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注意書き⚠︎
・少し病み系
・筆者が少し病んでいる時に書いた物語です
・少しでも筆者が書いたもので救われる人がいるといいなと思い書いたため、物語性はあまりないです
・急に始まり急に終わります(約4000文字)
上記把握の方は下にスクロール願います
毎日毎日、同じようなつまらない時間が過ぎた。どこに行っても期待なんてされなくてダメな奴だって、ただ僕のこと知ったふりをした奴らがそう噂をした。もとから目立つ訳もなかったため、変なあだ名も、すぐに定着してしまった.前のあだ名なんて壁のペンキにまた新しく塗りたくったみたいにもう、誰も覚えてなんか居ない。何故かそこに寂しさを覚えてしまったのはもしかしたら僕がおかしいからなのかもしれないね
毎日毎日降り続ける雨.それは僕を否定することしかしない冷たい大粒の雨だった。僕は防水効果のものなんて持ち合わせていないから、弾く事は無くただ体に染み込んで僕を冷たくしてした。傘なんて持てなかった.持つ資格がなかったのかもしれない.僕は多分きっと、神様に恵まれなかったのかもしれない.僕は他人に好意を抱かれないということもあるが、それにまず僕は他人に好意を抱くことが出来なかった。何となく、体から拒否反応が出てしまったから.きっと僕に好意を抱かれる人は迷惑なのだろうなと、そう感じてしまうから.
誰もが雨の事を『恵みの雨』なんて言っているよな。なんでかは知らないけど
どんな事をしても自然現象だから、治らない事は知っている.でも、今僕にだけ降るみんなと違う雨は止むのではないか。そんなことを考えようとしたが、スマホの充電が無くなるとともに、僕の気力も無くなりベットの上で意識をまたいつも通り手放した
……
目が覚めてしまった。
今現在の時間を確認する間もなく、窓を見ればわかる.まだ夜だ。外が暗い。
だけど、窓から見える夜空はとても輝かしいもので。もう未成年ではない僕は、煙草片手にベランダに出る。
その夜は雨なんて降っていなくて。ほんとに僕には、いや違うな.この世界に勿体無いくらいだ。自然現象は、本当に驚くほど綺麗なものを生み出すくせに、生物の命を絶つこともできるのだ。まるで薔薇のようだな、なんて考えて。せっかく綺麗だといった空を僕は煙草で汚す.でも、何となくこれが正解だと思った気がしたのだ。
何となく今日はもう眠りにつけない気がしたから、テレビをつけてニュースを見ていた
当たり前の様に起きる殺人事件、強盗、いじめ、自殺。まるで使い物にならなくなったらゴミ箱に捨てるのと同じような頻度で、そんな命を絶つ人はいるのだ。今思えば、こんな時にも、どんないじめにあっても生きている僕が誇らしく思えてきた.『生きている事に感謝』なんて綺麗事を飾りたくはないけど、今の自分には少しでも感謝をしてあげたい.今ここに僕がいる理由なんてないけど、今日みたいな星空に出会えたのだから.
……
しょうもない事を考えていたら、知らぬ間に夜が開けた.朝はやはり、少し恐ろしく思えてくる.またその日が始まってしまうから
『開けない夜は無い』だっけ。僕的には、ずっと夜が続いて欲しいとそんな我儘を毎日誰にも聞こえない声で嘆いていたと思う。朝は綺麗だけど、夜は他の物を照らさず、自然体な彼らを見ることができて僕は好きだった.明かりを灯さなくなった壊れた街灯。朝はそれが丸裸にされて、他の街灯と差別される.でも夜は電柱にも見えて、隠れる事だってできるし、また新たな物が生まれる気がした.壊れた場所なんて、よく見ないとわからない物だから.
役目を果たさなくなった物はきっと撤去なんてされてしまうのだろう.それか自ら撤去する。少しおかしな世界だな、なんて幼い頃は思っていたっけ.そんなくだらない事を考えながら食パンをかじる。まるで餌を食べる鯉のようで馬鹿馬鹿しく思えた。
ベランダに出てみると、もう昨日見た綺麗な星空はなく、ただ明るく僕らを痛めつけるように照らす太陽があった。外を見ると元気な小学生達が登校していた.その小学生達は晴れを好んでいた。そしてとても似合っていた.まるで僕をこの世から出したがるように眩しく輝いていて。少し羨ましくも感じてしまった自分に少し苛立ちを覚える。
僕は、職なんて興味が湧かなくて適当に時給が高いアルバイトを探して歩き回っていた.
学生には当たり前のように与えられる職。何となく羨ましくも思ったし、大変そうだなんて思った.毎日情緒不安定でしかない僕は何もやる気がない、やるべきことがない時は死んでやろうかなんて思ってしまうけど、勇気がなくて、この場から逃げ出したくなるだけで、ベットに蹲ってただひたすら泣き止むのを待つだけだった.
