この作品はいかがでしたか?
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smside.
br「っは〜!楽しかったね〜!最後にファミレス行こっか!」
sm「……っ、あぁ」
頭が、痛い。
頭を直接、鈍器で殴られているような痛み。
なぜだ……?
Broooockといるこの時間は、幸せなはずなのに。
それとは逆に、頭痛は止まらない。
br「そういえば前に、お母さんとのこと、話してくれたよね?どう?少しは解決した?」
母さんとの、こと……?
……そんなこと、知らない。
sm「……俺、そんなこと話したっけ……?」
br「え?うん。話してくれたよ?あの時はそんなに親しくなかったのに素直に話してくれて、嬉しかったんだよ?」
……Broooockとの思い出……もう何も覚えてない……
最初の会話も、交わした言葉も、一緒に行った場所も……
もう俺は、何もかも……
sm「……はっ、はぁっ、かヒュっ……」
br「スマイル!?どうしたの!?」
sm「はぁ、っ、悪い。用事思い出した……っ、帰るな。ごめん」
br「え、ちょっとスマイル!!」
俺は、逃げるようにしてその場を走り去った。
✧• ───── ✾ ───── •✧
~病院~
医者「お久しぶりです、スマイルさん」
sm「お久し、ぶりです……っ」
医者「……頭痛、悪化してますか……?」
sm「はぁっ、はぁ、痛い、です」
医者「……そうですか……では、検査をしましょうか」
✧• ───── ✾ ───── •✧
医者「検査の結果ですが……」
医者「……スマイルさんが受けたショックにより、進行が2倍になっています」
医者「なので、余命はあと1ヶ月半……です」
医者「ショックの原因に、心当たりはありますか?」
sm「……好きな人との、思い出が……全部、記憶からなくなってしまったこと、だと思います」
……あと、1ヶ月半。
この短い間で、両想いになってキスをする。
絶対に無理だ。
それに、俺がBroooockのことを忘れてしまう日だって、そう遠くないはずだ。
……もういっそ、死んでしまいたい。
まだBroooockのことを、好きでいるうちに。覚えているうちに。
医者「……とりあえず、頭痛薬は出しますので。それ以外は……何も、治療法はありません」
sm「……はい。ありがとう、ございました」
✧• ───── ✾ ───── •✧
brside.
今日のスマイルとのデート、すっごく楽しかった。
でも、なんだかずっと元気がなかった。
顔色が悪かったし、走って帰っちゃったし。
……スマイルといると、時間が過ぎるのがすごく早くて。
楽しいだけじゃなくて、スマイルとの時間は、これ以上にないほど幸せな時間だ。
ただの友達、って言葉じゃ片付けられないほど、僕にとってスマイルは大切な存在なんだ。
……でも、どうしてそう思うんだろう……
僕にとってスマイルはなんなんだ……?
br「……ま、いっか」
コメント
4件
忘れてしまう前に告っちゃえばいいのにな...、とかなんとか。です(?) brさんにも無自覚的な恋が芽生えてるのか...、 いつ自覚してくれるんだろうか🤔
ぶる兄それは恋だよ!
brさん気づいて〜!!!