーに言ってんだよ友達だろ?」
と願花が言う
願花は女の子らしい見た目でまるで花みたいな人だった。
それに比べて私は荒々しい口調でしかも
女の子らしいというより美人系の顔だねとよく言われてきた女だ。
願花を見ているといつもいつも少し
嫉妬しちゃうのが私の悪い癖
「願花になれたらなぁ、」
と思わず口に出してしまった。
願花が少し驚いたように息を吸って言う
「、、なんで?」
願花がいつもとは違う雰囲気で言う。なんと言うか私みたいな反応をした
「はっwちょwwwww私に似すぎwww」
と思わず笑ってしまった
「wwww」
釣られて願花も笑う
「だってwwww」
願花が言いかけた時
お母さんがでてきたそして
「あんたなにやってんの!遅刻するよ!遅刻!」
時計を見た
やばい、これはまずい、
7時52分だった
「うおあぁぁぁぁ走るぞぉぉ!!いってきまああす!」
と全速力で走った
家が見えなくなり全速力で走ったからか
時間に余裕が出来たので願花と話をしながらいこうと思い早歩きに切りかえた
私がさっきの出来事を微かに思い出した話を持ち出す
「ねえ、願花さっき何か言おうとしてなかった?」
願花が言う
「あーさっき?だって、うーんあれ?なんだっけ忘れちゃったwwww」
と願花が笑うので私も笑った。
そうこう色々話をしているうちに学校についた。
「じゃあ私2ー4だから!帰りにね!またね!」
と願花が教室へ去っていった
「うん!またねー!!!」
と大きな声で言ったら
クラスの嫌な女、確か苗字は霜田だった
霜田が言う
「は?お前また学校に来たの?もう来んなって言ったじゃん。」
「、、、」
何も言えない。私は学校へくるべきでは無いのだろう。
あぁ、だから行きたくないんだ。
霜田を無視して突き進む
「おい!それじゃあ!、、、」
途中なにか言っていたけど聞かないふりをした。
教室についた頃またつまらない授業を聞く。
聞きたくないから9割型聞かなかった。その間私は
思い出したことがある
そういうば昔よく喧嘩してたってのは朝に思い出したけどいちばん酷かった喧嘩はそう言えば小四の夏休みだったなぁ、
考えてたらいつの間にか1限目が終わってた。
2限目も、3限目も、4限目も、そうこう考えてたらいつの間にか下校時刻だった
帰ろうと思い下駄箱へ向かうと
霜田がいた
「おい!今日は無視しやがって!!」
「、、、」
私はまた無視をする
そうしていたら胸ぐらを掴まれていた
「おい!!だから聞けって!!てめえ!」
本能的にやばいと感じたが体は動かなかった。
動かそうとしていた時に
願花が来た。
「え?あ?えなにやってんのちょっとやめなよ!」
と願花が言うが霜田は無視をして言葉を発する
「お前は、、、!!!!」
霜田が殴りかかろうとした時
私はとっさに願花の手を取り素早く逃げた
霜田の姿が見えなくなった頃
願花が言う
「大丈夫?永遠」
私は少し震えている足を無理やり震えを止めさせ言う
「うん大丈夫」
と、
願花は気づいたのか何も聞かずただ1回だけ
「ごめんね」
と言って家へ帰って行った
「あ、願花、、待っ、」
あれ?この光景見た事ある
多分昔の思い出だろう。
いつのかは忘れたがと考えていたら願花は消えてしまった。
家に帰ったのだろう。
明日は休日。
会えるのは明明後日、、
こんな気分のままでいいのだろうか。
そう思いながら私は家へ帰った。
夕飯を食べ、風呂へ入り、歯磨きをして
ベッドに入り眠りについた。
土曜日の朝、私はいつも通り起きた、けどいつもと違うのは昔の夢を見たことだけだった。