ねぇ、今この僕を見ている神様は、面白いと思ってくれているのかな.それとも、共感?それとも痛々しさ?別になんの感情も抱いてくれなくてもいい.でも、今ここに僕がいるって証明をあなたがしてくれているのでしょう?貴方だけが僕を見てくれている、そう信じたいから。僕は今も生きている.いや、生かされているのだ。その方が貴方もしっくりくるのでしょう?僕は、人間は、何かの可能性、夢、希望がある限りは生きてしまうから。まだもう少し付き合っていて欲しい。
いつの日だかは忘れてしまったが、僕は親に捨てられた.その日は雨が降っていて.止むことを知らないようなどしゃ降りだった。でも何故か怖くはなかった.だけど怒りを覚えることはできた.その時は何故怒りの感情が生まれたのは知らないけど.でも飽き飽きだったから、僕みたいなのがまだ沢山いるなんて思ってしまったから.その時は、すごく神様にムカついたな。懐かしいなんて思ってしまう自分に、少し年を感じてしまった。
ある日僕は告げられた.『お前は普通じゃない.歪んだ人間だ』でもその時はもう頭にはてなマークが浮かんだな。だって多数派になることはないじゃないか.”普通”なんて言葉を並べて僕を僕にしたくないだけなのだろう。大人のそういうところが少し苦手だった.でも大人も普通って言葉に縛られて生きているのだろう.少し哀れみも覚えた。
面白かった.たった一人の人だけに対して、こんなにたくさんの感情を抱くことができる事に。その時の僕は頬が緩んでしまったのだろう。とても気味悪がられた。でも、僕は僕らしく生きたかったからその時は気にしなかった。でも、その顔を見るのはすごくいやで、吐気もしてしまった。何となく喉の奥が締め付けられるきがして。その時は苦しくて泣いてしまったと思う。
…
僕はいつかこの世を去ってしまう。それは君も同じだろう。
その同じ君にも、この事だけは伝えておきたい。今僕を見てくれている君に、神様に。好きで生きていいのだ。生きてるだけで、僕は幸せだから。今こうして嫌いなことを打ち明けて君に相槌を貰えるのが幸せだから。同じようなことで泣いてしまう君も、大丈夫だから。必ず同じような人は居るからひとりじゃないってことを。
痛々しくても、僕は続けるよ。怖いことなんて数え切れないほどある。好きなことだってある。僕はそれだけでも恵まれている、今はそう思えるから。君には本気で嫌いだって思えるものがあるかな。好きだって思えるものがあるかな。意見が合わなくたって同じ人間だから、僕は誰かも知らない君の味方になりたいから
もう少しだけ、生きていて欲しい。そんな我儘を言わせて欲しい
そう書き込んで投稿する。
意識が朦朧としていた。明日を迎えれば終わる。それが嬉しくてたまらなくて、早く今日は眠りについた
……
「カミサマ」
「被告人は、このようなことを述べています。それでも、貴方は被告人に不幸を与えますか」
『そうだな。では少しの幸せを与え、前を少し向かせてやろう』
だが、もう人を殺めることはないように。そう伝えてくれ。
……
『幸裁判所』
そんな裁判所からある日メールが届いた。
その日は、不思議な程に長い夢を見た気がする
でも、もう昔のことなんて覚えていなかった
ある日、僕の元に警察が来た
お前はこの少女、他数名の自殺を助けたという訴えがあるが、合っているか?
僕はその時答えた
その通りです。でももう、助ける気はありません。僕の意見で傾いてはほしくないので。自分で自分を見直して悩んで欲しいから。
そう満面の笑みで告げると警察は顔を引き攣ってこう言った
お前を逮捕する。そして、安らかに眠れ
警察が僕の首に着いた重たいロープを引き離した。
その時にはもう僕は息絶えていたらしい
でも、警察は僕の自殺を止めようとはしていなかった
それはきっとここが現実では無いからだろう
…
またその次の日も僕は誰にも知られずに、眠りから覚めた
目が覚めてゲームをする。
しばらくして、”またかよ”なんてウンザリするような声を漏らす
もうこのENDは何回見た事だろう
そろそろ面倒くさくなってきたし、このゲームは意味が分からないから、そろそろ辞めてしまおう
そう心に決めて、pcをシャットダウンした。
だけど、この物語は少し僕の昔と噛み合う気がした。どこか懐かしさを感じた。
まるで僕が主人公になったみたいに。でも僕はまだ未成年。このゲームの主人公みたいに、歳をとったらいつかは大人達に歯向かうことが出来るのだろうか。
でも、やってみようと、やってみたいと、そう希望を抱いた
そう思っているともう学校に行く時間だ。
慌てて鞄を持ち制服のボタンを着ける
そして誰もいない家に、今も居るはずだった人にこう、満面の笑みで言う
『母さん、行ってきます』
END『前進』