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[げん視点]げん「あぁ…仕事疲れた〜!」
さや「今日はもう寝ようか!」
げん「そうだね〜」
深夜の何時かは分からないが、今仕事が終わった。 僕たちは自分たちの部屋に行き、寝る支度をした。 そして我が子と愛猫とさやと寝ていた…はずだった。
目を覚ますとそこは知らない場所だった。
げん「はっ…!?ここは…?」
隣を見てもさやがいなかった。
僕は改めてその場所を見渡すと崩壊した世界だった。 僕は大きな声で「さや!」と叫びながら走っていった。 少し走った後周りを見渡すと建物がない広い場所に出ていた。
そして真ん中にポツンとさやの姿があった。だけど何かに怯えてる。
げん「さや?どうしたの?」
さや「…!?後ろ…!」
げん「えっ…?」
さやが指差したのは僕の後ろだった。恐る恐る首を後ろに向けるとそこには…一つ眼で手と足が触手で出来ていた恐ろしい怪物がいた。それよりも驚いたことが、その姿がゆーてんさんに似ていること。
げん「ゆーてんさん…?」
そんなことを考えているとなんだか身体が軽い気がした。自分の身体を見た。
その瞬間だった。感じたことない痛みが上半身に伝わってきた。そして今気づいた。身体があの化け物に真っ二つにされたことを。
げん「あっ…」
さやの方を見るとすごく驚いた顔をしていた。これは夢じゃない。現実だ。ごめんね。
[さや視点]
さや「げんさん…?」
たった今私の夫が化け物に殺された。
身体を真っ二つにされて悲鳴を一つも上げないで、大量の血を吹き出しながら。そして地面についた時には頭を踏み潰されもう原型は無くなっていた。
私は恐怖でその場から逃げた。私はずっと走っていった。ずっと。意識がなくなるほどに。
この『現実』という『悪夢』から逃げるために。