テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
誰かに面白い話を聞いて「キルアに話したい」と思った瞬間。
危険な場所に足を踏み入れてしまった時に「隣にキルアがいたらな」と思う瞬間。
思い悩んだ時に「キルアに聞いて欲しい」と思った瞬間。
気が付けばいつもキルアのことばかり考えてる。
約束したはずなのに「会いたい」とも「探しに行く」とも言えないでいた。
今頃、キルアはアルカちゃんと一緒に旅をしてる。自分の意思で、大切な人を守るために自分の道を歩いてる。それが嬉しい。心の底から、嬉しい。
でも………さみしいよ
隣にキルアがいないと、笑い方も少しだけ忘れちゃう気がする。
あの時おれはキルアにひどいことを言ったり、キルアの気持ちを無視して勝手に突っ走ったりしたんだ。…だから、自業自得なんだ。
いままで気付かなかった。おかげで、キルアが大切だったことに気が付いた。こんなに近くにいたのに。いつも傍で見守ってくれて、支えてくれてたんだってわかったんだよ。
ありがとうって言えたけど、本当はまだ伝えきれてない気がする。
でも、また会えるよね
そのときはちゃんと、笑って「久しぶり!」って言いたい。次はちゃんと、キルアの隣に立てるようになりたい。