※nottRあります※
ttさんに連絡し、ようやく会えたのは再会から3週間ほど経った晴れた日曜日だった。
都会の中にある植物園に連れ出してたくさんの草花を見せた。
ひたすら喋ってたと思う。
少しでも苦しみを忘れて欲しくて、ttさんを救いたくて。
そんな正義感というか純粋な気持ちで誘ったから本当は気持ちを伝えるつもりはなかったのだけど、どこか影のあるttさんの笑顔を見ると、やっぱりjpさんから引き剥がして僕のものにしたくなった。
僕が幸せにしたかった。
ズルい僕からの告白に、ttさんは目を泳がせながら
「…ぁ、あの、そっか、、ぇと、、ごめん!」
と答えて走って帰ってしまった。
元陸上部のttさんはすぐに見えなくなってちょっと笑ってしまったけど、
告白から逃げられしかもttさんを助けられそうにない僕には救いがない気がして、絶望した。
宙ぶらりんになった気持ちを抱えたまま日課の夜散歩に出た僕の前に、フラフラと明らかに様子のおかしい人がいて。
声をかけるとそれがttさんだった時は本当に驚いた。
昼間と全く様子の違うttさんは部屋着のままで、青ざめた顔と震える体で過呼吸を起こしていた。
jpさんから何かされたのか?そんな疑心が頭をよぎったのも束の間、ttさんは僕に倒れ込むように意識を失った。
目が覚めたかと思えば高熱を出して、何度も嘔吐した。
ぐったりと目を閉じるttさんを病院で診てもらったけど、脱水以外の異常は見つからなくて結局点滴だけ打って僕の家に連れ帰ってきた。
1週間ほど僕の家で療養してたttさん。
体調が戻ってからは早かった。
危ないからここにいて下さいって言ったけど、
「逃げてきたわけやないよ、もう俺とは一緒におれんのやって」
とポツリと言った。
jpさんからの危険はなさそうな空気だったしttさんの中で区切りはつけたいみたいだから、都心の隅に単身用のマンションを借りることにした。
週末の仕事終わり、僕ははじめてそのマンションを訪ねた。
「最低限あればええわ」
と、小さな冷蔵庫とベッド、ノートパソコンだけ購入していたttさん。
殺風景な部屋は広々としていて生活感のかけらもない。
「あ、飲み物買うの忘れとった」
「そこのコンビニ行ってきますよ」
「僕はコーヒーかな。ttさん何がいいですか?」
「コーラ …やなくて、えと、、俺も、、コーヒー、、」
「…飲めないでしょ笑。コーラね、了解です」
「ぃや…やっぱ水でええわ…」
コンビニから帰ると、ttさんは膝を抱えて俯いていた。
いつもひとり、こうやって思い詰めているんだろう。
水を差し出した僕に気づいたttさんは、ありがと、と小さく笑った。
僕がけしかけたから、jpさんとttさんの間に何が起こったかは容易に想像できた。
でもこれはttさんを助けるためなんだ。
傷が癒えるために必要なこと。
ttさんはjpさんを忘れないといけない。
僕はコーラが入ったレジ袋を背に隠すと、ttさんの前に膝をついた。
「ttさん…改めて言います。あなたが好きです。 あなたが寂しいときは、僕が隙間を埋めます」
「僕が全部忘れさせますから」
ttさんの長くて透けるようなまつ毛の下に見える黄金色の瞳。
僕を見つめるttさんは何も言わなくて。
そのまま抱きしめても抵抗しなかった。
このときばかりはttさんの気持ちが読めなかった。
それが今の僕には都合が良くて、ttさんに顔を寄せ触れるだけのキスをした。
あんなに大きな声を出すくせに、ttさんのくちびるは想像以上に柔らかくて小さかった。
