この作品はいかがでしたか?
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やめてよ はやいよ (喜んでます)
すたーと
。
橙 視点
「 あさ … 、 あさかぁ … 、 」
俺は 自分の声が 嫌い だった 。
特に 寝起きの声 なんて 聞けたものじゃ ない 。
女の子 みたいに 高い声で 、 ふわっ と した 威圧感のない 、
まぬけ な 声が 大っ嫌い 。
ポチッ
朝の日課は 、 だいだいだいすきな 親友の 銘花 ちゃん が
声優 として 出てる アニメ の 声優談義 で 目を 覚すこと 。
『 うち も 、 この役には ~~~ 』
内容なんて はいらない 。
ただ 「 声が好き 」 なだけ 。
性格も 、 方言も 、 顔も 、 なにも しらない 。 声だけ で 選んだ 推し だった 。
「 今日も 学校 行ってきます 、 」
推しキャラの アクスタに 挨拶をして
ゆっくりと踵を浮かせる 。
今日で 終わりますように 。 明日なんて 来ませんように 。
黄 視点
うち は 学校に 推しが いる 。
配信者の子 で 、 とにかく 元気 。
まぁ 、 推し と言っても なんの関係も ない子 なんだけどさ ?
声が 女の子みたいに 高くて 、 びっくりするくらい 優しい らしい 。
うちは 自分の 性格が 嫌い 。
声も良くて 、 性格もいいなんて 、 恵まれてるなぁ って つくづく 思う 。
うちが 一方的に 認識してるだけ の 関係性 。
変えたら 2度と 、 元には 戻らない 関係 。
「 っあの 、 ! せんぱいっ 、 ! 」
天真爛漫 な 声に 呼ばれ 、 ふと振り返る 。
「 へ … ? 」
男の子がいた 。 その 男の子は 紛れもなく “私の推しだった”
「 え ?! 」
「 ど 、 どうしたの ? 」
平静平静 … いや 無理 !!
「 っこれ ! おとしましたよ 、 ! 」
推しの イメージ の オレンジとピンクの ハンカチ に 、
狐 が 刺繍 してある 特注の やつ 。
「 あの … 、 ありがとうございます 、 ! 」
「 … やっぱり 、 ゆらら君 だよね ?! 」
「 は 、 はい … 、 ? 」
推しだ 、 推しだ 、 推しが目の前に … っ 、 !!!!
「 では 、 “僕” は これで … 、 」
え 、 僕 ? 普段俺の推しの僕とか需要しかない 。
まぁ 、 いい1日になりそうだ 。
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コメント
6件
うわあああ!!! めっちゃ好きぃ!!
ちょ、神ってる((
なにこれマジで神やん いや元々か