〜・* ハロウィンの夜にはご用心 *・〜
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ねぇねぇ…知ってる?
この町の10月31日の夜はね、怖〜いお化けが出るらしんだよ?
そのお化けはね、ゲートを開いてこっちの世界に来るんだけどね。
いつまでも学校にいる人が間違えてゲートに吸い込まれて異界に来ちゃうかもなんだって!
その人はね、ゲートに吸い込まれている感覚が無いらしんだ!
そしてね、人間のような姿をしているから、見分けがつかないんだって!
だからね、もしかしたら、今もすぐそこにいるのかもよ…?
🐝「なんっだこれ?」
🍌「さぁ?」
俺は🐝。今は学校の図書室にいる。
そして、11月にあるテストのために勉強をしていたところだ。
🍌「でも気になるね」
🍌「この『お化け』ってやつ」
🐝「その好奇心…マジでなんとかしろよ…」
🍌「でも、『この町』ってここの事かな…?」
🐝「多分そうだろ」
コイツは俺の友達の🍌。まぁ腐れ縁?みたいなもん。
そして今俺達が読んでいるのは「ハロウィンの夜にはご用心」って本だ。
🍌君がどっかから持ってきて、今勉強をすっぽかして読んでいる。
まぁ…どっかから持ってきたからどっかに戻せば良いだろ…
🍌「そういえば、今日ハロウィンだね」
🐝「はぁ?………マジじゃん…。言われるまで気付かなかった…」
もう暗くなって来てるし…
結構図書室にいたんだな…
🍌「この本みたいにホントに異界に行っちゃうかもよ…?」
🐝「そんな事があるわけ無いよ〜」
🍌「まっ、それもそっか!」
🐝「そ〜そ〜」
🍌「どうする?帰る?」
🐝「まっ、そうだな」
「一応、先生に言って鍵は預かってるから」
🍌「ナイス〜!」
「じゃっ、帰ろ〜!」
俺達は「別に鍵はあるから大丈夫」って内心思っていたからゆっくり準備をしていた。
でも、この時間でもう外は夜になっている事に気付けなかった。
そしてこの夜になった事で状況が一変する…
ギャース ギャース
なんだ…?鳥か…?
こんな鳴き声の鳥、本の中でしか見た事ねぇな…
🍌「ねぇ…🐝君…。町の様子が…おかしいよ…」
は…?どこも変わってなくね…?
🐝「えっ、どこか変わったか?」
🍌「よく見てよ…ッ!空がッ!」
空…?
🐝「なんだ…これ…」
空が赤と黒が混ざり合ったような色になっていた。
上を見ていなかったから気付かなかった…!
時間は…6:48分…。
母さんには「遅くなる」って言ってるから良いけど…
これじゃあ…
🍌「異界に来ちゃったみたいだ…」
🐝「マジでここ異界なんじゃねぇの…?」
🍌「ハハ…そうかもね…」
あからさまに動揺している。分かる。俺も凄く驚いている。
……………
あれっ…と俺はもう一つ、不思議な事に気づいた。
🐝「なぁ…🍌君…」
「人を…見かけたか…?」
🍌「人…?」
ザワッと全身に衝撃が走った。
誰も…いない…人が…いない…
俺ら二人だけ…?
???「あれ?人がいる〜!」
人…?でも…おかしい…。
なぜこんなに平然としているのだろう…。
フッと頭をよぎったのは、この文だった。
「怖〜いお化けが出るらしんだよ?」
「人間のような姿をしているから、見分けがつかないんだって!」
その人?は、女の子で左目に眼帯をつけていて。濃い紫髪。
そして黒いドレスのようなものを着ていた。
???「ここに居たのか。」
???「あっ!そ〜だよ〜!」
🍌「もう一人…?」
そう。いつの間にか…居た。居たんだ。そこに。
さっきまで居なかった人?が。
その人?は、さっきの女の子と違い、男の子で、髪色は3色だった。
そしてこの人も左目に眼帯をしていて、まるで皇子のような服を着ていた。
コメント
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面白、わいこういう系大好き、!