漏れる吐息も愛おしくて、もっと味わいたくて深いキスをする。
「んッ」
僕に押されるようにttさんはベッドにもたれかかった。
ttさんならこの程度すぐ押し除けられるくせに、そうしないのはやはり寂しいからだろうか。
逃げないのをいいことに、更に深く激しく、くちびるを貪った。
「ん、んんッ」
絡まる手に力が入る。
ttさんは優しく握り返してきた。
僕の方が緊張しているのがわかった。
「ハッ、、、ハァ、ハァ、、」
「ttさん、、いい?」
「、、、ぅん」
息を整えながら上目で僕を見るttさんを抱え、ベッドに乗せる。
捲り上がったシャツ。その裾から手を入れると固くなった突起はすぐに見つかった。
「ぁ、noさん、、、」
ttさんは右の方が弱いようだ。
左利きのあの男がちらついたから左ばかりいじってあげた。
僕の刺激に体を跳ねるttさんは潤んだ瞳で僕の愛撫を見つめていた。
衣服を全て脱がせてしまえば、ピンクがかった白肌があらわになる。
不健康のそれではない、生まれ持っての白い肌はじんわりと熱を持っている。
あの雷の日、倒れたttさんの濡れた衣服を着替えさせたときに見たいくつもの独占欲の痕跡。
それはすっかり消えてしまっている。
でも首の瘢痕だけは痛々しく、支配された過去を残していた。
上書きするようにひとつだけ跡を付けたけど、体質なのかとても濃く残ってくれた。
ttさんのそれは小さめだったけど固くなり始めていて、少し刺激すると先端から涙を落としていた。
口に咥えれば甘いようで苦いttさんの味。
僕の口の中でぴくぴくと跳ね、益々固くなる。
「、、ッ、おれ、それ、、、」
弱い自覚があるんですね。
なんで知ってるのかなんて野暮なことは聞かないけれど。
「ぁ、、ッ、noさん、でる…」
か細い声を出しながら、ttさんは僕の髪をくしゃりと握った。
服を脱ぐ僕を見るttさんの顔は赤く、小さく肩で息をしていた。
お願いしたら、僕の股間に顔を埋めて小さな口で咥えてくれた。
僕のものを舐めたり口に出し入れするttさん。
舐められるとこそばゆいし、歯にも当たる。
あんなに器用で何でもできる人なのに、こういう事は不器用なのが愛おしかった。
ずっと想っていたttさんが僕のものを奉仕してくれていると考えるだけで、僕も早々と達してしまいそうだった。
「ttさん、、出ちゃいます、離して、、」
「…プハ」
「ここに座って」
あぐらをかく僕の上に向き合うようにttさんが座る。
想像以上に軽いその体の中心、ttさんのものが僕の腹に当たっているのがわかる。
後ろから手を伸ばし穴を指でなぞればぬるりと簡単に飲み込まれていった。
「ぁぁぁ、、ッ‼︎」ギュウッ
僕の胸に爪を立てながらttさんは嬌声をあげた。
入り口付近はキツく締め付け、中はうねうねと柔らかく濡れて熱いくらいだ。
気づいていないだろうけど、ttさんは男を受け入れるために仕上げられている。
こんなに綺麗な人なのに、強く優しく仲間に愛された人なのに。
そのギャップが僕の理性を壊してくる。
またあの男がチラつく。
それを掻き消すように指を動かせば、ttさんはしっかり応えてくれた。
「ひぁッ、、、!ぁッ、ぁぁッ、!!〜〜ッ!」
ビュクッ、ビュッ、ビュッ
僕と自分の腹に白濁液を飛ばしたttさんは蕩けた瞳で僕を見た。
呼吸に合わせてナカも締緩を繰り返していたが、指の形に合わせてまたキツく締め上げた。
もっと欲しい、とでも言うように。
本当に無意識なのか?
