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ぎゃあ首ぃ 焦燥してるのが伝わる…心の根っこでは信じたくなかったんだろうな…
※流血表現&残酷描写あり
「…阿秦……?」
血に塗れた腹部、光を失った瞳
床には、大量の血と力を失った親友の体が放置されていた
手を触ってみると、冷たい感触が己の肌に伝わってきた
その瞬間、理解してしまった
阿秦が死んでしまっていることに
だが、体は反抗を続ける
脈を測る、腹部から流れ出る血を、止める
何をしても無駄、そう脳は理解している
けど、腕は、足は、勝手に動く
“現実逃避”をしている
「…っ起きろ、起きろ起きろ起きろ…」
「起きろ、ってえ゛……っ‼︎」
どれだけ喚こうと、声は届かない
目を、覚ましはしない
焦りと不安で、冷や汗と涙が溢れ出す
「起ぎ…ろ…、おぎろよぉ゛…っ」
「…っあ、ぁ゛…はと…ぉ…」
肩を掴み、何度も体を揺さぶる
首が、ガクン…ガクン…と音を立てる
その直後
「…ぁ゛…?」
部屋の中に、鈍い音が鳴り響いた
首から、骨が向き出ている
「……ぁ゛……ッ」
「お゛ぇ」