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Mrs. GREEN APPLE/BL/監禁/もりょき
藤澤「ねぇ…..俺っていつ外に出られるの、?」
大森「何言ってんの。出れるわけないじゃん笑」
〜大森side〜
俺は涼ちゃんが好きだ。メンバーとして加入が決まってからずっと想いを寄せてる。
いつか一緒になりたい。いつかお泊まりしたい。いつか一緒に住みたい。いつか…いつか…
何年もそんな思考になってた。そうしてる内に冷めるだろうと自分でも思ってたけど驚くことに涼ちゃんへの想いは何一つ変わらなかった。
事の発端は1週間前、若井と涼ちゃんと3人で飲みに行った時のことだ
若井「ん〜…..(寝)」
大森「若井、お前ここで寝るなよ…笑」
藤澤「そうだよ〜笑。起きてー」
この日は午前中からレコーディングがあったため皆疲れてて普段酔わない涼ちゃんでさえぽわぽわしてた
若井「……..(寝)」
藤澤「こりゃダメだ笑。タクシー呼ぼっか」
大森「よろしく。俺お会計してくる」
藤澤「ありがと〜」
いつもなら抑えられるのに何故か酔った涼ちゃんを直視出来なくて伝票を持ってレジに逃げた
大森「ただいま。タクシー呼べた?」
藤澤「うーん…..今めちゃくちゃ混んでて中々こない」
大森「あ〜、まぁ夜中だしね」
藤澤「どうしよっか。若井の家近いし俺送ってこうかな」
大森「いいかも。タクシー待つより早いし」
藤澤「そうだよね。じゃあ決まりで〜」
若井をおぶって俺に手を振りながらトイレのドアに向かう涼ちゃん
大森「涼ちゃんそっち…..トイレ」
藤澤「え、?あ!ほんとだ〜笑。出口かと思った笑」
フラフラしながらお店を出ていき、そのまま若井の家まで帰っていった
大森「なんなんだ….胸が……」
酔ってるだけ。そう言い聞かせていたいが、涼ちゃんを見ると恋以外の言い訳が出来ないくらいに胸が傷んだ
守ってあげたい。冷静なフリをするのは疲れた。
気付けば俺は家の一室を掃除してた
大森「ベッドは買ってあるし服もあるし机も椅子も……よし」
いつか付き合った時のために涼ちゃん用の家具や服を買っておいてた。
でももう待てない。断られるのが怖くて”好き”を伝えられなかった弱虫な俺を許してほしい
大森「まだ若井の家かな。迎えに行こう」
ー外ー
大森「あ、いた」
若井の家に向かうと、ちょうど玄関から涼ちゃんが出てきた。
若井は寝てるのに礼儀正しく”お邪魔しました”って会釈する涼ちゃんが愛おしくてたまらない
藤澤「ん?あ〜元貴〜!まだ帰ってなかったの〜?」
俺に気付くと小走りで近付いてくる
大森「まぁね。一緒に帰ろ?同じ方面でしょ?」
藤澤「うん、帰る〜」
ーポトッー
しばらく歩いた頃、俺はポケットからイヤホンをわざと落とした
藤澤「あれ?落としたよ〜?」
計算通り。優しい涼ちゃんはしゃがんで拾おうとしてくれるから後ろから首元を殴った
ードッー(殴)
藤澤「ん”?!………(倒)」
大森「ごめんね」
俺は涼ちゃんをおぶって家まで帰った。
ベッドに寝かせて首元を確認するけど痣はできてなくて安心した
ー数十分後ー
藤澤「ん、、?(目開)」
大森「おはよ」
藤澤「え…ここどこ笑」
大森「俺ん家」
藤澤「うん…..んぇ?」
大森「俺ん家っていうか俺らの家。今日から涼ちゃんの家でもあるよ」