この人に堕ちる気持ちが良くわかる。
ヌポッ
「ぅッ、、」
抜いた指を半開きの口元に持っていけば、何も言わずとも指を咥えてくる。
咥えながら吐息をもらし、こちらを涙目に見つめるttさん。煽られる。僕も抑えられない。
そのままキスをして、ttさんで濡れた指を二人で舐め合った。
僕を穴にあてがう。
さすがに指よりキツいけど、入り口の抵抗を抜ければ濡れた音を立てながらそのまま飲み込んでいく。
ttさんの口から小さく甘い声が漏れる。
「あぁぁ、、、、ッ!」
指よりも深い場所に辿り着いた。
僕の先端にキスするように、吸い付くようにうごめくttさんの奥深く。
ttさんが一瞬力を抜いたその隙に、引っかかりにねじ込んだ。
ズプンッ
ビクビクビクッ
「あ”ッ!!ぅあ”、、、ッ、そこ、ぁ、、ッ」
潮を噴き出したttさんは背を反ると、ブルブルと僕に腰を押し付けてきた。
大きな目で一点を見つめていたかと思うと涙を一粒こぼしている。
「、、、ッ、ttさん…痛いですか?」
「、、、ッ、ぁ、ハァッ、、だ、い、じょ、、ぅッ」
「あ”、でも、、、ッ、こわい、、こわれる、、」
「…ッ!すみません!」
慌てて引き抜こうとしたら、ttさんが僕にきつく抱きついてきた。
息も絶え絶えといったようなttさんの高くて甘ったるい声が耳元で聞こえる。
「、、こわして、、わすれさせて、、noさんで、いっぱいにして、、、、」
「きもちよくて、こわい、だけやから、、ぁッ」
この人は、本当に
どうすれば相手が自分に堕ちるのか、無意識にやっている。
余裕のない僕。こんな経験したことがない。
「…動くよ」
ズチュ、ズチュ、ズチュ
「ぁ”、ぁあ”ッ、ぅァッ、ァァッ!!」
「そこ、しらないッ!!n”、oさんンッ!」
「ttさんッ、気持ちいいッ?」
「ぅ、ンッ!!ぁ”ぁ”ぁ”ッ!!」
ガクガクッ‼︎
「ttさん、、!!僕を見て、、、!!」
「僕だけを見て、、!!」
涙でぐちゃぐちゃの瞳に僕が映っているのか確かめたくて、目を開けたまま唇を吸う。
「ンンン〜ッ‼︎ンンッ!!ふ、ゥゥッ!!」
ピュッ、ビュクッ、
ズチュズチュズチュズチュズチュ
ttさんはまた僕に爪を立てる。
飛び散る涙も、汗も、愛液も、全てttさんの香り。
理性を失い堕ちる僕はttさんの奥深くを執拗に犯し、壊していく。
だめだ、出る。
ゴチュン‼︎‼︎
「ん〜〜〜〜〜ッ!!!!!!」
ガクガクガクガクッ‼︎
「〜ッ!!」
ドクン‼︎ドクン、ドクン
…本当はttさんのナカを汚してしまいたかったけど、僕の臆病さがそれをさせなかった。
身体の外も中までもを僕で満たしても、きっとttさんの心は僕のものにならないだろうって、この時からわかっていたんだと思う。
虚しいけれど、それでもいいかって思えた。
しばらく抱き合ったまま、お互い呼吸を整えていた。
ttさんは僕の肩に頭を乗せている。
その顔は見えないけど、ttさんが何を思っているかは想像できる。
「ttさん…」
大丈夫、僕がいるから。
僕を使って隙間を埋めていいから。
だから泣かないで。
「…noさん、ごめんなさい。ありがとう」
その言葉の真意は読めていたけど、気づかないふりをして優しく抱きしめた。
end.
コメント
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お互い優しくて察しが良くて少しずるい2人切ない らぶらぶえっ、とはちょっと違うお互いのために… こんなん大興奮して泣くしかないよ😭🤍🤍🤍情緒バグだよー!!