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表現が素敵すぎる... ひろぱ🥹
貧血と過労ということだったが熱もあるため点滴をして一日だけ、入院することになった
マネージャーが必要なものを家に取りに行ってくれるとのことなので、俺は病室で若井に付き添うことにした
おもったより明るく落ち着ける個室でほっとする
(いきなり入院なんて目を覚ましたらきっと寂しく感じるから…)
熱は一時的なものだったようで、今は微熱くらいに落ち着いている
点滴のおかげか、顔色も少し先ほどよりはいい
涼ちゃんに現状をメッセージ出伝えておく
すぐに了解、お大事に、と返信がきた
静かで暖かな病室で若井の規則正しい寝息だけが聞こえる
「ごめん、な…」
きっと無理させた、俺のせいで
一緒に最高の景色をみたいから…
だから俺のワガママや、やりたいこと
全てぶつけた、その全てを受け入れてくれていた
けどそれは本当に彼にとって望んだ道だったのか最近ふとわからなくなる
昔から優しく俺に寄り添ってくれる
彼への気持ちにハッキリと気が付いたのは
活動休止してすぐだった
全てを失ったんじゃないかと不安で眠れない夜はいつでもそばにいてくれた
楽曲ができた時はいつでも褒めてくれた
楽しいときも、苦しいときも
嬉しいときも、悲しいときも
いつも寄り添ってくれていた
そんな彼に恋をした
忙しいのに、いつも俺を気づかって明るく盛り上げてくれて
どんなに難しい楽曲でも練習を重ねて完璧なものにしてくれて
なんにでも一生懸命で真面目で努力家
そんな彼だから、弱音も見せず我慢してたんだろう
俺のせいだ…
「俺は若井を苦しめてばっかりだね」
椅子に座り、その少し体温が高い手を握り
そっと頬を寄せた
俺はこの長く綺麗な指が好きだった…