mtp表現注意⚠️
ファンタジー的な、歌詞パロ。
隙だらけの背中に“羽”はない。
大きな、大きな傷が残っているだけ。
「…訳あって、失くしちゃったんだ。」
…と、少し前に聞いたばかり。
僕たちは一人に一色の“羽”を与えられて生きている。
昔からそうだった。何処から始まったのかは知らない。
僕は自慢の“黄金色”だ。
『若井の“羽”は…何色だったの?』
「…笑」
笑って君は答えない。
僕ね、若井に隠し事してるの。
僕は“羽”を与えられるんだ。
その代わりに僕の“羽”は失くなる。
だけど、
若井にならあげてもいいかなぁ。
『どんな色が似合うと思う?』
「わかんねぇよ〜笑」
『そうだなぁ〜』
『…』
『僕の黄金色はさ、若井に似合うかな笑』
「…!」
冗談めかし、そんな事を言ったら
君は見た事のない顔をして言った。
『!、わか』
「つ…今すぐ、失せろ」
隙だらけの背中に“羽”はない。
大きな、大きな傷が残っているだけ。
“若井は自分で羽を切り落としたのだ”
少し前に知ったばかりだった。
僕らは何故一人一色の“羽”を与えられて生きているんだろう。
“羽”のある君がどんなのか…なんて
二度と浮かべたりしないよ。
俺は君に隠し事をしている。
俺は昔、羽を与えることができたんだ。
今の元貴を彩ってるその黄金色は本来の君の色なんかじゃない。
初めて会ったとき、
君の羽は見たことないほど黒い色をしてた。
黒い翼は不幸を呼ぶ噂がある。
君はいつも同じ顔して
『消えたい』
と呟いた。
違うでしょ。
消えるべきは元貴じゃなくてその漆黒の羽のほうだろ。
「…元貴、」
『なぁに、若井。』
「…記憶と引き換えに、羽の色が変わるならそうしたいと思う?」
『…!?』
元貴にはどんな色が似合うだろうか。
ごめんね。
僕に選ぶ力はないから、笑
でも俺の黄金色はきっと、元貴に似合うだろう。
「さよなら…泣」
また今度、「初めて会った」ら“素敵な羽”だと笑顔で褒めてあげる!
俺の目の前には、泣き疲れて眠っている元貴がいる。
…綺麗な顔。
クマが出来ているのが勿体無い。
…でも、もう大丈夫だよ。
元貴にそっと移し変えるために、
俺はとびきり大きい刃物を震える手で背中にあてて、
羽を切り落とした。
隙だらけの背中に羽はない。
大きな、大きな傷が残っているだけ。
「…訳あって失くしちゃったんだ。」
少し前に言ったばかり。
…すみません。
因みにこれは傘村トータ様の「ドラドの悲劇」の歌詞パロです。
是非聞いてねぇ…!
次のテストで5教科400点取ったら若井のアクスタ買ってもらえるので…頑張る!
ので、🐢投稿になります。
続き頑張る💪
この物語は終了です!
コメント
3件
ほわーーー ッ 😭😭😭😭 何とも 泣ける お話 … ぃぃ 😭😭😭😭😭