藤澤「ちょっと待ってどゆこと笑。俺もう帰るよ?明日も収録あるし」
大森「既に帰ってるよ。それに…..気付かないの?」
俺の目線を辿って自分の体を見ると顔が青ざめる涼ちゃん
藤澤「ちょっと…!服は?!」
大森「今更笑。そこのタンスに服入ってるから好きなの着て。お風呂は明日でいいっしょ?今日はゆっくり寝な。おやすみ」
一生懸命に手で隠す涼ちゃんが新鮮で俺は急ぎ足で部屋を出た。嫌われたくもないし
藤澤「待って!ねぇ、おかしいって!出してよ!」
ーバンバンッー(扉叩)
頭が追いついてきたのか鍵を掛けたらドアを勢いよく叩く涼ちゃん
大森「涼ちゃんうるさいよ。近所迷惑だから」
藤澤「それどころじゃない!元貴、これ犯罪だよ…?」
大森「知ってる。バレなきゃいい」
藤澤「俺はやだっ!ねぇ帰してよ!」
扉越しに会話してると再びドアを叩き始めたから手に持ってるスイッチを入れてみる
大森「…ちょっと黙ってよ笑」
ーウ”ウ”ゥ”ゥ”ゥ”♡ー
藤澤「んぁ”?!なにこれっ”ちょ、もときっ”」
ドアを叩く音が途切れてその代わりに涼ちゃんが座り込む音が聞こえた
大森「なに?気持ちいいっしょ?」
藤澤「や”….これっ”とめてぇ”」
最初からいじめるつもりは無いし何より嫌われたくないから止めてあげる
大森「涼ちゃん。ちゃんと俺の言う事聞いてね?いつでも俺はお仕置できるんだからね?」
藤澤「……」
何も言わなくなった涼ちゃんを心配になったが初日で干渉しすぎるのも良くないと思いそのまま眠りについた
ー朝ー
大森「涼ちゃんおはよ。起きてる?」
鍵を開けて逃げられないようにゆっくりドアを開いたけど涼ちゃんはまだ布団に潜っていた
藤澤「…..」
大森「涼ちゃん、朝ごはんだよ。パン好きでしょ?」
食パンだけじゃ寂しいからベーコンと目玉焼きも焼いて乗せた
藤澤「…..いらないよ」
大森「食べなきゃ死んじゃうよ」
ぶっちゃけ1食くらい抜いたって死にはしないがそれに甘えられて全く食べなくなるのはダメだから許すことは出来ない
藤澤「….」
大森「涼ちゃん。俺の言う事聞いて?」
藤澤「っ…….」
昨日の”アレ”が余程効いたのか言う事聞けと言うと素直に起き上がり椅子に座った
大森「偉いじゃん。はい、どうぞ」
藤澤「いただきます….(食)」
大森「美味しい?」
コクコクと頷く涼ちゃんの頭をそっと撫でた
藤澤「ねぇ…..俺っていつ外に出られるの、?」
いきなり俺の目を見て聞いてくる。流石の涼ちゃんでも分かりきってるだろうに
大森「何言ってんの。出れるわけないじゃん笑。そんなこと二度と聞かないで」
ーウ”ウ”ゥ”ゥ”♡ー
藤澤「なっ”今はだめっ”あぁっ!♡」
少しスイッチを入れただけで暴れる涼ちゃん。
涼ちゃんがこの刺激に弱くて良かったと常々思う。警告もお仕置もまとめて出来るから
大森「でもまぁ…俺と一緒なら散歩くらいはいいよ」
途端に口角が緩んでいく涼ちゃん。ほんと、分かりやすい
大森「逃げたりしたら普通に殺すからね?」
真顔で言うと涼ちゃんは俺を怯えた目で見てくる
大森「その時は俺も死ぬから天国で同じように過ごそうね」
今度は引きつった笑顔で答えた
藤澤「…逃げないよ笑」
分かってる。いつか俺の悪事がバレてこの生活が終わること。
だからこそ早く俺に堕ちてほしいんだ
俺を求めて、俺が捕まった時の為に一緒に死んでくれる思考になるまでちゃんと俺の愛を教えてあげようと思う