将校「愛してるゲームやろう」
付き合ってる
「…参謀。」
「なんですか。」
参謀が仕事を終えて茶を淹れてくれた後、話しかける。
参謀は相変わらずツンツンしている。
そんなところも可愛らしい。
「愛してるゲームをやろう。」
「は?」
「民の間で流行っていたんだ。」
一時期よく聞いたからな。
やってみたかったんだが…互いに忙しかったからな。
…あからさまに嫌な顔をしている…。
「…民の気持ちを知るのもありだろう?」
そう言うと、少し考え込む。
「…まぁ、いいですけど。」
よし。
参謀と言葉遊びをしたかったのもあるが、参謀に言って欲しかったことが…。
「それではルール説明を…」
「はぁ!!??」
ルール説明をした後に参謀は納得いかないように叫ぶ。
「なんで私が貴方に愛してるとか言わなきゃいけないんですか!?」
やはりそこだな。
「…なんだ、負けるのが嫌でそんなことを言っているのか?」
「…は?」
参謀に煽ってみる。
すると参謀は怒ったようにこっちを見る。
「上等です!!勝ちます!!勝ってみせます!!」
よし、うまくいった。
「それでは参謀から。」
「はい。」
参謀は大きく息を吸い、一瞬嫌な顔をして、だがオレの方を見て微笑む。
「愛しています、将校殿。」
「!!」
可愛い。
とんでもなく可愛い。
なんだこの可愛い生き物は。
…だがしかし、あれだな。
照れる、というより、悶える、だな。
なんて心のなかにとどめておく。
言葉にしたら照れそうだ。
「どうやら効かなかったようだな。」
「ちっ。」
舌打ちする参謀。
…さて、オレの番か。
個人的には参謀にまだ愛してると言われたいが…。
わざと負けるようなことをしたらオレのプライドに関わる。
それに参謀が怒る。
…よし。
「参謀。」
オレは参謀に跪き、手を優しく握る。
「世界で誰よりも愛している。」
そして極め付きに手の甲にキスをする。
反応がないと思って参謀を見ると。
それはそれは、耳まで真っ赤で固まっている参謀がいた。
「オレの勝ちだな。」
そう言っても反応なし。
…何か言ってきそうだが…。
どうしたんだろうか。
「参謀?」
「っ、ぅぅ…///。」
オレが握っていない方の手で口元を隠す参謀。
照れている。
可愛い。
「まっ、負けで、いい、です…///。」
「…参謀、ベッドへ行こう。」
「は、///?ちょっ、将校殿っ///!?」
参謀「可愛がって」
付き合っ
…最近、将校殿が構ってくださらない。
…忙しいのは分かっている。
いろんな方と交流するために様々な場所へ行くのだって。
…でも、いい加減寂しい、。
いつもの私の態度が嫌になってしまったのだろうか、?
…嫌、。
捨てられたく、ない、。
そして将校殿と私の休暇が重なる日がやってきた。
「…ふぅ…。」
疲れているのか、一息つく将校殿。
ソファに座って、少しくつろいでいる。
私はお茶を淹れて将校殿のもとへ。
「どうぞ。」
「ありがとう。」
私が渡すと、将校殿は少し笑う。
本人には言えないけど、そんな姿も好きだ。
普段無愛想な将校殿が笑ってくださる姿が。
…嫌われないかな、?
「…将校殿。」
「ん?どうした?」
「っ、可愛がって、くださいっ…///。」
思い切って言う。
嫌がられないかな。
いつも将校殿がそうしてくださる時に断る私が。
都合のいいやつ、なんて思われないかな、?
っ…。
「やはり、何でもありません。すみません、私はこれで。」
そう言って自室へ戻ろうと将校殿に背を向けた時。
「参謀。」
腕をつかまれる。
それで立ち止まる。
「参謀に癒されたい。可愛がらせてくれ。」
そう言って将校殿は私を引き寄せて後ろから抱きしめてくださる。
「…いいん、ですか…///?」
「何を言う。オレもしたい。」
私が尋ねると将校殿は答えて、頭を撫でてくださる。
…本当、優しい。
「…ありがとうございます、将校殿///。」
「いや。」
愛してるゲームおまけ
「…将校殿、もう一度愛してるゲームで勝負しましょう。」
「…ガスマスクはずるいだろ。」
「そんな事ありません。もしもに備えているだけです。言いがかりはやめてください。」
「…。」
「愛している。」
そう言って頬にキスをする。
「なっ…///!」
「ははっ、耳が隠せていないぞ。」
耳が真っ赤だった。
可愛がっておまけ
「参謀。」
向き合って、将校殿が頭を撫でてくださる。
そして頬に将校殿の手が来て気持ちい。
私は頬にある将校殿の手の上から自分の手てをかぶせる。
「可愛いな。」
「っ///。」
そんなことを言う将校殿はずるい。
私は何かしたくて、将校殿の耳元で囁く。
「いつもかっこいいです、将校殿///。」
「!」
なかなか恥ずかしくて言えなかった言葉。
ようやく言えた。
「ありがとう、参謀。」
抱きしめられて、心地良い。
こんな日が毎日続いて欲しい…な。
我儘だろうか、?
でも、将校殿も同じことを思ってくださったらいい…な。
「これからもツンツンするだけでなく、甘えてきていいからな、参謀。」
「///!っ、考えておきます…///。」
「ぜひそうしてくれ。」
…やっぱり、恥ずかしくて言えない。
でも、いつかは。
勇気を出して、将校殿に言おう。
ちゃんと大好きって。
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