attention
・口調崩壊あり
・全ての配信、ボイスを追えてる訳ではないです。
・生々しい嘔吐表現あり
hsrb→『』 kyng→「」
【hsrb_side】
ピピピという機械音だけが部屋に響く。
体温計を見てみると37℃。俺にしては高い方なのでTwitterを開き急遽配信休みのお知らせをする。任務も休むと伝え、ベッドに横たわる。すると携帯からバイブ音が鳴る。一応病人なのでまあ出なくて大丈夫かと放置していたが、懲りずに何回も電話を掛けられるので面倒だが出てあげることにした。電話の相手は驚く事に小柳君で本当に出ようか出ないか本気で迷った。電話に出てみると心配してる、お前にしては珍しいという内容。小柳君らしくない言葉に『何か変な物食べました?』と聞くとは?と一言だけ言われ電話を切られた。コレ、俺が悪いんですか?
あまり症状も酷くないしなーとちょっと動画を見たりネットサーフィンをして2時間位経った。喉が渇いたからキッチンに水を取りに行こうと立ち上がった時、頭を鈍器で殴られたように視界がぐわんと回転し、勢いよく床に叩きつけられる。立てない、見えない、急に立ったのが悪かったのかな…段々と耳も聞こえなくなり、そこから俺は意識を失った。
【kyng_side】
Twitterを見ているとおすすめに星導の配信休みツイート。どうやら体調を崩したらしい。バカは風邪をひかないという言葉は嘘だったのかもしれない。バカでも風邪はひくらしい。
あまりにも珍しいので電話を掛けてあげる。ディスコードはオンライン表示になっているのに電話に出ないので多分俺から電話が掛かってきたことに不審に思って出ていないのだろう。そんな判断が付くくらいなら別に電話しなくてもいいかなと思った矢先、やっと星導は電話に出た。『なんですか?』とガラガラで眠たそうな声で話すので、心配だ、しっかり寝ろと励ましてあげると『何か変な物食べました?』と言われる。もういい。心配損だと電話を切る。でもやっぱり心配だから、そこら辺のコンビニでポカリとゼリー等、如何にも看病しますよというような品を揃え星導の家に向かう。
いくらインターフォンを押しても返事どころか物音も聞こえない。嫌な予感はするが、落ち着いて星導を呼ぶ。10分経っても何も無いのでドアノブに手をかける。まさかの鍵が開いてるという展開に感謝の気持ちと無防備さに呆れる。
家の中は薄暗く、人の気配はしない。オトモも見えないし、The・不気味。なんだか後ろから何かが襲ってきそうな気もするし今にも泣いて逃げ出したかった。そして寝室の扉を開けるとそこには床に倒れ込んだ星導。めちゃくちゃ風景に同化している。危うく気づかない所だった。
「星導、星導 」
と声をかけても返事は無い。まずはベッドに横たわせる所からだが、自分より少し大きい男を少し先へ運ぶのでもう精一杯だった。
思ったよりも重症じゃねえか。俺が居なかったら今頃どうなっていたか。
キッチンへ行き氷をタオルに包み、星導の額に優しく乗せてあげる。息苦しそうにしていたが、徐々に息も整って来た。
すると星導の瞼が薄く開く。
「お、起きた」
『小柳…君、?』
ほんっとうに聞こえるか聞こえないか位の声で呟く。
「喉乾いてるだろ。はいこれ」
そう言い俺はペットボトルを渡す。
『ぁりがとう…げほっ、こほ』
苦しそうに咳き込む。仕方なく俺が星導の頭を支え、水を飲ませてあげることにした。
『待って、ごめん。めちゃくちゃ吐きそう…』
急に口を手で抑え、震える小さな声で俺を呼ぶ。
「えっと…分かった。今吐くなよ?絶対。肩貸してやるから、ちょっと我慢してて」
今にも戻しそうな星導にどういう対応をすればいいのかよく分からない俺は昔見た事があるような看病の本の内容を頑張って思い出す。
頑張ってトイレまで行き、星導を吐きやすい体勢にさせる。
『ゔっ…ぉ゛えぇ』
星導から出るのは胃液のみ。何も食べてなかったんだろう、余計星導が辛そうに見えた。
「ゆっくり息吸って」
とんとん、と星導の背中を優しくさする。少しだけ顔色も良くなってきたような気がする。
星導の口を洗わせ、もう一度ベッドへ寝かす。『小柳君、俺が寝るまで俺の頭撫でててくれない?』
「はあ…?」
風邪のせいか脳みそまでおかしくなったらしい。まあ病人の頼み事なので大人しく頭を撫でてあげることにした。するとさっきまでの辛そうな顔色は一気に無くなり、安心してすぐ眠りについた。寝るまでと言われていたが、なんとなく寝た後少し程まで撫でてあげる。
後日、星導はしっかり病院に行って薬を貰う。最近流行っている風邪の一種らしい。あの時のお礼に星導からお菓子を貰った。有難く頂き、美味しくオトモと一緒に食べた。この数日後、俺は星導から貰った風邪で、3日程苦しむことをまだこの時の俺は知らない。
コメント
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体調不良だぁあぁあぁ!!!弱ってるrbなんて需要しかないんだよな。