何時か見た愉悦を思い出し 、また死ねない 。
其の愉悦の続きを見たい 。
其の愉悦が喩え一瞬だったとしても 、
もう一度其の愉悦を感じたいが為に死に物狂いで茨の道を突き進んで行く 。
其の愉悦に一寸( いっすん )届かなくとも
未だ未だ先だったとしても
___ そんな物は無くとも .
どんな事があっても「 自分の道 」を進んできた君は凄い 。
少し休憩しようじゃないか 。
もし 、もう一度僕の先を行ってしまうのなら 、少しだけ遠廻りをして行ってはどうだい ?
君が通った道は全て君の道なんだ 。
君の道になるんだ 。
後悔しない方を選べば良い 。
そう君に云った後 、僕は『 頑張ったね 』そう云い掛け 、 辞めた .
「 矢張り 、 私は欲張りすぎた 。」
「 最後に1つ君の云う事を聞こう 。 」
____ …
『 … 他人を救う側になれ 』
____ … ?
私は其の言葉を聞き 、耳を疑った 。
其うして 、また少し 、考えた後にこう答えた 。
「 [ あの ] 仲間達を持つには私に未だ優しさが足りないよ 、」
¿¿¿¿
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『 さらば読者よ 。命あらばまた他日 。
元気でいこう 。絶望するな 。
では 、失敬 』
By 太宰治 「 津軽 」より
コメント
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太宰の本欲しくなった。