テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
付き合ってからするまでのfwhr
ガチャリ。僕がソファに座って台本を読んでいると、楽屋の扉が開いた。入ってきたのは、用を足して戻ってきた、つい先日恋人になった不破湊。
とは言っても、恋人になれてから随分日は経っている。互いに予定が合わず、ふたりで会うということが極端に少ないため、恋人になったことは記憶に新しいのだ。
今日不破さんは珍しく、早めに楽屋に来ていた。普段の入り時間は遅めなので、僕の次に入ってきて、少し驚いた。そしてふたりでいくらか雑談した後、「漏れる漏れる、」といい用を足しに楽屋を出た。
別に部屋にふたりきりだからといってベタベタすることもなく、でも、 太ももが触れる近さに身を置いてくれた。会えなかった分、それだけでも愛を感じられて嬉しかった。
「今Dに声かけられてんけど」
「そうなの?なんだって?」
「雪のせいで、社長ともちさん遅れるって」
「あー、まあこんなに降ってるもんね」
「だから収録始めんの遅らせるってさ。一時間くらいを見積もってるけど、ふたりが早く来れたらそれに合わせて始めるらしい」
「はーい了解です」
今日は珍しく大雪だと都内でも騒いでいた。春も近づきようやく暖かくなってきたこの時期に、渋滞を起こさせるほどの雪に、まんまと我々の仲間もはまったようだ。早めに出てきておいてよかった。
不破さんに返事をして、また台本に目線を落とす。すると不破さんも先程と同様、僕の隣に腰を下ろした。
スマホでも見るのかな。そう思っていると、彼の手は僕の太ももを求めに行った。そのまま彼は手を、内側に滑り込ませる。困惑して固まっていると、「はる、」と名前を呼ばれ、反射で顔を上げる。
「ん……!?」
近い。あつい。いい匂い。やわらかい。
彼の薄い綺麗な形の唇が、僕のと重なった。付き合ってから何度もしているのに、どうにも慣れない。そろそろ慣れろ、とついこの間不破さんにも揶揄われた。
離れていく熱に寂しさを感じつつ、激しく高鳴る鼓動を抑えたい気持ちもあり、複雑な気持ちだ。
すり、すり、彼の冷たい指先が僕の火照った頬を撫でる。そのまま頭を優しく、壊れ物に触れるみたいに優しく、撫でた。
「……んふ、かわええな」
「な、なに急に。楽屋で、……こんなことしないでよ」
「なんでや、ふたりまだ来うへんやん」
「だ、だからってしていいわけじゃ、……」
そう僕が続けると、顔をズイ、と近付けられ喋れなくなる。ほんの少し身じろぎすれば、触れてしまう距離だった。不破さんが、わずかに目を細めて、上目遣いでこっちを見てくる。
その視線だけで、喉が締まる。
心臓がうるさくて、何か言わなきゃって思うのに、声は全部、胸の奥で溶けていく。
このまま動いたら、きっと。
そう思った瞬間、不破さんがほんの少しだけ、距離を詰めた。息が触れる。視界いっぱいに、不破さんの顔。細められた目と、わずかに揺れる呼吸。
「……いいわけ、じゃ、……なぃっ 」
そう言ったはずなのに、声にはまるで力がなかった。
そしてまた触れる唇。一瞬だけのはずなのに、やけに長く感じる。 やわらかくて、熱くて、思考が完全に止まる。
「ん……」
「思ってもないこと言わなくてええよ」
「思ってるよ……」
「……晴さ、来週の土曜日空けてくんない?」
「え……急に?」
「うちおいで」
───── え?
「えええええええええ!!!」
晴「─── って言われちゃってさ、」
長「ついに来たかー晴にも春が」
晴「いやずっと来てはいるんだけどね」
弦「……まあ、こうなったら晴くんは覚悟決めるしかないね」
晴「まじかあ……」
長「嫌なのかよ」
晴「いやそりゃ嫌だろ!好きな人に体触れられて嬉しいなんて、僕はまだそんな領域には行ってない!童貞だぞ!?」
弦「自信ありげに言うことじゃないな」
翌日、僕は同期の前で昨日大好きな恋人に言われた言葉をそっくりそのまま伝えた。
案の定僕と考えることは同じで、やっぱり夜のお誘いがあるのだろう、と察した。
もちろん嬉しい。彼が自分にそういう欲を抱いていることはひしひしと感じていたし、それでも手を出してこない彼にさらに惹かれていた。
しかし当たり前に限界も来たようで。
長「まあいいじゃん!ぶちかまされてこいよ」
晴「いやこっわ。てか男同士なんて僕分からないし……」
弦「その辺は不破さんが詳しいんじゃない?晴くんはその場の成り行きでいけばいいと思うけど」
晴「いや負担かけるばっかりはさ……」
長「晴はどうせ下なんだから、それだけで負担あるんだしいいだろ」
晴「え待って僕下なの!?」
長「いやそりゃそうだろ!!」
弦「うん。普段あんなにリードされてんだから」
僕は完全に自分が抱くと思っていた。なんてったって、あの身長差だ。僕の方が一回り大きい。たしかに彼は筋トレをしていて、僕よりも体つきはいい。しかし、10センチも上の僕を抱くなんて、相当めんどくさいし大変だ。
あるかどうか分からないけど、抱き上げるのでさえしんどいぞ。
晴「……不破さん、僕の扱いのめんどくささに呆れて、嫌になったりしないかな……」
弦「そんなの気にする人じゃないでしょ!」
長「そうだよ晴がめんどくさい事なんて、元々わかってることじゃん」
晴「おいっ!!」
まあ、そう言い返してはみたものの、彼らは自分を励まそうとしてくれている。長年傍にいれば嫌でもよく分かる。
晴「……頑張って、く、る」
長「おう!感想楽しみにしてるわ」
弦「嫌だったらちゃんと言うんだよ」
晴「うん……!」
ふたりに大きく頷いて、心の中で覚悟を決めた。
読んでいただきありがとうございます!
長らく投稿をせずに、その上やっと出したと思ったら連載中の物ではないこと、全て謝罪します😭💦
2月から今まで私事で忙しくしており、どうしても納得のいく作品が出来なかったので、こんなにも遅くなってしまいました😔
また次回も遅くなるかもしれませんが、次作にはしっかり🔞を描く予定で、「一週間、君と」も最後まで書き切ります‼️どうか首を長くして待っていてください😢
いいね、コメントお待ちしています!
コメント
1件
うちは今やんやんに熱烈な𝑲𝑰𝑺𝑺と𝐡𝐮𝐠をかましたいです🫂🫂🫂🫂😘😘😘😘😘ほんとにさ‼️口調とかストーリー性とか完璧すぎて‼️尊敬するんだけど😭😭なぜかやんやんのfwhrだけは見れます✋これって恋❣️❣️とても大好きですありがとう𝑩𝑼𝑪𝑯𝑼𝑩𝑼𝑪𝑯𝑼うちもそろそろ投稿しなきゃヤバいのでやんやんを見習います💖🫂