「何よ……。あなた、いつから久地先生って人に支配されちゃったの……?目を覚ましてよ……。」
「僕が誰を好きになろうが僕の勝手だろ?あと男同士だから不倫とは言えない。…お前とは、離婚することにした。」
妻の顔がこわばった。
「ひどい…。あなたは私達を捨てるのね?久地って人だけのために。」
「だから言っただろう!!もう僕は久地先生のことが大好きなんだ!」
「もう、…。いいわ、。あなたはもう手遅れね。もう離婚しましょう…。役所に離婚の手続きしに行くからあなたも身支度して。」
「あぁ。」
「松次郎は留守番してなさい。」
ふと見ると、ドアの前に
俺の息子、松次郎がいた。
「お留守番やだ!!」
「駄目よ、留守番してなさい!」
すると松次郎は自分の部屋に戻っていった。
松次郎の顔を見ると、やはり胸が痛くなった。
(21話に続く!!)