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完全に妄想です。
ヤン君のEGO覚醒的なもの。
ヤン君がねじれなかった世界線です。
ストーリーのネタバレ有。
「これで指令の意味が少しは分かりましたか?」
「………はは…そうだな」
やっぱり、全部僕の所為じゃなかったんだ。
僕じゃなくて…都市の意思だった。
僕が指令で苦しんだのも、皆が苦しんだのも、全部、全部!都市の人々が生み出したことなんだ。
あなたもそう思……
嫌、本当に都市の意思なのか?
僕が偽の指令をエスター達に渡したことや伝令として指令を届けたことは本当に都市の意思になるのか。
これは…僕の意思ではないか?
『違うわ、それは都市の意思よ』
誰だ…?この声は…
「…モイライ、声が聞こえませんか?」
「声?此処には私達以外誰もいませんよ」
『私はあなたにだけ聞こえる声よ。あなたは都市の意思で動いているの』
違う、僕は自分の意思で動いたんだ。決して都市の意思ではない。
『本当にそう思うの?あなたは今まで伝令として指令に苦しめられたじゃない、それをあなたの意思にできるの?』
僕が指令に苦しめられたのは本当のことだ。でも、伝令として指令を運んだのは僕がやったことだ。
…あなたとは話が合いませんね。
僕は僕だ。これは都市の意思ではなく僕の意思だ。
「モイライ、僕は図書館に行きます」
「ということは…招待状が必要ですね!はい、貴様に用意しましたよ」
「ありがとうございます」
「私も同行していいですか?」
予想外の言葉だった。
「え…でも、指令が…」
「そんなのいいですよ、紡織者なんて私以外にもいますしね」
「それに、図書館から出たらまた戻ればいい話ですから」
「でも……やっぱり何でもないです」
「それなら話は早いですね。さあさあ!早く招待状にサインしましょう!」
そして僕達は招待状にサインをした。
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「ここが図書館…」
都市とは変わって広く、綺麗な建物だった。
「案外広いですね〜」
「こんにちは、ゲストの方々。私は図書館館長のアンジェラと申します」
この人…?がアンジェラさん…。
「あっ、こんにちは。僕はヤン・ヴィスモクです」
「こんにちは〜、私はモイライです」
「はい、把握しております」
「その、エスター達の本はどこで手に入れられますか…?」
「本はあちらで手に入れられます」
「ありがとうございます〜。それではヤン、本を手に入れましょう?」
「そうですね」
「どうか、あなた達の本が見つかりますように」
僕の意思。
それを大切にしようと思った。