テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#探偵
橘靖竜
5,475
月海(ルア)@新垢
100
#闇バイト
るしゅ
753
2,023
コメント
1件
読み終えたよ〜!🤍 月人と月葉の掛け合い、軽快でめっちゃ好き。あの黒い影が出てきてからの“どんな?”って即答のノリ、2人とも順応性高すぎで笑った(いい意味で)。 未来予知と頭脳明晰、しかもそれを探偵業に使うっていう発想、青春の使い方として最高だなって思ったよ。 スイちゃんが可愛すぎて悶えた🫠🥀
キーンコーンカーンコーン…………
「はぁ。終わった、終わった〜。ひっるやっすみ〜」
「おい月人。忘れたの?まず職員室であのせんせーの話、ちゃんと聞かねぇと。」
「ったく、月葉さんは真面目ですなぁ。女みてーな名前してるくせによっ」
「おい、だからそれ言うなっつってんだろ。俺は男だし。なぁ、せんせーの話聞き終わったらさ、中庭で飯食お?」
「お、いいな、それ!屋上って暑いし、虫くるしで嫌なんだよなぁ。」
「それな?なのに屋上といえば青春!とか言って屋上行くヤツ居るし。青春より効率だろ。」
「うわ、出たァ。月葉の効率厨。」
「うっさい、ボケ。」
「おやおやぁ?幼なじみにそんな口の利き方しちゃっていいのかなあ?」
「ウザ。早くせんせーの話………いやもう中庭行くか。めんどくなってきた。」
「コイツがせんせーとの約束を破るとは!まぁいいけどよ。俺も気乗りしねぇし。賛成〜」
「おし、じゃあ中庭へ………って、おわっ!?」
「え、おい、大丈夫か、月葉……って、うわぁぁ!?」
月葉が中庭へ足を運ぼうとした時、何か黒いものが地面から這い出て、月葉を呑み込んだ。それにびっくりした月人も以下同文、呑み込まれた。
❃ ❃ ❃
「「うわぁぁぁ!?」」
「ようこそ、オイラの住処へ。ここじゃあ誰も見てねぇし、誰も来ねぇ。で、そんなここを利用して、アンタらに話がある。単刀直入に言うぞ。お前ら、何か自分だけの能力が欲しくねぇか?胡散臭いのは十分承知で言っている。その能力を何に使うも自由だ。犯罪に手を染めるも良し、人を助けるもよし、ただただ平穏に過ごす道を選ぶも良し。さぁ、どうする?」
黒い影が意味のわからないことを言う。月葉と月人は、しばらく呆然とした後、顔を見合わせて、こう言った。
「「力?どんな。」」
すると、影は言った。
「どんな力が気になるか。そうか、そうか。どんな力かと言うと、コイツが選んでくれる。おめぇらに合った力を、コイツが与えてくれるはずさ。」
そう言って影が見せたのは、小さな小さな、ドラゴンだった。手乗りサイズほどだろうか。なんとも愛らしい姿をしたドラゴンだった。それを見た月葉と月人は、また顔を見合わせて、口を開いた。
「「やってみる価値はあるんじゃねーか?」」
「おい、真似すんなよな、月人。さっきも思ったけどよ。」
「そりゃこっちのセリフだわ、ボケ。ま、意見一致って事で、別にいんじゃね?」
「そうだな。じゃ、頼むわ。」
「うむ。よかろう。ほれ、スイ。コイツらに合った、とびきりの力を授けてやれ。」
スイと呼ばれたドラゴンは、キュー!と鳴きながら中を舞い、月葉達の頭上を舞い、月人の頭の上に乗ったと思ったら、目も開けられないような眩しい光に包まれた。
❃ ❃ ❃
「ん、ん?学校……戻ってきたのか。おい、月人、起きろよ。」
月葉が月人を揺すると、月人は眠そうに目を覚ました。
「んー、ん?あれ?あの影は?」
「俺もよく分かんね。」
「ふーん。まぁいいや。なぁ、あの力の話、ホントなのかな?」
「さぁ。まぁ、中庭で試してみようぜ。なんか分かるかも。」
「だな。」
そう言って2人は中庭に向かって歩いていく。
「うし、着いたぁ。さ、早くやろーぜ。なんか、影が最後になんか言ってなかったか?」
「んー、あ。確かになんか言ってたかも。なんだっけ。」
「あー、なんだったかなぁ………あ。思い出した。俺はなんかに触れるとそれの未来がちょっと見れるらしい。で、月葉が、えーと、頭がめっちゃ良くなってるらしい。」
「へぇ。じゃあやってみるか。なぁ、あの、数学でさ、めっちゃムズい問題、無かったっけか?あれ、ちょい見してくんね?」
「いいぜ。はい、これ。」
そう言って月人は月葉に向かってプリントファイルに入れていなかったぐしゃぐしゃの問題用紙を取り出して渡した。
「どうしたらここまでぐしゃぐしゃになるんだよ。まぁいいや。えーと、どれどれ。あー、分かった。」
「は?まじで?」
「マジ。答え、言うぞ?√5」
「うわ、合ってるよ……力が手に入ったってのはホントみてぇだな。」
「な。で、お前は?」
「俺ぇ?じゃあ、こちらの問題用紙を触ってみると………あ、見えた。お前がぐしゃぐしゃのヤツを直してピンピンになってらぁ。まだ未来の話だけど、ありがとな。」
「うわぁ………俺、確かにさっき直してぇって思ってたわ。ヤバ。え、で、これの使い道は俺ら次第ってことだよな。」
「そういうことだろうな。」
と月人が言った時、
キーンコーンカーンコーン………
「おわ、予鈴なった!早く戻るぞ!」
「おう!走れぇ!」
❃ ❃ ❃ ❃
キーンコーンカーンコーン………
「ふぅ。6時間目、7時間目終わったぁ。な、みんなが帰るまで一旦待とうぜ。」
「そうだな。俺もちょうど2人で話してぇことがあったんだよ。」
「ん、そろそろ誰も居なくなったな。なぁ、俺、さっきからずっと考えてたんだけどよ、この力使ってさ、2人で探偵やらね?」
「え、俺も思ってた。」
「おし、決まりぃっ!もしかしたら、俺ら有名人になれっかもな。」
「いやいやいや、流石にそれはねぇって。」
「分かんねぇぞ?もしかしたら、あるかもしれない。」