テラーノベル
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青白
何を思ったのか自分でも分からないが気づいたら海に来ていた
最近、まろちゃんは仕事が忙しくて全くかまってくれない
日付が回った頃に帰ってきて僕が話しかける隙もなく風呂にはいってすぐ寝て早朝仕事に行く…
こういう生活がもう2週間近く続いてしまっている
忙しいのは分かっているが今日はもしかしたら…なんて思ってご飯を用意したり少しおしゃれをしているのに気づいてくれない彼氏
なんとなく悲しくなって今日はご飯を作るのも放置して…まろちゃんに告白された海にきてしまった
そういえばここの近くには24営業のカフェがあったな、なんてことを思い出して今日は家に帰らなくても良いか…と思ってしまう
そもそも最近は僕がいてもいなくても変わることなんて何もないだろう
まろちゃんからしたら金も払ってないのにただ家にいるただの邪魔者なのかもしれない
前はご飯を作ったり家事をしたりしていたけど今はいてもそこまで意味は無いだろう
強いて言えば洗濯くらい
白「…綺麗やなぁ、」
目の前に広がる海を見て素直な感想が口からもれる
その時、聞き覚えがある声がした気がするが波の音だったのだろう
白「もう日暮れてきたな…」
白「帰らなくてもええか…」
結局帰りたくない気持ちが勝って近くのカフェに来てしまった
カランコロン♪
店「いらっしゃいませ♪何名様ですか?」
白「あ、1人です」
点「かしこまりました♪こちらへどうぞ」
初めて来たがだいぶ落ち着いている雰囲気のところだ
人もそこまで多くないし本がたくさん置いてある
久しぶりに居心地が良いと思えた気がする
メニューを見てみると結構レパートリーが豊富だった
点「ご注文はお決まりですか?」
白「ラベンダーのケーキセットでお願いします」
点「かしこまりました♪」
初めてみたがいろいろなセットメニューがあるらしい
カモミールや薔薇のセットもあったが「気持ちを落ち着かせたり安心効果があります♪」という文言に惹かれラベンダーを頼んでみた
白「めっちゃあるなぁ…?((ボソッ」
周りの本が気になり見てみると色々なジャンルのものがある
ノベル小説から古代文学、漫画や海外の写真集などとにかくたくさんだ
その中から気になるものを取りケーキを食べながら最近の寂しさも忘れるくらい真剣に読み始めた
青Side
ここ数週間仕事が忙しくて初兎に全く構えていなかった
でも今日を境に仕事が落ち着いたため、構えなかったぶんたくさん甘やかしてあげたいな、と思いつつ申し訳なかったな…なんて思いながら帰っていた
だが帰っても初兎が見当たらない
家の中どこを探してもいないし手紙なども置いていないから探しようがない上、初兎の部屋を覗いたらスマホが置かれていたため連絡すらできない
青「え、どうしよ、!?!」
俺がこれまでにないくらい焦っている時にスマホが鳴った
こんな時に誰だと思いながら見てみるとないこと表示される文字が
ないこ『まろー、初兎ちゃん帰って来てる?』
If『おらん、家中探した、なんか知っとんの?』
ないこ『いや、今日りうらと出かけてたんだけどさ…いつも遊びに行く海で初兎ちゃん見かけたんだよね』
ないこ『なんか寂しそうな表情してたから話しかけようとしたんだけど、話しかける前にどっか行っちゃって…』
If『ありがと、ちょっと行ってくる』
ないこ『気をつけてね!行てら!』
とても有力な情報をもらった
いつもの海…ということは俺が初兎に告白した場所だろう。だけど初兎は暗い海は苦手
そうなると考えられるのは2人で行きたいと言っていた24営業のカフェだろう
白Side
俺が読んだのは結構長めの文学小説
夢中で読書していたら21時になっていたらしい
長居してなにも頼まないのも悪いしなにかご飯でも頼もうか
と思っていた時、扉の開く音がしたが僕は特に気にせず注文をしようとしたその瞬間
青「良かった…ぁ、ッ…」
後ろから大好きな声と共にずっと待ち望んでいた温もりに包まれた
白「ッ、なんで…おるんよ」
青「今日仕事落ち着いたの…だから早く帰って初兎に謝って…沢山甘やかしてあげようとしてて…でも帰ってもおらんくて…」
青「ないこが初兎のこと見かけたって言ってたから来てみたらおったから……はぁ、ッ…」
相当焦らせてしまっていたのだろう
仕事帰りで疲れているはずなのに走ってきたせいで息切れもしている
白「ごめん、…」
青「いや…俺が悪いの、初兎は悪くない…」
白「…とりあえず、せっかく来たしなんか食べてく…?ここのすごい美味いんよ、!」
青「…食べる…♪((ニコッ」
なんとなく少し気まずくて食事を提案してみた
だが待っている時間は話さないと行けない訳で。
青「その、最近全く構えてへんくてごめん…」
白「まろちゃんだってしたくてしてたわけじゃないんだからええよ、?」
青「明日から早く帰れるから…またいちゃいちゃしてくれる…?」
白「…いやや」
青「ぇ、あ…」
白「明日からなの…やだ…」
白「今日、帰ってから…」
青「…かわい」
青「やっぱ俺初兎がおらんと生きていけへん…♪」
白「僕もやで、?」
白「2週間も全部我慢してたんやから…帰ったらちゃんと………ね?///」
青「ぁー……///」
青「帰りコンビニ寄ってくか、///」
白「ん、///」
店員「お待たせ致しました、♪こちらご注文のディナーセットで御座います♪」
店員「それと……、こちらカップル割引が可能なので適用させて頂きますね、♪」
白「あ、聞こえてました…?//」
店員「割とバッチリ聞こえてきましたね♪店員一同和んでました♪」
青「大きな声で話してしまいすみません、//」
店員「いえ、逆にほっこりしたので大丈夫です♪ではごゆっくり♪」
店員「……あ、そういえばここの近くのコンビニは他の店舗よりも全体的に安いらしいですよ、♪」
青「………そこ寄ってくかー…//」
白「安いならいっぱい買ってこ、♪///」
コメント
2件
神すぎる… 私の推しペアなの嬉しい! 定員誰か1人金払うから代わってくれ… コンビニで買うものがわかった私は心が汚れてる… 店長はなんで知ってんだwでも店長ないすすぎるw 白ちゃん告白された時の場所になんも考えることなく行くの大切にしてるみたいですごいいいな!! 二人とも仲直りできたようで安心!