翌朝、南雲が目を覚ますと、隣に直の姿はなかった。
代わりにキッチンからトントンという包丁の音と、美味しそうな香りが漂ってくる。
「おはよう」
「おはよ……って、服着てよ〜」
朝食の準備をしていた直に、南雲は直の格好を見て眉をひそめた。
下着一枚すら身につけていない真っ白な肌に痛々しい程の赤黒いキスマークが散らばっている。
「せめてパンツぐらい履いたら?」
「……ボクの身体、嫌い?」
「いや、好きだけど」
「……ならいい」
直は無表情のまま、再び料理に戻る。
南雲は軽く溜息をつくと、床に落ちていた下着を拾い上げて洗濯カゴの中へと放り投げた。
「おちんちんもお尻の穴もぜーんぶ丸見えだけどいいの?」
「南雲さん、ボクの裸見ると喜ぶ」
「まぁね〜」
直は淡々と料理をしながら、時折チラッと視線だけを向けてくる。
その仕草が可愛くて、南雲は思わずニヤけてしまう。
「あ〜……なんかムラムラしてきたなぁ……」
「……」
直は南雲の呟きをスルーして、淡々と料理を続ける。
「油、跳ねちゃうから気をつけてね」
「ん」
南雲が後ろから抱きつき、直のお腹に手を回すと、直はピクッと小さく震えた。
「なに作ってるの?」
「生姜焼き。ネットで簡単って書いてあった」
「朝から生姜焼きか〜」
胃もたれしちゃうね〜、なんて南雲は言いながら、直の首筋にチュッとキスをする。
「……ん」
「あ、ごめん。つい」
南雲は悪びれる様子もなく、そのまま直の首筋をぺろっと舐めた。
「っ、だめ」
「なんで?」
「生姜焼きに味しみる」
「そうだね〜」
直が包丁を置いた瞬間、南雲はすかさず唇を奪う。
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